行きつけのスナックのママの子どもが入学してきた! | 元中学校教師が教える学校のウラ話

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公立の中学校で25年間、勤務していた私が「クラス替えの仕方」「修学旅行」「部活」「未納」「モンスターペアレント」「学級崩壊」「いじめ」「不登校」「人事異動」など、今まで話すことができなかった、学校のウラ話をお伝えしていきます。

破天荒教師の高田先生③




1.破天荒教師が校長に!
2.行きつけのスナック
3.高田先生の好きそうなママ
4.高田先生と一緒に働き始めて3年目
5.誘導係をしていると・・・
6.キレイなお母さんが声をかけてきた!でも、誰?
7.ママの子どもが入学!
8.昇降口で予期せぬ対面!そのとき、高田先生は・・・!

 

学校のルールを上手に破る先生が校長になった!

お気に入りのキャバクラ嬢の子どもは自分の学校の生徒!

→事後の生徒指導が上手な先生(次回記事)



1.破天荒教師が校長に!

先日、私が生徒指導主事をしていたときに、1つ上の学年で主任をしていた高田先生(仮名)に偶然に会いました。

私より6つ年上の高田先生は、現在、ある中学校の校長先生になっていました。

私の高田先生の印象はこのようなものです。

・部活に熱心でサッカー部を毎年、優勝させる先生。
・学校のルールーを上手に?破る先生。
・昔ながらの体育の先生。
・飲み会とカラオケ、キャバクラやスナックが大好きな先生。
・事後の生徒指導が上手な先生。


2.行きつけのスナック

高田先生には行きつけのスナックがあります。

飲み会の三次会で、そのスナックによく行くと言っていました。

私と高田先生が一緒に飲んだ2回目、私は高田先生にこう言われました。

「先生!今日こそは3次回に一緒に行こうよ!」
「今日はあいつのお母さんがいるキャバクラじゃなくて、スナックにしよう!」
「あのキャバクランには先生は行けないでしょ!」

→「私がキャバクラに行けない理由?」はコチラ

「俺の行きつけの店があるんだ!」
「そこのママがキレイなんだよ!」


3.高田先生の好きそうなママ

仕方がなく、私は高田先生と2人でスナックに行きます。

確かにそこのママさんはとてもキレイな女性でした。

よくよくみると、佐藤ここなちゃんのお母さんに雰囲気がそっくりです。

『高田先生はこういうタイプの人が好きなんだな~』

こう思っている私に、スナックのママはいろいろな事を教えてくれました。

・高田先生が、この店に初めて来たのは、OPENの初日。
・偶然に通りかかって、フラーッと入ってきた。
・それ以降、最低でも月に1回は来店してくれている。
・かれこれ、開店してから3年経っている。


4.高田先生と一緒に働き始めて3年目

私と高田先生は違う学年に所属していました。

そのため、高田先生と飲みに行くことは年に1~2回ほどしかありません。

私が、次にそのスナックに行ったのは、ほぼ1年後でした。

それから、半年ほどたった4月。

私と高田先生が同じ学校で働き始めて3年目。高田先生が、そのスナックに通い始めて6年目のときでした。

そこでまたまた、私と高田先生、そして高田先生の好みの女性との間に不思議な関係が生まれるのです。


5.誘導係をしていると・・・

当時、私は3年生の担任でした。

高田先生は、新1年生の学年主任です。

入学式が終わり、担任の先生の誘導で入学生とその保護者が教室に向かいます。

私は階段付近にたって、入学生やその保護者が迷子にならないように声をかける係でした。

「1年生の教室はコチラです!」

こう声をかけていると、私のクラスの子どものお母さんが声をかけてきます。

「先生、妹が1年生になったからよろしくね!」
「弟も先生のテニス部に入るって言ってるからお願いね!」

すると、あるキレイなお母さんが私に声をかけてきます。

「先生、私のことわかる?」


6.声をかけてきたお母さんは誰?

なんとなく見たことがあるのですが、誰のお母さんか分かりません。

しかし、失礼があってはいけないのですが、誰のお母さんかが全く思い浮かびません。

そこで、私はこう聞いてみます。

「覚えてます、覚えてます。」
「何度か、お母さんと話をしましたよね!」
「えーと、誰くんのお母さんでしたっけ!」

すると、キレイな女性は私にこう答えます。

「違うわよ!先生!」
「高田先生と一緒に何度かお店に来てくれたでしょ!」


7.ママの子どもが入学!

そう言われて、やっと私は気づきました。

そのお母さんは、高田先生の行きつけのスナックのママだったのです。

さらにママはこう続けます。

「なんか、高田ちゃん(この店では本名を名乗っていたらしい)がいつもと違うよね!」
「偉そうにして、高田ちゃんぽくないよね~!」

私がはこう聞いて見ました。

「もしかして、お子さんが入学するんですか?」
「高田先生はこのことを知ってるんですか?」

するとママはこう答えます。

「もちろん知らないわよ!」
「だって、私だって今日、初めて知ったんだから!」
「教室で明日の説明が終わったら、高田ちゃんにも挨拶に行くんだ!」
「高田ちゃんはどこにいるの?」


8.昇降口で予期せぬ対面!そのとき、高田先生は・・・!

こんなに面白い場面を見のがすわけにはいきません。

私は職員室に戻り、高田先生の動きを監視します。

高田先生がトイレに行けば、私もトイレに行き、高田先生が教室の様子を見に行けば、私もさりげなく後をつける。

こんなストーカーのようなことを30分ほどしていると、各クラスから入学生とその保護者が出てき始めました。

そのとき、高田先生は昇降口で新入生の帰る様子を見守っていました。

私はさりげなく、高田先生を観察できる場所に行き、高田先生の、いや、新入生の様子を見守ります。

高田先生が昇降口に立って、15分後。

ついに、ママが高田先生に声をかけました。

すると、高田先生は漫画のように、もっていた名簿を床に落として、呆然としています。

対照的にママはとても楽しそうな笑顔で高田先生に話しをしています。

ママとの話が終わると、高田先生はとぼとぼ歩き出し、私の所に来てこう言いました。

「先生、ママの子どもが入学してきた・・・。」
「どうしよう・・・。」


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