こんにちは。

誠心堂薬局 船橋北口店の小島です。

 

春も麗らかですね。

風の強い日が多い春ですが、本日は穏やかに凪いでいます。

 

先日、外房でスギナを摘んできました。

 

 

うちの近所にも生えています、というかスギナはどこにでも生えているのですが、田圃の際にびっしりと生えているのを見て、これは摘まなければと思ったのでした。

 

 

都会ではこんなにびっしり生えていませんからね。

これだけ生えていれば、動かずともかなりの量が摘めます。

 

何を摘んでいるのかと短い時間で二度も問われたので、一般的にスギナはそんなに摘まれていないのかもしれません。わざわざ買う人もいるのに、こんな宝の山を放っておくなんて勿体ないですよね。

雑草扱いをされて、除去法なんていうのが検索ではすぐに引っかかってきますが、わたしにしてみれば自然の恵み、宝物です。お金を出しても、自分で採取・加工をするレベルのものはなかなか手に入らないと思います。

 

スギナは生薬名では問荊(もんけい)といいます。その胞子茎は土筆(ツクシ)で、栄養茎がスギナなのです。

農薬などに汚染されていないスギナを、一番元気に伸びている時期の5-7月に全草採取し、水洗いの後に天日で乾燥させるそうです。4月はまだ早いようです。

 

腎臓炎、利尿、肺結核、肋膜炎、去淡、膀胱炎には煎じを、漆かぶれには生の全草をすり潰して、その生汁をかぶれた患部に塗布、あせもや化粧品かぶれなどの皮膚炎には、煮出したものを塗布するそうです。

アトピーに使いたいと誠心堂にも問い合わせがあったことがありましたが、実はこうして簡単に手に入るのです。

 

わたしは何に使うのかというと、以前はアルコールに漬けてチンキにしました。化粧水として使うのです。

今回もまたチンキを作りますが、お茶としても飲んでみようかなぁ。

以前、友人のお母さんの手作りのスギナ茶を飲んだら、美味しかったのです。

 

野草は他にヨモギをよく摘みます。今年も摘みに行かないと。

あとは、どくだみもどこにでも生えているのでお茶にするには良いですよね。

 

ただ、野草は洗うのが一番大変です。たくさん採ってしまうと、洗う作業でかなり疲弊します。

虫やゴミを落としたり、他の野草が混じっていることもあるので分別したり。なるべくきれいなものを摘んでくるのがコツです。今回のスギナははじめから割ときれいで、洗うのが楽でした。

 

春は使える野草が豊富な季節です。

みなさんも是非近所を散策してみてくださいね。