左手の指の腱鞘炎で治療に来られた女性です。
左腕の付け根の後ろあたりも痛いとおっしゃる。
再度来られた時には、
指は前回より楽になっているのに、
腕の付け根の痛みは変わらないとおっしゃる。
「どの様な時に痛みますか？」
「運転中、車庫入れで右に振り向いて、
ハンドルを回す時に痛いんです」
「フーン、どうして痛くなったんやろうねえ？」
と色々話しているうちに、
左肘を痛めたことがあると、分かった。
腕の付け根が痛くなったのはその後からだった、 と。
整形外科で、肘の痛みを訴えても取り合って
もらえなかったとのこと。
肘を痛めた経緯を聞いたそのお医者さんが、
「そんなアホな！」 と思われたのか、
「たいしたことない」 と思われたのか、
それは知らないが、
その女性がおっしゃるには、
肘がすごく痛かったらしい。
そこで肘の周りを触ってみると、
「そこ痛いです。アッ！そこも。そっちも痛いです」
と痛い箇所が見つかった。
その痛い所に知熱灸
（熱さを感じたら取り除くやさしいお灸）
をしたところ、肘の痛みはずい分ましになった。
「さあ起き上がって座って、
腕の付け根が痛む姿勢を取ってみて下さい」
「エ―ッ！痛くない、全然痛くない。
アレー、どうして？不思議！」
「腕の付け根の後ろから肘に向けて
筋肉(上腕三頭筋）がついているんですが
右に振り向いて左手でハンドルを回そうとしたら
その上腕三頭筋が伸びるんです。
肘を痛めた時にその筋肉もダメージを受けたので
その筋肉を動かす動きをすると
痛みがでたんでしょうねえ。
これで様子を見て下さい」
と言うことになった。
患者さんの訴えには耳をかたむけなくてはね。ファン鍼灸院の案内
お悩みの症状がある場合、ファン鍼灸院にご相談ください
↓↓↓