前回までに、鎧のように硬い歯(エナメル質)が、溶けて
象牙質内部に大量に侵入してくる虫歯菌やバイキンの衝撃写真のご紹介まで終わりました。
一部、復習です。
(エナメル質が溶けてスポンジ状の象牙細管に大量に侵入してきた虫歯菌の電子顕微鏡写真。
スポンジの穴や通路に、無数に映っている丸いもの=細菌です)
そうなんです。エナメル質の強固な守りがなくなってしまうと、象牙質には簡単に大量の細菌が侵入してきます。
ほっとくと、象牙細管は内部で神経と交通していますから、歯を通じて身体中に細菌がばらまかれてしまいます。(歯性細菌感染症⇒菌血症や廃血症、心内膜炎などの重篤な病気の原因になります)
もちろん、生体の防御機能が働き、象牙質は、第2象牙質というものを作って細菌の進入路を防ごうと躍起になります。。
この時に活躍するのが免疫細胞達。いろんな伝達物質を出して細菌を食べてやっつけたり、
細菌を攻撃したり、蓋をして侵入を防いだりの攻防が繰り広げられます。(免疫系が戦闘状態に入っているため、手掌のう胞症や頸部リンパ節炎などの自己免疫症状も引き起こしやすくなります)
当然、象牙質が侵されると、炎症細胞が集まりだすので、
歯には、冷たいものや熱いものがしみたり、咬んだとき痛みが出たり。。。といった違和感が生じるようになります。
「歯がしみます」「少し歯が痛いんです」などと言って歯医者に来られる多くの患者さんがたいていこの状態です。
そこで、穴も開いてないんだからそこまでは削られないだろう。。。。と患者さんは予想してくるのです。
ところが、いったんエナメル質の硬い鎧を突き破って侵入した虫歯菌は軟らかい象牙質の中で増殖し、悪行の限りを尽くし歯を溶かしまくっている事が多いので、
歯科医が歯をガンガン削る。⇒患者さんびっくり⇒患者さんに不信感を持たれる⇒歯医者が嫌い。。。。という悪循環が生じることになるのです。
歯の大切さを誰よりも知っている歯医者のほうが、本当は、いつも祈るような気持ちで歯を削っているんですよ。
実際、歯を削るのは骨が折れる仕事なんです。(エナメル質はモース硬度7、象牙質もモース硬度5くらいなので高価なダイヤモンドやスチールの切削器具を使って高速回転で注水しながらしか歯は削れません)
とくに虫歯菌や虫歯に冒されて変質した象牙質を残しておくと予後が悪い(2次カリエス)ので、丁寧に治療をしようとするまじめな歯医者ほど、虫歯染めだし液(カリエスデテクター)を使って丁寧に丁寧に取りきろうとしてくれるから、穴はどんどんどんどん大きくなってしまうのですよ。とほほ。
そのうち、虫歯菌にやられつつ、何とか平衡状態を保っていた歯の炎症が、麻酔の注射をしたり、削ったりという器械的刺激で徐々に増してくると、こんどは、逆に麻酔がさめてからズキズキしたり、熱いものがしみたり、何もしないのにいたくなったり。。。。という最悪な結果を引き起こし、
残念だけど神経の処置をしましょうか。。という悲しい結果になったりするのです。
まるで、歯医者が悪ものみたいでしょ?
「たいして痛くもなかったのに歯医者で治療したために神経まで抜かれた」なんて、みんな思っちゃうでしょ?
違うんですよ‼ 虫歯の発見が遅かったんですよ。
象牙質まで細菌群に冒されてほっとくと、いずれ菌血症になるかもしれなかったんですから!
そんな嫌な思いとドキドキした冒険を犯しながら歯医者はあなたの歯を削っているんですからね。
誰だ!!虫歯作るやつは!!
だいたい、虫歯を作る人にかぎって、食生活は乱れて血中のミネラルは少ないし、生活も乱れて免疫細胞のパワーがないし、歯の磨き残しが多いので、細菌を口の中にいっぱい飼っているし。。。。
本当は、健康だったら救えた歯も、あなた患者さん自身の問題で神経症状がでたんじゃーないか!!って、逆に怒って注意したいくらいの状況なのに、時間に限りがあるから説明しつくせなくて、あああああ。。。。。ということがよくあるんだよね。今までの保険適用の虫歯治療では。
ところが、Doc’s Best セメントには、ものすごい殺菌作用があるから、象牙質中の虫歯菌や細菌を自然に殺してくれるんですよ。
しかも、持続的な殺菌効果で。
つまり、徹底的に虫歯菌に冒された象牙質をとり除くことをしなくていい、逆に虫歯菌や細菌や軟化象牙質を残しておいてもこのセメントなら殺菌しつくしてくれるので、日に日に無菌状態に近づき、第2象牙質がぐんぐんできて2次カリエスを防いでくれるんです。まったく、お見事としか言いようがない。
すごいぞ!Doc’s Best セメント! ブラボ~!!