猫の慢性腎臓病 ふくちゃん編 セカンドオピニオン | ふぁんふぁんのしっぽ ~猫の腎臓病・糖尿病 ブログ~

猫の慢性腎臓病 ふくちゃん編 セカンドオピニオン

ただいま絶賛腎不全中のふくちゃん。

8月15日から毎日皮下輸液をしてお薬飲んだりしていましたが、
やはり今のやり方では良くなる気がしないのでセカンドオピニオンへ。
(セカンドオピニオンと書いていますが、元々はメインの病院で主治医がいます)



気になっていたのは、このまま“皮下輸液”を続けても大丈夫なのかどうか。
8月15日の時点で数値が高かったので皮下輸液で様子を見る判断は納得でしたが、
体重も減らず見た感じも問題ないにも関わらず、
数値にしては食欲が無さすぎるのがなんとなく違和感を感じてました。

なので、レオ君の主治医先生の病院へ行って検査&相談してきました。
詳しくはボチボチ書きますが、下記、近所の病院との検査内容・治療方針の違いです。

どちらの病院が良いかは世話人の考え方にもよりますが、
とても対照的なので、今後もしも通院が必要になった時の参考にして下さい。
(今日の記事も長いですので、ご興味なければスルー全開でお願いします。)



【近所の病院】
8月15日、ご飯をあまり食べず調子が悪そうなのでとりあえず自宅横の病院へ。

《検査内容》

初回は血液検査のみ。2回目はこちらからお願いして超音波(腎臓のみ)+血液検査。
血圧測定と他臓器の超音波も相談しましたがやんわりスルー。
尿検査に関しては触れず、SDMAもこちらからお願いしてやってもらった。
簡単に言うと、積極的な検査や治療を好まない感じです。

《診断》
BUN・Creの上昇とアルブミンが高いので、2週間程度自宅で皮下輸液との指示。
腎臓の超音波では、右側の形は問題ないがやや厚みあり。左側は委縮している。
 

《治療方針》
とにかく毎日皮下輸液。経過を見てあまり数値が下がっていなければ輸液継続。
数値が高止まりなら毎日ずっと輸液が必要になる可能性もある。
お薬は“フォルテコール”と“ラプロス”を超末期まで服用させる。
(せっかくのお薬を止める必要がないと言っていた。)

リン吸着や尿毒素吸着などのサプリの指示はなし。
「あげれるならあげて下さい。」程度で、「色々あるので探してみて下さい。」と。
投薬自体がストレスになるので状況に応じてとのこと。
食事は療法食を与え、無理なら低たんぱくフードを。



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とりあえず2週間程度皮下輸液を続けたら別の病院へ行く予定でしたが、
正直、もっと早くセカオピで検査するべきだったと反省。
結果から言うと思ったより悪かったです。



【セカンドオピニオン(主治医)】
前日の予約時に腎臓病での診察&検査と伝えていたので、
僕が行くまでに最新の腎臓病情報を大学の教授や資料から調べておいてくれました。

《検査内容》
血液検査・尿検査・UPC・SDMA・腹部超音波(腎臓以外も)・リパーゼ・血圧。
経過説明と僕の疑問・質問などから判断して、いま必要な検査をしてくれました。

《診断》
まず血液検査については、BUN・CREは高いが脱水はしていない
SDMAは14だが、タンパク尿とUPC・血圧の結果から判断すると、ステージ3の後半から4初期あたり。
結構進行してるが、今後の治療でどこまで引き戻せるか?



委縮した左腎はギリギリ機能しているかしていないかぐらいで、血流は確認出来ない。
右腎は小さな嚢胞が2つ確認出来るが問題なく、血流も問題なく確認出来る。

肝臓と膵臓は超音波と血液検査の結果から問題なし。
ただし、十二指腸の一部に液体が確認された。

恐らく何かが原因で十二指腸の動きが低下して一部分に十二指腸液が溜まっている。
この十二指腸の低下も食欲不振の原因の1つかもしれないが、
緊急性はないので現時点では心配せず追加検査も必要ない。

血圧測定の結果・・・かなりの高血圧



院内での血圧測定の信頼性は高くないですが、無駄ではなくある一定の評価基準にはなると。
多少は高めに出るとは思うが、怒らず大人しく測らせてくれたので、緊張を加味しても高血圧だろう。と。

あと、軽度の歯肉炎は確認できるものの、痛みで食べられないほどではない。
主治医先生も、「見た目と血液検査の数値だけを見るよりかなり悪いですね。」って。

《治療方針》
結論から言うと、今一番必要な処置は高血圧治療薬(アムロジン)で血圧を下げる事と、
今のリン値を維持しながらなるべく低タンパク食を食べる事。

現状での輸液は病状悪化の可能性が高いので、徐々に減らしていく。
そもそも、脱水がなければ皮下輸液の必要はないので。



リン値が基準値内なので、どちらかと言えば尿毒素排出をメインに考えてサプリを選ぶ。
やはり一番は“コバルジン”ですが、服用が難しければ飲ませやすいものを。

リン吸着剤については、低リン食を食べなければ基準値内でも可能なら飲ませるように。
血液検査でカルシウム値が少しだけ高いが、カルシウム系のリン吸着剤でも問題ない。

血液検査でのカルシウム値については、現実の数値はもう少し低いそうです。
今回、12.4(基準値:8.8~11.9)ですが、実際は11とか11.5だそうです。
(検査機器の問題ではなく、本来補正が必要な項目。)



今日(9月7日)より、フォルテコールと併用してアムロジンも服用。
まずは朝:フォルテコール1錠、夜:アムロジン1/4錠を2週間続け、再度血圧測定。
降圧剤でいきなり血圧が下がらないよう、輸液をする事で下がり過ぎをコントロール。

輸液は1回120mlから80mlに減らし、最終的には数日おきに50mlとか止めるとか。
(現在、大学教授の間では、50ml以上はあまり効果がないという認識だそうです。多くても80ml前後。)

「アンチノール」と「エネアラ」は糖尿のオロゴンにもオススメ出来るのでOK。
正直、ラプロスは余程の副作用がなければ飲んでも飲まなくてもどちらでもいいとの事。
(ラプロスについてはもう少し突っ込んで聞いてます。)



もっと早く行けば良かったと大反省ですが、とりあえず降圧剤を飲みながらまた2週間様子見です。
甲状腺の検査と心臓の超音波も忘れてたので、次回お願いして見てもらいます。

ふぅ~、、、簡単に書こうと思ってたのに、めちゃめちゃ長くなってしまったwww
あっ!そうそう! プロジンク、少しづつ出回ってきているみたいです^^

でわでわ!