猫の糖尿病 まとめ② 療法食などのゴハン。と、パロマちゃん。
猫の糖尿病治療に対応した療法食やそれらに近いゴハンをまとめてみました。
(間違ってたらご指摘おねがいしますね!)
と、その前に。
以前の記時(6/17)にちょっとだけ補足しました。
言葉足らずに対する補足ですので、更新メールは無視しちゃってくださいね。
ウェットやドライ、手作り食などありますが、この記事では主にドライフードを。
食事についてのうんちくは最低限にして、単純に羅列する感じで。
まず、糖尿病の食事の考え方は基本的に2種類。
A 「高タンパク質・低炭水化物」:炭水化物の絶対量を減らすことで、血糖値の上昇を抑える。
B 「低脂肪・高繊維食」:食物繊維によって炭水化物の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える。
療法食として販売されていても、実際は成分によって上記の2種類に分類されます。
糖尿病ではAの考え方が基本で、Bはダイエットフードといった感じです。
なので、療法食を食べない場合は「高タンパク質・低炭水化物」のフードが優先になります。
その場合、繊維をなるべく多く含み、穀類が少ないものがいいですね。
① ロイヤルカナン 糖コントロール 385kcal/100g
タンパク質 44.0%以上、脂質 10.0%以上、粗繊維 4.8%以下
② ヒルズ プリスプリクションダイエット m/d 395kcal/100g
タンパク質 45.0%以上、脂質 17.0%以上、粗繊維 5.5%以下
③ アニモンダ インテグラプロテクト 糖尿ケア 413kcal/100g
タンパク質 41.5%、脂肪 16.5%、粗繊維 2.8%
【低脂肪・高繊維系の糖尿病療法食】
④ VetSolution 糖尿病サポート 344kcal / 100g
タンパク質 33.0%以上、脂肪 8.0%以上、粗繊維 10.0%以下
こんだけ・・・めちゃ少ない。
上記はあくまでも糖尿病療法食としてメーカーが販売しているフードです。
⑤ ロイヤルカナン 満腹感サポート 307kcal/100g
タンパク質 32.0%以上、脂質 7.0%以上、粗繊維 15.2%以下
⑥ ヒルズ プリスクリプションダイエット w/d 319kcal/100g
タンパク質 34.0%以上、脂質 6.5%以上、粗繊維 10.0%以下
⑦ ヒルズ プリスクリプションダイエット r/d 316kcal/100g
タンパク質 33.5%以上、脂質 8.0%以上~13.0%以下、粗繊維 16.0%以下
⑧ ヒルズ プリスクリプションダイエット メタボリックス 347kcal/100g
タンパク質 36.0%以上、脂質 11.0%以上~15.5%以下、粗繊維 11.5%以下
⑨ スペシフィック FRD 減量アシスト 305kcal/100g
粗タンパク質 29.2%以上、粗脂肪 4.2%以上、粗繊維 15.1%以下
⑩ FORZA10 ウェイトコントロールアクティブ 330Kcal/100g
粗タンパク質 33.0%、粗脂肪 9.7%、粗繊維 4.0%
⑪ サニメド ウェイトリダクション 321Kcal/100g
タンパク質 32.0%以上、脂質 4.5%以上、粗繊維 16.0%以下
⑫ JPスタイル ダイエティクス スリムサポート 290Kcal/100g
タンパク質 33.0%、粗脂肪 8.0%、粗繊維 20.0%
⑬ ピュリナ プロプラン ベテリナリーダイエット 肥満ケア 324Kcal/100g
タンパク質 50.0%以上、脂質 8.0%以上~10.0%以下、粗繊維 9.0%以下
⑭ VetSolution 肥満サポート 319kcal / 100g
タンパク質 36.0%以上、脂肪 8.0%以上、粗繊維 10.0%以下
海外のサイトでは「ピュリナ プロプラン ベテリナリーダイエット 糖尿病管理」
というのも売ってますが、詳細は不明です。
減量用や体重管理用の療法食は比較的多く発売されていますが、
見比べてみると成分比率にけっこうな違いがありますねぇ。。。
上記の①~⑭はあくまでも療法食として販売されているフードですが、
プレミアムフードやナチュラルフードにも成分値が同じようなものがありますし、
さらに“グレインフリー”と呼ばれる穀物不使用のフードもあります。
苦楽園口の「雑貨&カフェ Kica(キカ)」のバターチキンカレーとサラダ
善し悪しの前に、まずは食べてくれなければ始まりませんので、
どのタイプのフードか?くらいは把握していてもいいかもしれません。
あと、含まれている成分や原材料についても色々な意見や情報がありますが、
安全性も含めて個人の主観により解釈が違ってくるので食べさせるのは自己責任で。
上記に挙げたフードの大きな違いを少しだけ羅列で簡単に説明します。
・ “高タンパク質”のフードは①~③の療法食以外に⑬のピュリナがあります。 *1
・ ①、②、③、⑬の4種類以外は全て“低脂肪・高繊維”のダイエット・体重管理系の療法食です。
・ ③、④は穀物不使用のグレインフリーフード。 (高いから良い品とは限りません。)*2
・ ⑪、⑫、⑬の3種類は動物病院経由かメーカーのホームページからのみ購入可能。
・ 体重が減り過ぎてしまった場合はなるべく①、②、③のようにカロリーが高い方がいいですね。 *3
・ ただし、低い数値で血糖値コントロール出来ている場合、カロリーはやや低くてもOKです。 *4
*1 ⑬のピュリナは①~③に比べて低カロリーで高繊維なので、やはりダイエット系かな?
*2 「炭水化物は必要ない!」「35%までなら炭水化物はOK!」など色々な意見があります。
*3 減り過ぎた体重を戻すには、ある程度のカロリーが必要です。
*4 血糖値コントロールが出来ているならきちんと糖を吸収できるので、必要以上にカロリーはいらない。
【療法食以外の糖尿病で使えそうなフード】についてはまた次回に。
ただ、難しいのは“超高蛋白・超低炭水化物”のグレインフリーフード。
糖尿病対策としてはベストでしょうが、高すぎる蛋白質がきになります。
比較的若く、腎臓や肝臓などに併発疾患が無ければいいですが、
高齢とか腎臓系が微妙な場合はマズいと思うんですけどねー
我が家のオロゴン、ついつい調子に乗って食べてしまい、体重が500g増えました。
もともと暑さに弱いうえに太ったので血糖値がヤバいです。
血糖値が不安定な場合、いろんな理由がありますが、意外と基本的なことかもしれません。
知らないうちに肝臓や腎臓にダメージがあったり、歯肉口内炎が悪化していたり。
食べる食べないも嗜好の問題以外に、体調なんかも大きく関係しますよね。
血糖値に関係なく、モリモリ食べるのはありがたいねんけど・・・食べ過ぎはアカンです。
個々のフードについての感想やうんちくは、また別記事にてボチボチ書いていきます。
そして最後に。
先日、糖尿病のお仲間ニャンコの“パロマちゃん”が虹の橋へお散歩に。
いつかまた逢えますように。