猫の腎不全・慢性腎臓病 ふくちゃんのサプリメント①
* 一部(コバルジン)修正しました。(2021/08/13)
* リンク先などを★印で追記しました。(2021/08/11)
前回の【お薬】に引き続き、今回はふくちゃんが使った事のある【サプリメント】です。
ビミョ~に長くなりそうなので、“吸着剤”と“それ以外”の2回に分けて書きます。
腎臓病って他の疾患に比べてサプリメントの種類が多いので悩みますよねぇ~
病院代の他に、1ヶ月のお薬・サプリ代も結構かかるので失敗したくないです。
まぁまぁ失敗してますけどねw
腎不全のお世話について詳しく書かれているサイトは沢山ありますが、
下記の2サイトはオススメです。
★ぎゃおす王国★・・・古いサイトですが、まだまだ十分です。
★猫の腎不全とおつきあい★・・・サプリやフードの詳細や比較など、とても詳しいです。
【サプリメント】
効果の有無は製品そのものの問題以外に状態や個体差もあります。
改善してなくても維持していれば効果があると判断出来ますし、
ステージや状況によっては逆効果になるものもあると思います。
★ネコホスピタル★・・・吸着剤のページです。
* 金額は僕が買ってるショップの価格です。
* アゾディルは吸着系じゃなく、それ以外に書きます。
◇ 吸着系 ◇
《コバルジン》
・尿毒素吸着 (活性炭)
・1箱90包、1日1包目安。
・1箱 6,669円
★猫の腎不全とおつきあい~コバルジン★
サプリメントではなく動物医薬品になります。
便秘になり易いので菌系サプリ等でカバーしてました。
磨り潰してはダメです。
経鼻カテーテルでは詰まりそうでドキドキしましたが、
少し量が多かったりすると詰まり易いのでヤメた方がいいかも。
尿毒素吸着系では一番吸着力が強い感じがします。
ウェットフードに混ぜてました。
あと、気になる事が1つ。
人薬の“クレメジン”と同じものですが、なぜか吸着範囲が違います。
“コバルジン”・・・分子量 200~3000
“クレメジン”・・・分子量 100~1000
メーカーに問い合わせていないので分かりませんが、この違いはなぜ?!
僕の勘違い???
やはり“コバルジン”と“クレメジン”は間違いなく同じでしたので、
分子量も「100~1000」でした。
エランコジャパン株式会社(コバルジンの販売元)の製品ページQ&Aに、
「分子量200~3000の物質を吸着しやすい」と書かれていますが、
製造元のクレハでは100~1000という事でした。
おで子さん、教えて頂きありがとうございました^^
《ネフガード》
・尿毒素吸着 (活性炭)
・1箱50袋、1日1~2袋目安。
・1箱 1,771円
★猫の腎不全とおつきあい~ネフガード★
“顆粒”と“粒”の2種類ありますが、ふくちゃんは“顆粒”を・・・って、実は使ってませんw
経鼻カテーテルでコバルジンが詰まる恐れがあったので買いましたが、
そもそもサプリを減らす段階なので必要ないと思って開封せずw
コバルジンよりも広範囲の物質を吸着するので気を付ける必要があります。
コバルジンとは反対に下痢気味になる子もいます。
《PE キドキュア》
・尿毒素及びリン吸着
・1ボトル60g、1日1g程度目安。(体重による)
・1ボトル 2,750円
★猫の腎不全とおつきあい~PEキドキュア★
炭酸カルシウムでリンを吸着し、天然ゼオライトとキトサンで窒素化合物を吸着。
イパキチンとの違いは大きく3つ。
①天然ゼオライトを含んでいる。
②腸内環境を維持する成分(米胚芽、大豆発酵抽出物、樹木抽出物)を含む。
③環状オリゴ糖により、便の水分を保持して便秘を防ぐ。
上記3つの理由でカリナール2やイパキチンではなくキドキュアを選びました。
ふくちゃんには効果があったので、便秘ぎみの子には良いと思います。
イパキチンよりも1g中の炭酸カルシウム含有量は多いです。
ウェットフードに混ぜてました。
《リノパワー》
・尿毒素及びリン吸着
・1袋15g又は30g、1日1g程度目安。(体重による)
・1袋 1,870円~7,700円
★ふぁんふぁんのしっぽ~リノパワー★
R(レギュラー)とP(プレミアム)があり、それぞれ15gと30gが選べます。
僕はMewさんに命のバトンとして頂いたので買ってませんw
Pで30gはけっこうなお値段や・・・
クエン酸第二鉄でリンを吸着し、キトサンで窒素化合物を吸着。
カルシウム系と同等もしくはやや高い吸着力ですが、
窒素化合物の吸着効果がどの程度なのかはわかりません。
無味無臭なのでウェットフードに混ぜて食べてくれました^^
《レンジアレン》
・リン吸着剤
・1箱30袋、1日1袋目安。
・1箱 2,582円
★けだま生活~レンジアレン★
塩化第二鉄によるリン吸着剤。
やや軟便や下痢ぎみになる子が多いようで、
実際、少し多めに与えるとふくちゃんも軟便になってました。
感覚としては、カルシウム系のキドキュアよりも効果は高い感じでした。
ウェットフードに混ぜてました。
上記以外のリン吸着剤のサプリメントは多数ありますが、
ふくちゃん用に購入したのはこれだけです。
より強力な吸着効果が必要なら“ホスレノール(炭酸ランタン)”がありますが、
“ホスレノール”はサプリではなくお薬です。
基本的に“コバルジン”などの吸着炭は、尿毒素物質を吸着・排出が効能ですが、
“カリナール2”などのカルシウム系は、吸着・排出以外に産生抑制も考慮されてます。
ただし・・・炭酸カルシウム製剤の欠点は、胃のPHによって吸着効果が変わるということ。
胃内のPHが上昇(アルカリ)するとカルシウムの解離(イオン化)が低下し、
結果的にリン吸着効果が落ちてしまう。
例えば・・・“ファモチジン(ガスター)”を服薬すると、胃酸を抑制する事で胃内PHが上昇します。
なので、“ファモチジン”のようなH2受容体拮抗剤を服薬する際はリン吸着剤を変えた方がいいかも。
どの程度効果が低下するのかは分かりませんが、詳しくは獣医さんに聞いてみてください。
そこまで考えていない獣医さんもいるかもしれませんし、もしかしてそこまで考えなくて良いのかもしれません。
あと、窒素化合物の吸着剤って少ないですし、完全に吸着できないのが残念ですよね。
吸着しきれないなら、生成自体を少しでも抑えられれば・・・
ちょっと勉強中なので、次回分かる範囲で書きますね。
ふぅ~・・・文字ばっかりで全然面白くない内容にお付き合いいただき有難うございますw
でわでわ!