この度、航海で書き溜めた『航海日誌』を公開していきます。
少しでもお客様の楽しい航海の参考になるようにと願います。
航海日誌 part1 『はじめに』
24歳の春、山に囲まれた群馬から海の玄関口宇品にある船具屋に嫁いだ。
生まれた時から海を肌で感じて育った夫と違って私は店に並ぶ船具を見るのも初めてだった。
船具の名称も使い方も修理の仕方も知らなかった。フェリーに乗っただけでも船酔いし、波に乗って泳ぐなんて考えたことすら無かった。
ましてや海に潜るなんてとんでもないこと。そんな私が夫の夢に一口乗ったことから別の人生の在りようが見えてきた。
我々は共働きなので5月の連休、盆休み。秋の連休とカレンダー通りの休日にクルージングをする。
クルージング中に寄港すると挨拶代わりによく耳にする言葉がある。
「いいねぇ、奥さんが乗ってくれるんだぁ」それを聞いて思い当たることがある。
奥さん連れのヨットに出会うことが殆ど無いのだ。孤独に耐える一人乗りや外国では考えられない男性のグループや(レースは別)年の離れた愛人と思しき女性連れであったりする。
何故、休日を妻と一緒にヨットで過ごさないのかとても疑問だった。
「そりゃ船を買ったら最初に奥さんを乗せて船酔いさせるんよね、それで奥さんが懲りて絶対に二度と乗らん言うたら若い女性と自由恋愛よね」と別の意味での船の楽しみ方を豪語する夫族もいる。
又、妻達も「亭主、元気で留守が良い」とばかりに夫に関心を示さず、友達と旅行に行って自由時間を横臥する。
私は、ヨットは夫婦でのんびり定年後を過ごすのにとても適していると思う。
しかし、それも「夫婦仲が良いから一緒に乗れるんよね、ワシら今更誘う事すらできんよね」とすっかり諦めている夫もいる。
又、1箇所に固定する別荘と違ってヨットは島から島へと移動できるし、固定資産税がいらない。
瀬戸内海は、1年を通じてクルージング出来、特に首都圏に船を係留している人にとって維持費の面からもお薦めスポットである。
東京から広島空港迄1時間10分、空港から市街地にあるハーバーまで45分程。
時間距離にして2時間位である。首都圏から近郊のハーバーへの移動時間とさして変わらないのではないだろうか?
費用の面でも30フィートのヨットで1ヶ月の係留費交通費を考慮しても首都圏の3分の1以下で済むのでは?
広島の活性化のためにも瀬戸内海クルージングを私の目線からアピールしたい!
船田 和江
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