1930年代のアメリカに
Dr.ウェストン・A・プライスという歯科医がいた。
彼は、商業主義が横行するアメリカの健康と食事に一石を投じたことで
アメリカでとても有名な人ですね。
Dr.プライスは成功した歯科医院経営で元手を得ると
さっさと医院をたたみ、世界各地を廻る旅に出た。
彼の旅の目的は、ずばり、「病弱な人間を作りだすのは何か?」。
そして、その答えを彼は、旅の中できちんと見つけ、後に
財団を作って各地を公演し、有名な本を著しました。
http://www.igakutogo.com/price.html
彼の毎回の旅先は、未開の地。
文明が全く入り込んでいない陸の孤島。
交通手段が全くない他と隔絶された陸の孤島では、
独自の文化を堅持し続け貨幣経済に縛られない人々が存在した。
1930年代。きっと、研究的にはラストチャンスの時代だったでしょう。
そこでは、現代の栄養学が提唱するバランスのとれた食生活はありません。
1日30品目摂取しましょう。カロリー計算をして食事しましょう。
5大栄養素だの、ビタミン・ミネラルだの、食物繊維だのそういった奨励食品など
なにもない。
腸内細菌を整えようと〇〇菌を取ったり、プロバイオティクスなども考えてない。
電気も空調もきれいな水や、清潔な環境さえも稀。
毎食後の歯磨きやフッ素や洗口剤などという習慣すら存在しない(一応、歯科医なので)。
そんな中で、
めちゃくちゃ元気でたくましくバランスのよい人間という動物が存在することに感嘆したそうだ。
ところが、そういう未開の地にも裕福な家庭は存在し(さすが1930年代)、
他の文明と交流を強める地域が近接していたらしい。そして、そこで見た人間は、
実に、哀れな姿で!!
まず、最初に砂糖に飛びついちゃったらしいのです。
やっぱり、人間おいしいものに目がないのです。
「人間だもの。」
現代は、いろいろな面で文明が進化し、
欲しいものは、一通り手に入る時代。
昔、貴重品だった甘いもの=砂糖なんて、小売1Kg100円を超えたら高いなこれと思う程度のもの(笑)
ジュースやお菓子に使われている合成甘味料なんて、どれだけ安価で価値が低いか!!
文明は病気を作って、それを治す。
病気の不安を煽って、予防法や予防食品を売る。
常にお金お金であっても足りないですよね。。。
まっとうな経済活動は、人々の欲望活動。
ああ、
恐るべし。ですな。