世界でも有名な矯正専門医の先生方が今熱狂的に支持して勉強を盛んにしているのが
インビザラインなどによるデジタルオルソです。
今や、歯科で必要な資料の多くがデジタル化されていますから
それを有効に統合的に使おうというのがデジタルオルソです。
インビザラインは、すでに型取りや咬みあわせなどの情報を光学印象で採取し
機械上で情報管理を行ったり、シュミレーションを行ったり
ディスカッションや記録を行うことが可能になっています。
そこにCTなどのDicomデータを統合して治療計画を立てていこうというのが今後の方向になってきます。
スマイルの悩みや歯並びの悩みの多くに対しては、
昔からスマイルをデジタル撮影し、デジタル画像を加工してこんな感じにしましょうか?
などの提案が出来るツールやソフトというのがありましたが、
皆さんすでによくご存知のように画像加工というものは、どのようにでも加工できてしまいますから
実際には無理な提案もついついしてしまうということもあるらしく
そのテのものはトラブルにつながりやすい(治療契約を考えたときにもらった画像どおりに仕上がってないとか、
イメージしていたものと仕上がりが違うというトラブル)ので
誤解を与えるものは使用しないようにしたほうがよいということで
適当に切ったり貼り付けるという画像加工程度のグレードのものはあまり普及しなかったですし、
そういう治療時契約ではトラブルも多かったのですが、
今のデジタルオルソはかなり進化していますので
そのグレードのものとはまったく違ってきています。
実際に歯科医が細かくコンパスや定規やノギスや模型やライトボックスを駆使して考えていた矯正の治療目標を
3Dデジタル画像を使うことですべて可能になっています。
ですから本当に便利で精密になってきています。
そこで、世界のインビザライン矯正のTOPはどのような治療組み立てをしているのか?
ということを知りたくてミスターインビザラインJAPANの尾島先生からご紹介があった
Gran TORINO インビザラインマスタークラスに参加して勉強してきました。
TORINO(TORINO univ.) TOKYO(TOKYO univ.) TORINO
の3回コースでした。2017年と2018年にわたって。。。
そこでたくさんの教えを頂きました。
Dr.Francesco Garino 先生と Dr.Tommaso Castroflorio 先生の息のあった講義の数々は基礎から始まり
症例検討、実習まで盛りだくさん。
そして、Dr.Ojima先生の特別講演を2度にわたり受けることが出来、臨床上の多くのコツを教わりました。
そして予想していなかった素晴らしいTORINOでのおもてなしの数々を受けることができ大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。
DSD(デジタルスマイルデザイン)についても特別にご紹介いただくことが出来、
審美歯科治療の根本は、矯正(機能のよい歯並びにある)ということを再認識できました。
骨と歯茎のラインから歯冠の大きさ、角度、色、形態へ。スマイルデザインから口角、口元、目の下のライン、顎のライン、顔全体のライン、首の傾き・・・・・身体の中から発する健康的なスマイルは元がしっかり整っている個性を作ることで更に磨きがかかるのです。
それをデジタルデザインして患者さんに提供することが出来る時代になってきているのだな~~というのを実感することが出来ました。
少人数制クラスですから派手さはないかもしれませんが、じっくりと教わることが出来るクラスとして
参加できてよかったと思いました。
この世界、派手な講習会というのもあるんですよね~~~これが。
EASなどでは世界各地からインビザラインセミナー講師が自慢のプレゼンを発表しあいますから(俺のセミナーに来てくれよ~~という感じで)
こんなことも出来ました~~~あんなことも出来ました~~~だけどやり方はここでは秘密です。俺だけの秘密だ~~。
という発表会というのも多いんですよ。歯科医って外科医に似てるから自分が神であることが大切ですからね。
誰でも出来ちゃあ自分のところに患者さん来てくれないでしょうし。
海外は自費治療の額は半端なく高く設定できるので(東京もでしょうか?)
俺の治療じゃなきゃ出来ないでしょう~~だから俺のところに来てくれよ~~とか、
俺のセミナーを受けてみるかい?という発表の場になっていることが割と多い。
勝負症例というのがあるんでしょうね。
常に出てくる症例が・・・・同じとか。。。
ですが、GranTorinoクラスはその派手さはないけどジワ~~とくるコースでした。
お二人の先生のお人柄の賜物でしょう。
大変好評のクラスだったようですからまた7月に再開されるようです。
とりあえず、今回はこのGRAN TORINOコースの写真をいくつか貼っておきます。