ふぁんふぁん。の事。 | ふぁんふぁんのしっぽ ~猫の腎臓病・糖尿病 ブログ~

ふぁんふぁん。の事。

先日、2月6日に6回目の命日をむかえた“ふぁんふぁん”

ネット上で僕のハンドルネームにもなってるのに登場回数がほとんど無かった“ふぁんふぁん”。
なのでちょっとだけ、最期のお世話を中心に“ふぁんふぁん”をご紹介します。

あと、最近いろいろと思うことがあるので少しだけ。

ちょっと長文でウザくなりますから興味の無い方はココで閉じて下さいませ。

 

実は記事を公開後に読み直したところ、かなりダメダメな表現と内容だったので書き直しました。

気分を害してしまい申し訳御座いませんでした。
中盤以降の★マークから後に加筆修正しています。



ある日突然、開けっぱなしの玄関にチョコンと座って鳴きながらこっちを見てました。
近寄ると逃げるのに、次の日もまた来ます。

しばらくしてちょっと慣れたのでご飯をあげて・・・また何処かへ行ってしまう。
確か台風が来る前日、木に登って降りられなくなってたので本格的に保護しました。

それから17年。
かなりオトボケさんで、甘えん坊で、ドンくさいヤツでした。

自分の右前脚で左前脚を踏んで動けなくなってるとかW
鳴き声も「ニャッフーン!」って感じで全然怖くないので誰もビビってなかったW

大きな病気をする事も無くマイペースで生活してましたが、いつの間にか老猫に。
気管支炎か何かで咳き込むことがありましたが、性格を考えて積極的な治療はしない事に。

もちろん、無麻酔での検査は一通り行いましたが大きな疾患は見当たらずです。
酷い病気ではなかったので、対処療法を基本にしてました。

・咳については酷くなったら投薬しましたが、治まったら何もしてません。
・歯肉炎が酷かったので、インターフェロンとかメタカムとかで状況に合わせて対応。
・歯肉炎に関しては抜歯とか日々のサプリなどは一切せず。




ふぁんふぁんはドライフードを丸飲みする食べ方だったので歯肉炎でも食べてました。
ある日、尿路閉塞をきっかけに体調を崩して腎臓系の数値が悪くなって・・・

それでも投薬は最低限にして腎臓系サプリは「レンジアレン」のみに。
それからしばらくしてまた尿路閉塞になって調べたら、今度は『シュウ酸カルっシウム結石』でした。

これ、溶けないんですよね~
さすがに困った。

尿閉のスパンが短くなってきてるので皮下輸液はほとんどしていませんでした。
って言うか、水分入れても自分で出せないから、輸液したくても出来ないですよね。

ご飯も食べる量が減ってきて痩せてしまいましたが、
無理に頑張らせなかったので上手く衰えていきました。

ご飯をほとんど食べなくなった時も、口にドライフードをポイッとしたら食べてくれて。
1回で50粒くらいw

タイミング失敗して指は血まみれになる事も多々ありましたが、
ふぁんふぁんの場合、シリンジとかはストレスになるのでしませんでした。



お水はスポイトで強制給餌もしましたが、口に入れると嫌がらずに自分で飲むので楽ちんです。
それでも尿閉は致命的だったので悪戦苦闘しました。

しばらくの間は朝晩の通院で尿閉を解除してもらってましたが、
自力と強制で水を飲んでる状況で1日2回しかオシッコしないのは辛い。

夜中とか昼間にしたくなると鳴くので・・・獣医さんに相談しました。

そうそう、この時はあえて主治医ではなく、違う動物病院の先生に診てもらってました。
主治医は少し積極的な治療をするのでふぁんふぁんには向いてないと判断したからです。

で、その獣医さんが・・・「自分でやってみる?」と。

ちょっと不安もありましたけど、自宅で出来るに越した事は無いのでレクチャー受けました。
正直、自画自賛じゃないですが、かなり器用で気が長い性格じゃないと出来ません。



ちょっとでも無理したり、指先から伝わる尿道内の結石の感覚を感じとれないならやっちゃダメです。
無理したりそういうのが苦手だったりすると、尿道が破れます。
正直なところ、やりたくないお世話の1つです。

実際、その病院では後にも先にもカテーテル導尿を教えてもらったのは僕だけです。
ネットで探しても情報ないですし、自分でやってる人もほとんどいません。

とりあえずこれで1日に3回以上は尿閉を解除出来るので、少しは皮下輸液が出来ました。
と言っても、150mlとか200mlとかは入れれませんでしたけどね。

それに、あまり腎臓病のケアも積極的にしてないので、バランス考えながらの処置です。
いい方悪いですが、なんとなくバランスよく悪くしていく感じです。

ある部分だけ無理に頑張らせると上手く着地出来ない気がします。
かと言って、どうするのが正解かは全く分からないです。



病院は毎日夕方に尿閉解除しに行くだけで、お薬も抗生剤と消炎鎮痛剤をもらうだけです。
自宅でのカテーテル導尿は朝と夜の2回を基本に、たまに夜中の2~3時に無理矢理起こされてです。

維持できないと分かった時点で気持ちを切り替え、一緒に旅立つ準備をしたつもりです。
偶然上手くいっただけかもしれませんが、理想的な、100点満点の終末期&旅立ちでした。

旅立つ数時間前から動きが悪くなり、最期は眠るようにスゥ~っとです。



決して、『枯れるような最期』では無かったので旅立つ日の朝まで歩いてましたし、
前日まで少量ながら皮下輸液もして一緒に寝てました。

もしかして、ふぁんふぁんなりにギリギリまで頑張ってたのかもしれませんけど。
もちろん、輸液の量を少しづつ減らしたり投薬を止めていったりと、工夫はしました。

病気の状況や種類にもよるので一概には言えませんが、
無理に維持させないようにしつつ、かと言って人間の終末期医療とは同じには出来ないとも思います。

とはいえ、そんな理屈(理想)通りにいかないのが辛いところです。
ふぁんふぁんは100点満点の旅立ちですが、後悔が無い訳ではないです。

もう少し食事制限や腎臓ケア、気管支炎の詳しい検査と治療をすれば、

半年とか、いや、もっと、それ以上生きたような気もします。

出来る治療を最大限にしなかったのかも・・・という後悔はありますが、
ふぁんふぁん自身が“頑張る”子ではなかったので、これで良かったと無理矢理納得してる感じです。



しかも、今まで納得できるお別ればかりではないので本当は分からない事だらけです。
ふぁんふぁんやレオ君より前にいた子の場合、勝手に頑張っちゃう子だったので心残りのお別れでした。

旅立つ数週間前か痙攣し始め、胸水・肺水腫があったので獣医師の指示通り輸液をせず投薬も止めてね。
食べないけど強制給仕もしなかったからどんどん痩せて、それでも自力で酸素室から出てトイレに行こうとする。

頑張らせたくないのに、想像以上に頑張ってしまう子もいます。

それでも、微妙な変化とかサインを感じ取れればある程度対処できるのかもしれませんが、
そんな簡単にこちらの思惑通りにいかないのが“猫”です。



最近、『枯れる』がブームみたいになって良いイメージばかりが独り歩きしてるような気がします。
全否定するつもりはありませんし、方法論としては選択肢の中の1つでしょうが、
それが全ての状況に当てはまる“最善”ではないと思います。

いろんな旅立ち方やお別れの仕方があります。
『枯れるように・・・』では無かったとしても、だからと言って間違っていたとは限りません。

見極めるのは難しいですし、簡単には出来ないかも知れません。
でも、言葉を美化してイメージだけで結果を求めると対処を間違ってしまいます。

『枯れるような旅立ち』って、思ってるよりも綺麗じゃないと思うんですけど・・・どうなんでしょう?

旅立ち方ばかりに気を取られて、必要な治療を疎かにしちゃダメですからバランスが難しい。
『枯れる』がブームになって、必要な治療まで否定してる方も見かけます。

そもそも、診断自体が間違ってることもあったり、見落としてる疾患もあったりします。
腎不全の末期ですという言葉で片づけて基礎疾患を探そうとしなかったりね。

イメージだけが先行して『枯れる』選択しちゃったら大変ですよ~
それには知識を身につける事も重要ですけど、セカンドオピニオンも大切だと思ってます。

セカオピって、“転院”と勘違いしてる方もいますよね。
信用できなくなって、違う病院探し始めて、セカオピします!って。

そうじゃなく、今の主治医を基本にして、違う見解や方法を探すのがセカオピです。



人医療では患者の当然の権利ですけど、獣医療になると何故か躊躇されてます。
犬も猫も幅広く診察してる獣医さんって、なかなか専門知識を得られないと思います。

人間だって胃が痛いのに整形外科には行きませんよね。
整形外科の先生が眼科に興味があるといっても診察してもらおうとは思いません。
 

獣医療こそ専門分野に特化した人が少ないのでセカオピは必要だと思うんですが・・・
決して悪い事ではないので、相談できる別の病院があれば是非探してみて下さい。

実際、ふぁんふぁんの時は主治医ではなく、違う動物病院に通った事が良い結果に繋がりました。


僕は、お世話になる獣医さんに敬意は示しつつ、遠慮はせず対等につきあってます。

言いたい事は言いますし、面倒な“宿題”出したりもしますw

ちょっと嫌な空気になる事もありますけど、一晩寝たら忘れてリセットですw
たまにお土産持って行ったりもしますw

獣医師それぞれ考え方も知識も違うので、是非、状況にあったセカオピ探してみて下さい。
いろいろ葛藤している世話人さん、もうちょっと気楽に考えて大丈夫です^^

モタモタしちゃダメですけど、焦ったところで時間の流れは変わりません。
がんばりましょう!
 

でわでわ。