田舎の歯医者さん
当院は小児期からの歯並びの問題解決にむけて
しっかりサポートしています。
当院が積極的に導入している装置は
主にT4Kです。
Myobrace(マイオブレイス)というオーストラリアの装置を主に使用しています。
この装置は筋機能矯正装置の一種です。
正常な顎顔面の機能を成長に応じて獲得できていなければ歯並びはよくなりませんから
お子さんの成長期の問題を取り除いて
よい方向へと成長誘導することと併用して
装置を使用してもらい
よりよい口腔機能とよりよい顎顔面形態を獲得していただくための
育成矯正といわれるものを行っています。
今年の大きな歯科の話題なのですが、
保険診療に口腔機能発達不全症という病名が保険収蔵されました。
「食べる機能」、「話す機能」、「その他の機能」が十分に発達していないか、
正常に機能獲得ができておらず、
明らかな摂食機能障害の原因疾患がなく、
口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態。
と言うことですから歯並びに問題が生じているお子さんの多くに当てはまることになります。
例えば、
●食べる時間が長くて給食時間の20分では食べ残しが生じてしまう場合や、
●歯の生え変わりが遅くて片側の同名歯は生え変わったんだけど反対側の歯がまったく生え変わる気配がないとか、
●片側ばかりで食べているとか、
●食べる時間が極端に短くて丸呑みしているみたいで太っているとか、
●逆に食が細くてやせているとか
●ぐ~~~っと噛んでみてといっても咬む筋肉を触知できないとか、
●肉や硬いものを食べるのが苦手で軟らかいものばかり好んで食べるとか、
●虫歯があるからどうも両側でバランスよく食べてないみたいとか、
●飲み込みが下手とか、
●チュチュチュチュと吸うような飲み込みをするとか
●飲み込むときに顔に皺をつくって飲み込んでいるとか
●小学生にあがるのに話し言葉が聞き取りにくいとか
●ムラ食いするとか
●ぽかんと口が開いているとか
●いびきをかいて寝ているとか
●扁桃腺が常に腫れている
などなど・・・・・
(引用先記載)
お母さんや周囲の大人の方がお子さんに感じている悩みがあれば
とりあえずお口や成長発育の専門家である歯科医で
ご近所にある保険医でよいから
まずご相談されるのがよいということになりました。
近年の子育て世帯のお悩みは大変深刻で
核家族化進行に従い
お子さんの成長発育に遅れを感じていても
どこに相談すればいいのか?途方にくれて
妙な相談先に相談してしまい
科学的エビデンスのない話に惑わされて
変な教育システムや訓練所に高額支出をしてしまって
まったく効果を感じないし・・・・など情報社会が進んだために
無資格の指導者からの指導を受けて
ストレスをいっぱい抱えているご家庭は多いだろうと思います。
またはそれとはまったく逆で、
お子さんの成長発育に興味を持たない御家庭というのもそもそも多いのかもしれません。
いったい専門家はどこなのか?
相談先はどこなのか?
わかっていない親御さんは多いだろうと思いますので
お近くの保険医である歯科医院が安価な自己負担額だけで
その相談先になることができるようになったことをお伝えしておきます。
歯科医院ではまず
必要な写真を撮影してもらい
簡単なアンケートなどに答えて(問診でもよい)
連れてこられた保護者の方が何を問題だと思っているのか?
について相談されることが必要になります。
ご相談があったり
たとえば虫歯治療時に歯科医院から
口腔機能に問題が生じていることを指摘されたら
お口の発育機能の専門家である
歯科医が診察してくれて
口腔機能発達不全症だと診断してくれれば
適切な指導管理を行うための
口腔機能管理計画を作製してくれ
6ヶ月単位(1ヶ月~3ヶ月ごとに受診)で
15歳未満のお子さんについて(お誕生日前までならばその後6ヶ月間保険適用可能です)
育成指導を行ってくれるようになりました。
子育て世帯の強い味方の歯科医院!!
これこそ、今の日本が必要としていることなのでしょう。
ただし、現時点ではまだ小児歯科は虫歯治療で手一杯ということもありますし、
矯正歯科はいままでこういう指導を自費治療で行ってきていて
MFTといって数千円~数万円の高い指導料を支払ってもらっていたので
お近くの歯科医院がこういう口腔機能発達不全症について
ちゃんと指導してくれるのか?
という問題もあります。
まあ、少なくとも私の歯科医院では
口腔機能育成に長年取り組んできた実績により
ちゃんとお子さんの諸問題へ適切なアプローチ法をもっていますから
しっかり指導するスタッフがちゃんと常駐していますから
大丈夫です。
口腔機能やお子さんの上記に貼り付けているような諸問題について
ご相談したいな・・・・と
お考えのご家庭は
ぜひ受診してみてください。
歯科には専門医制度というものがあり
現時点で国が認めている専門医は
●口腔外科
●歯科放射線
●歯科麻酔
●歯周病
●小児歯科の
5つだけです。
他にも各種学会が発行している認定医制度というものがありますが
国の認可制度ではないため
矯正歯科という認定医制度はまだ宙ぶらりんな制度になっています。
そのうち3つの矯正歯科関係の学会が合併すれば
晴れて日本に国が認めた矯正専門医や認定医というのができるのかもしれませんが、
現状はまだ国は認可していません。(それでも凄い盛況の学会ですが)
今回、小児の口腔機能不全症が保険収蔵されて
ほぼ自費治療主体で行っている矯正歯科医の所属団体である矯正学会からは、
すでに国の認定医制度である小児歯科が今後どんどんこの分野に力を入れていってしまうことを
大変警戒して警告を発し始めたようです。
まあ、こういうのはいわゆる縄張り争いのようなものですが
学会という収益団体(?)が発展するためには
所属会員に何らかのメリットが保証されていなければ
会員は集まらないとか会費を支払わないということがおきますから
学会としては必死に働きかけを行う必要が生じているのだと想像しますが、
一般の方から考えれば歯科医の集団のことなんてどうだっていいわけですよね。。。
保険適用されるならば
小児の頃にご家庭でずっと悩まなくちゃいけなかったことを
安心して安価または自己負担なく専門家のサポートを得て
改善の努力の方向性を見つけ出すことができるわけですから
小児歯科であろうが、矯正歯科であろうが
町の歯医者さんであろうが何でもよいのだと思います。
お子さんの口腔機能が発達不全の状態であるかどうか?について
歯科医がちゃんと診察して
歯科がちゃんとサポートしてくれるよい時代に突入できたことを
心から歓迎したいと思います。
うちの子、ちょっと問題抱えているんじゃない?
とご心配をお抱えならば
今後は、
身近な歯医者さんでご相談されることをお勧めします。
船橋歯科医院では乳児期のお子さんから
お口の機能不全を発見し、
育成指導しています。