佐田岬
KAZI2005-3月号の
『期間は5年間、普通のサラリーマンによる計画的世界一周』
というタイトルに惹きつけられた。
早期退職した夫と共に夫妻で世界一周を達成した記事である。
カリブ・地中海・ミクロネシアの島々…
「ゆっくり、じっくりと年月をかければアナタの夢も実現出来るんじゃない?」
と朝食を食べている夫に雑誌を指し示すと
「そんなに簡単に出来るもんか」と一笑に附した。
「まぁ、取り合えず5月の連休に新居さん夫妻と四国の佐田岬に行かないか?」
私は佐伯帆走協会に古くから所属するエヌ・ザーク(30フィート)の
オーナー新居さん夫妻の顔を思い浮かべた。
オーナーの新居靖佳氏は店舗設計の会社に勤務し、
もうすぐ定年を迎えるのだが「あと数年退職を伸ばしてくれ」と
会社から請われているそうだ。
会社にとってどうしても必要な人材はそう簡単に辞めさせてはくれない。
奥さんの美都子さんは私より一つ年下の兎年。
息子さん、娘さんも結婚して孫も居る。
現在お舅さんと同居の三人暮らし。
彼女も船酔いするので酔止め薬を飲みながら乗船する。
新居さんご夫婦も定年後のヨット三昧を夢見ていた。
その日に備え日頃から2艇の夫婦艇は連れ立って瀬戸内海クルージングを楽しんでいた。男のロマンは取り合えず四国に行く事で落ち着いた。
続く
船田 和江
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