猫の糖尿病 覚書① | ふぁんふぁんのしっぽ ~猫の腎臓病・糖尿病 ブログ~

猫の糖尿病 覚書①

オロゴンの糖尿病発覚から1年9カ月。
その間に考え方が変わったり、あれこれ知識を求めて彷徨ったりしましたが・・・
なんとなく分かったような分かってないような。
知ったかぶりと、ほぼ自己満足の現状を覚書として残しておきます。



猫の糖尿病とは?!っていうのは調べれば沢山出てきますのでスルーしますが、
分かりやすく説明している動物病院の記事があるので勝手にリンク貼っておきます。

【獣医師解説】猫の糖尿病の原因・症状・治療法は?

 


糖尿病そのものが終焉を招く訳では無いので、焦らず落ち着いてお世話すればいいですが、
油断し過ぎて高血糖が長期的に続いたり、基礎疾患を見逃すとマズい状況になります。

試行錯誤を繰り返して出来る限りを尽くしても血糖値が下がらない場合もありますし、
膵臓に腫瘍などが出来て逆にインスリンが出過ぎてしまう事もあります。

同じ症状でも原因は全く違う事も多々ありますので、あくまでも我が家の場合という事で。


【病気発覚当初・検査診断】

・血液検査、尿検査、超音波検査は必須検査。膵炎とクッシングの検査も必ず。
・特に膵炎が原因だった場合、膵炎が落ち着く事で血糖値が基準値になる事もある。
・確定診断後、インスリン量検討のため病院にて血糖曲線を作成します。
・通院による半日入院もしくはフリースタイルリブレで血糖曲線を作成する。
・血糖曲線作成は約2週間程度が一般的ですが、1週間前後の病院もある。
・オロゴンは半日入院1日で決定された。←コレ、かなり危険。
・糖尿病治療の経験が豊富な獣医さんは少ない。
・獣医さんを信用していたとしても、任せっきりにしない。



【治療スタート】

・日々、最低限気をつけなければいけない事は、低血糖と膀胱炎。
・腎疾患や肝疾患、感染症などの合併症にも気を配る。
・お水を飲む量が減った場合は膀胱炎に注意する。
・低血糖の対応に必要なブドウ糖やガムシロップを用意しておく。
・尿検査紙は用意しておく方が良い。(尿糖、ケトン、尿蛋白)
・尿検査紙での結果はリアルタイムではなく数時間前の状態。
・低血糖(30以下)の代表的な症状は、痙攣、震え、失禁、ふらつき。
・血糖値が50前後の低血糖では、これといった症状が出ない場合が多い。
・オロゴンは50前後まで下がる前にゴハンコールが超激しくなる時もある。
・低血糖になった時にブドウ糖など与える時は少しづつ与える。
・腎臓病併発なら、インスリン注射以外のお世話は腎臓病対応を優先。
・治療開始してからで良いのでセカンドオピニオンを探しておく。
・定期的な血液検査以外に、腎臓病系の検査もしておく方がよい。



【血糖値】

・低血糖に気をつけるだけでなく、長期的な高血糖の持続も回避する。
・シビアな管理で血糖値を低く保つ方がインスリン離脱(寛解)の可能性は高くなる。
・そのかわり低血糖の危険度は高くなるので血糖値測定器は必要不可欠。
・まずはフルクトサミンが300~450の範囲に収まるような目標を持つ。
・出来ればさらに200台→100台のフルクトサミンを目標とする。
・血糖値の波は緩やかな方が良い。急上昇急降下は身体への負担が大きい。
・高血糖が続く場合、基礎疾患が無ければインスリンが合っていないか量が少ないか。
・日々同じような血糖値ではないので、多少高い日があっても慌てない。
・高血糖が続く場合、ケトアシドーシスに注意して血中・尿中ケトンを調べる。
・尿中にケトン体が確認できても、ケトアシドーシスとは限らない場合もある。
・ケトアシドーシスに類似したケトンの検出されない高血糖高浸透圧症候群にも注意する。
・血糖値を上げるホルモンは膵臓・副腎皮質・副腎髄質・脳下垂体・甲状腺などから出る。
・逆に、血糖値を下げるホルモンは膵臓から分泌されるインスリンだけ。
・なので、血糖値が不安定な場合は膵臓・副腎・脳下垂体・甲状腺に疾患がある場合も。
・慢性膵炎になっている場合、血糖値コントロールが難しい場合が多々ある。



【食事】

・オロゴンは1日4食が基本。朝食、オヤツ、夕食、夜食です。
・朝食、夕食はさらに2回に分けてドライとウェットの両方食べてる。
・食事の回数や量で血糖値の下がり過ぎをコントロールしている・・・つもり。
・ドライフードは糖尿、減量用ですが、ウェットフードは普通の高齢用。
・ドライフードは食べてる最中で飽きるので、毎食3種類食べてます。
・療法食以外にシーバのようなオヤツ的一般食も食べてる。
・食後に嘔吐しても、欲しがるようなら食べさせて大丈夫です。
・インスリンを打った後に吐いた場合、少し時間をおいても良いので必ず食べさせる。
・その場合、食べる量が少なければ、一般食などなんでも食べさせる。
・ウェットフードは全てすり鉢でペースト状にしてから食べさせてる。
・血糖値コントロールが出来ているなら、糖尿病フードでなくてもいいように思う。

【インスリン】

・一般的に使用するインスリンは、「プロジンク」「ランタス」「レベミル」。
・症例は少ないですが、「トレシーバ」を使っている子もいる。
・オロゴンは「プロジンク」を使用。
・プロジンクは量の微調整がしやすいと思う。
・プロジンクが合わず他のインスリンに変える子も意外と多いらしい。
・インスリンは1日2回を基本とし、量を調整しながら3~4回打つ時もある。
・オロゴンは食前打ちを基本としてますが、食後1時間経過してから打つ場合もある。
・一般的にインスリンは必ず食後に注射するように指示される。
・朝夜の血糖値でインスリンの単位を微妙に変えてます。(0.1~0.5単位の範囲で)
・打つ量をその都度大幅に変えるのは良くない。
・夜間は安全な範囲でのインスリン量を打つ。
・オロゴンはインスリンを腰付近に打ち、肩甲骨付近は皮下輸液用のために打っていない。
・オロゴンはプロジンクを打ってから7時間前後でピークがくる。
・打ち過ぎたり食べる量が少ないと10時間以上下がり続けることもある。
・なぜか新しい瓶にすると良く効き始める。
・プロジンクの消費期限は開封後2ヶ月と記載されています。
・未開封の場合、記載されている消費期限は2年以上先になっている。
・開封して2ヶ月前後経過すると効果時間が短くなるような感じがする。




【血糖値測定器】

・動物用で購入可能なものは「アルファトラック2」と「thinka BS-7110」の2機種。
・「アルファトラック2」は15,000円前後、「thinka BS-7110」は6万円弱?
・本体以外に使い捨てのセンサーが必要。1箱6,000円程度。
・その他人間用の「フリースタイルリブレ」があり、こちらは採血せず24時間測定可能。
・ただし、リブレのセンサーは最長で2週間しか使用できないうえ、外れたらアウト。
・リブレは初期の血糖曲線作成時やインスリン変更時に使用するタイプ。
・リブレはセンサーを取り付ける位置によりエラーや誤差が出やすいらしい。
・オロゴンは「アルファトラック2」を使用。
・毎回耳から採血が必要ですが、低血糖対策としても活躍しています。
・実際の血糖値との誤差があるので、病院で比べて誤差を把握しておく。
・誤差の幅は血糖値が低い時は小さく、血糖値が高い時は大きい。
・誤差が無い(±10未満)という人と、誤差が大きい(50前後)という人がいる。
・耳からの採血は血管からではなく、血管の外側の縁部分からする。
・同じ血玉を2回測ると2回目はかなり高い数値が表示されるので信用しない。
・(↑血玉の問題というより、連続して測ることに問題があるかも?)
・血玉の大きさにより数値が変動するような気がする。
・血玉が小さい場合、無理に血を押し出しすぎると組織液が混ざり正確な数値が出ない。
・電池は1日2回程度の使用で1年半以上もつ。



【その他、体調管理など】
・カカト歩きになっても血糖値のコントロール次第で元通りになる。
・血糖値コントロールが出来ていないと、沢山食べても痩せてくる。
・とにかく脱水させないようにする。
・糖尿病に直接有効な“お薬”はない。

んーーーこんなもんかな?
思い出したら追記していきます。

こうやって書きだす事で、何気なく通り過ぎてる毎日を振り返る事ができますし、
お世話しているつもりが、ただの“作業”になってしまっている事に気づきます。

当たり前と思ってる日常って、いつも気付いた時には無くなる寸前で、
そもそも当たり前なんて存在しないのに、錯覚から大切な事を見逃してしまう。

だからと言って、どれだけ全力を尽くしてきたとしても最後は必ず後悔します。
なので、気付けたなら短期間でも全力を尽くせば必ず伝わります^^
 

 

世話人のみなさん、頑張りましょうね!
でわでわ!