元中学校教師が教える学校のウラ話

元中学校教師が教える学校のウラ話

公立の中学校で25年間、勤務していた私が「クラス替えの仕方」「修学旅行」「部活」「未納」「モンスターペアレント」「学級崩壊」「いじめ」「不登校」「人事異動」など、今まで話すことができなかった、学校のウラ話をお伝えしていきます。

担任が対応に困る中、教頭が率先して対応!でも、問題行動が減らない・・・

 


1.授業中に出歩いたり、騒いだりする小学校4年生!
2.イライラしたときの解消法をカウンセラーから教わる
3.大声を出したり新聞紙をくしゃくしゃにするストレス解消法
4.大声は外に向かって!物を殴るときは別室で!
5.学校では「大声」や「殴る」のストレス発散は禁止
6.教頭先生が直接、その子の支援と指導に乗り出す!
7.問題解決の方法が事後処理型
8.先生への信頼アップ!それでも問題行動が減らないのは?
9.悪い循環は断ち切って良い循環にチェンジ!



1.授業中に出歩いたり、騒いだりする小学校4年生!

先日、知り合いの先生(現在は教頭)と話す機会がありました。

そこで、その先生からこのような相談?を受けました。

「4年生の担任の先生が若い先生なんだけど、クラスの男の子のことで悩んでいるんだよね!」
「その子は授業中でも休み時間でも、イヤなことがあると騒いだり大声を出したりするんだよ!」
「授業中に出歩いたり、廊下に出るのは日常茶飯事!」
「担任の先生は優しい先生なので、優しく諭すんだけど、全く話を聞かないんだよ!」


2.イライラしたときの解消法をカウンセラーから教わる

私は、学校としてどのような対応をしているのかを聞いてみました。

それに対して、その先生はこのように教えてくださいました。

「スクールカウンセラーさんに話をしてもらったんだよ!」
「そうしたら、学校としては困ることをその子が始めたんだよ!」

カウンセラーさんがどのような話をしたのか興味がでてきました。

「スクールカウンセラーさんは、その子にイライラしたときの対処法を教えたんだ。」
「そうして、こう言ったらしいよ。」

『今度、イライラしたときは、教えた対処法のどれかをやってみて!』
『それでイライラが解消すれば、勉強もがんばることが出来るでしょ!』



3.大声を出したり新聞紙をくしゃくしゃにするストレス解消法

スクールカウンセラーさんに対処法を教わった子どもは、このような行動を起こしたそうです。

・授業中や休み時間に、いきなり「うぜ~!」「ふざけるな!」「調子にのるな~!」と大声で叫び出す。
・授業中や休み時間に、カーテンやカバン、バッグなどを何度も殴り出す。
・ノートやプリントをくしゃくしゃにして投げる。
・授業中に隣の空き教室に勝手に行く。

担任の先生が理由を聞くこと、その子はこう答えたそうです。

「カウンセラーさんが、『イライラしたときは教えた対処法をやれ』って言ってたもん!」
「イライラしたときは『大声を出すと良い』って言ってたよ!」
「クッションなどの『柔らかいものを叩く』のも良いんだって!」
「新聞紙や紙を『くしゃくしゃに丸めたり』『投げたり』するのも良いらしいよ!」
「あと『静かな部屋で1人になる』のも良いんだって!」


4.大声は外に向かって!物を殴るときは別室で!

子どもの行動の源が、スクールカウンセラーさんのアドバイスであることを知った担任の先生は、子どもの行動を認めることにしました。

ただ、さすがに授業中に大声を出したり、カバンを殴ったりするのは、周りの子に良くない影響を与えると思ったらしく、下記のようなことを子どもに提案しました。

・大声を出したくなったら、多目的室(学校の端にある部屋)の窓を開けて大声を出す。
・何かを殴りたくなったら、隣の空き教室にあるクッション(担任の先生が買ってきた)を殴る。
・紙をくしゃくしゃにしたいときは、隣の空き教室に用意した新聞をくしゃくしゃにしたり、投げたりする。(もちろん後片付けはしません。)
・1人で落ち着きたいときは、隣の空き教室に行く。


5.学校では「大声」や「殴る」のストレス発散は禁止

定期的に聞こえてくる大声に、他のクラスの先生が疑問を持ち始めました。

同じ頃、地域の方からも、このような電話が何件も寄せられたそうです。

「たまに聞こえてくる、あの声は何ですか?」
「バカ!死ね!とか聞こえてくるけど大丈夫ですか?」

職員室が多目的室の反対側であり、さらには両端の配置だったため、職員室に大声はあまり聞こえていなかったようです。

教頭先生は、すぐさま担任とスクールカウンセラーさんに確認をし、「大声でのストレス発散」「クッションを殴る」「新聞紙を丸める」をやめさせるように言いました。

しかし担任の先生が、その子に「ストレス発散をやめる」ように言っても、子どもは言うことを聞きませんでした。


6.教頭先生が直接、その子の支援と指導に乗り出す!

担任の指導が入らない状態を受け、教頭は自ら動くことを決めたようです。

「困ったことが起きたときは、すぐに職員室に連絡をいれて!」
「すぐにオレが教室に行って、○○さんと話をするから!」
「○○さんとは何度か話したことがあるから大丈夫!」

こう言った教頭先生は、その子の家庭環境についても教えてくださいました。

「○○さんは、3人兄妹の真ん中なんだよね!」
「だから、いろいろと我慢をしているんだよ!」
「さらに母子家庭だから、お母さんの愛情に飢えてるんだよ!」
「お父さんもいないから、父性にも飢えているんだと思うんだ!」

さらに、教頭先生はその子についてこう言っていました。

「○○さんは、僕と話すとすぐに落ち着いてくれるんだよ!」
「そして、いろいろと話をしてくれるんだ!」
「親の愛情ではないけど、オレが本気で付き合っているから、心を開いてくれるんだ!」
「これからも、この子に付き合ってあげようと思ってるんだ!」


7.問題解決の方法が事後処理型

教頭先生は、その子のことで私に相談をしたかったわけではありませんでした。

多分、このようなことを公認心理師の私に自慢したかったのかもしれません。

「オレは問題児の気持ちを理解している。」
「オレは問題児の対応になれている。」
「問題児もオレにこころを開いてくれている。」
「オレが問題児の心の支えになっている。」
「オレの対応はバッチリだろ!」

このように書くと、教頭先生の性格が悪いように見えてしまいますが、そんなことはありません。

私は教頭先生(当時は教員)と一緒に仕事をして、このように感じました。

「子どものことを真剣に考えている先生だ!」
「子どもの実態に応じて、柔軟に対応を変えることができる先生だ!」
「とても話があう先生だ!」


8.先生への信頼アップ!それでも問題行動が減らないのは?

私は教頭先生の対応が初期対応として素晴らしいと思っています。

子どもとの信頼関係が気づけていない担任に代わり、教頭先生が子どもとの信頼をつくったからです。

(本来は、担任との関係をよくするために、周りが動くことががベストなのですが、多分、この担任の先生は教頭先生が全てを引き受けてくださって喜んでいると思われます。)

これにより、この子は教頭先生の支援(指導)を受け入れるようになってきているでしょう。

しかし、それでも問題行動が減っていかないのは、その子が無意識にこう学習してしまっているからだと思いました。

「問題行動を起こせば、教頭先生が来てくれる。」
「問題行動を起こせば、教頭先生と話ができる。」


9.悪い循環は断ち切って良い循環にチェンジ!

私は教頭先生にストレートに思ったことを伝えます。

すると教頭先生はこう言ってくれました。

「そうか!」
「だから、問題行動が減らないのか!」

そして私にこう聞いてきました。

「これからどうすれば、問題行動が減る?」
「○○さんがクラスで過ごしやすくするにはどうすればいい?」

私は自分の考えを伝えます。

『良いこと(普通のこと)をしたら、教頭先生が喜ぶ、褒めてくれる、優しくしてくれる。』

「こどもがこう思える循環をつくればいいと思うよ!」
「それには、最初に・・・・・・・・・。」

子どもたちにとって、いろいろな意味で学校が楽しい場所になってくれるといいですね!


このブログは、筆者の経験を元に作成しています。ただし、個人情報や学校が特定ができないように事例を変えて作成しております。掲載している情報により生じたいかなる損害に関しても、筆者が責任を負うことはできません。

教える技術があるのに授業が崩壊するのはなぜ?



1.子どもたちに評判が良い音楽の授業!
2.クラスの雰囲気が勉強しようという雰囲気になっている
3.先生も生徒もお互いに認め合って授業の質が向上!
4.音楽の先生のクラスが一番ひどい合唱をしている!
5.音楽の先生のクラスが学級崩壊!
6.授業中に音楽を楽しまず、好き勝手な事をして楽しんでいる子ども
7.担任の苦手としている指導や支援を補う!
8.楽しく教える技術だけでは授業は成立しない!
9.特別支援学級の担任に配置転換!音楽の授業0に!



1.子どもたちに評判が良い音楽の授業!

ある学校で中学2年生の担任をしていたとき、クラスの子どもたちが私にこのように言ってきました。

「先生!音楽の園田先生(仮名)の授業はとても楽しいよ!」
「みんなもドンドン歌がうまくなっているんだよ!」
「このまま行けば、合唱コンクールで金賞は間違いないよ!」

園田先生は、その年にその学校に赴任してきた女性の先生です。

全クラスの音楽の授業を担当1年生の担任をしていました。

何人もの子どもたちが、「園田先生の授業が楽しい」と言っていたので、私は園田先生にお礼と報告をします。

「先生!私のクラスの子が先生の授業は楽しいと言っています。」
「さらに、歌がドンドンうまくなっているのも実感しているようです。」
「子どもたちは金賞を目指してガンバっています。」
「これからも、子どもたちの指導をお願いいたします。」


2.クラスの雰囲気が勉強しようという雰囲気になっている

すると、園田先生はこのようにおっしゃってくれました。

「2年生は全体的にとても熱心に授業に参加してくれます。」
「特に西川先生のクラスの子どもたちは、本当に熱心です。」
「私が説明を始めると集中して聞いてくれますし、聞いたことを練習に生かそうとしています。」
「仲間同士の関係もとてもいいんです!」
「お互いに、悪いところや良いところを確認したり、注意し合ったり出来ています。」

『○○の部分はどう歌えば、もっと気持ちが伝わりますか?』

「自分たちで課題を見つけて、私に質問してくるんです!」
「私の授業より、西川先生の学級運営が素晴らしいんだと思います。」

園田先生は謙遜していましたが、後日、音楽の授業を見学させていただいたところ、とても楽しく、分かりやすい授業を行われていました。


3.先生も生徒もお互いに認め合って授業の質が向上!

私は、園田先生からのお褒めの言葉をクラスの子どもたちに伝えます。

また、学年集会でも、園田先生からいただいたお褒めの言葉を、学年全体に伝えます。

音楽の授業を褒められた私のクラスの子どもや学年の子どもたちは、園田先生に好印象を持ったのでしょう。

音楽の授業をさらに一生懸命に受けたようです。

その後も園田先生は、私や学年主任によくこのように言ってくれました。

「2年生は本当に素晴らしいです!」
「とても熱心で一生懸命です!」
「こんなにしっかりしたクラス(学年)は初めてです。」
「私も楽しく授業をさせていただいています。」


4.音楽の先生のクラスが一番ひどい合唱をしている!

身内びいきかもしれませんが、私の学年の合唱はとても素晴らしいものでした。

ただ、3年生と1年生の合唱は・・・・・・。

特に1年生の合唱はひどいものでした。

一部の子は一生懸命に歌っているのですが、その他、大勢の子どもたちは口もほとんどあけずに歌っています。

『この子たち歌詞を覚えていないのでは?』
『合唱中に隣の子と顔を見合わせて笑ってる!?』
『入場と退場もしゃべりながらダラダラしている!』

1年生の合唱のひどさを感じた私は、同時にこのようなことを思いました。

『園田先生に教えてもらってるのに・・・・。』
『園田先生の学年なのに・・・・。』


5.音楽の先生のクラスが学級崩壊!

合唱コンクールが終わって少したったある日。

私は生徒指導主事として校長室に呼ばれました。

そこには1年の学年主任と教頭がいました。

校長に促されて、1年の学年主任が私にこう言います。

「1年3組(園田先生のクラス)が学級崩壊状態なんだよね!」
「特に担任の音楽の授業や朝の会、帰りの会、給食がひどいんだよ!」
「音楽の授業では、ほとんどの子が出歩いて担任の注意を聞かないんだよ!」
「給食も勝手に食べ始める子はいるし、人のデザートを勝手に食べる子もいる。」
「少し前は牛乳をドアに挟んで破裂させた子もいるんだよ!」

校長が私にこう言います。

「担任の先生が何も言っても聞かない状態らしいんだよ!」
「生徒指導主事として、担任にアドバイスをして学級崩壊を直して欲しいんだ!」


6.授業中に音楽を楽しまず、好き勝手な事をして楽しんでいる子ども

校長や主任の話を聞くと、園田先生のクラスや授業の状態は下記のようなものでした。

・クラスは学級崩壊に近い状態。
・いじめや問題行動も多数。
・担任が注意をしても無視したり、からかったりする。
・他のクラスの音楽の授業も授業崩壊状態。
・3年生の音楽の授業は学級崩壊ほどではないが、授業が成立しているとは言いがたい。

校長がこのようなことを言いました。

「実は前任校でも学級崩壊させているんだよ!」

すると主任がこのようにいいます。

「厳しい指導が出来ないんですよ!」
「だから生徒になめられるんですよ!」
「最初の学年集会でこのようなことを言ってましたよ!」

『音楽は音を楽しむ教科です。』
『だから、先生はみんなに音楽の授業を楽しんでもらいたいです!』

「そんなことを言うから、子どもたちは授業中に好き勝手をして楽しんでるんですよ!」


7.担任の苦手としている指導や支援を補う!

「隣のクラスの○○先生は、過去に学級崩壊を何度もしているから頼むね!」
「両隣のクラスも自分のクラスだと思って対応して!」

主任や校長に何度も言われた言葉です。

そう言われた私は、学級崩壊をしてしまった先生に何が足りないのかを把握し、足りない部分を補う支援を行ってきました。

指導が空回りしてしまう先生のクラスでは、授業中に担任の先生の気持ちや思いを伝え続けました。

子どもたちの事を考え、常に寄り添う支援ばかりをしている先生のクラスでは、ゼロトレランス(寛容なし)で対応したりもしました。

もちろん、この他にも細かい支援や対応を一緒に考えたり、担任の先生が独り立ち出来るようにアドバイスをしたりもしました。

その結果、その先生たちは学級運営に自信が持てるようになり、翌年からは、私がいなくても自分の学級を上手に運営することができるようになりました。


8.楽しく教える技術だけでは授業は成立しない!

園田先生には、このような素晴らしい思いがありました。

「音楽を楽しんでもらいたい。」
「子どもたちに音楽の素晴らしさを教えてあげたい。」

また、音楽を「楽しく教える技術」もありました。

ただ、学校は全ての子どもが「音楽を学びたい!」と思って来ているわけではありません。

どんなに音楽を「楽しく教える技術」があっても、「音楽をもっと学びたい!」と子どもたちが思えるよにする支援や技術がなければ意味がありません。

さらには、最低限の授業ルールの徹底も必要になります。

「授業中は出歩かない。」
「授業中は眠らない。」
「授業中はおしゃべりをしない。」
「授業中は別の事をしない。」など

残念ながら、園田先生はこの当たり前のルールを子どもたちに守らせることが出来なかったのです。


9.特別支援学級の担任に配置転換!音楽の授業0に!

私は生徒指導主事として、園田先生ではなく、主任や学年部の先生へのアドバイスを行いました。

正直、12月の時点でほぼ学級崩壊しているクラスを、担任1人の力で変えることは不可能だと思っているからです。

しかし、主任の先生や学年部の先生は、園田先生を支援しなかったようです。

「自分のクラスなんだから、担任がしっかりしなきゃ!」
「周りの先生が助けたら、園田先生のためにならない!」
「今後も教員を続けるなら、1人で乗り越えた経験が必要だ!」

先生たちはこう言っていましたが、単純に自分が「悪者」になりたくなかったようです。

結局、学年も違う、1年生の授業も行っていない私が、園田先生のクラスを巡回して、子どもたちに声をかけることになりました。

私が巡回するようになりある程度、授業や学級は落ち着きました。

ただ、翌年から園田先生は「特別支援学級」の担任となり、授業もほとんど行わなくなりました。

数年後、ある研修で園田先生と会ったのですが、あれ以降、「特別支援学級」の担任以外は行っていないとの事でした。

このブログは、筆者の経験を元に作成しています。ただし、個人情報や学校が特定ができないように事例を変えて作成しております。掲載している情報により生じたいかなる損害に関しても、筆者が責任を負うことはできません。

自分の教育活動に自信を持ちすぎる教師たち!



1.登校しぶりを始めた小学校3年生
2.勉強が苦手で授業についていけないの?
3.「まだ、できてないの?」(問題ができた子から先生のところへ!)
4.自分の考えがまとまっていなくても話し合い開始!?
5.「できた順に先生のところにいく」形式は、よくある形式ではある
6.クラスの状態をみて授業形式を選択!
7.タイマーを使って考える時間を区切るメリットは?
8.学校に相談をして授業形式の変更を!
9.「不登校の原因はお子さんの発達障害じゃないですか?」



1.登校しぶりを始めた小学校3年生

先日、小学校3年生のお子さんをもつお母さんから、このような相談をいただきました。

「息子は学校では真面目でおとなしいタイプです。」
「勉強はあまり得意ではありませんが、体を動かすのは好きです。」
「大人しいタイプなのですが負けず嫌いの面もあります。」
「学校ではいろいろな場面で、表には出しませんが『負けて悔しい』と思っているようです。」

真面目でおとなしいタイプでも内に秘めた闘志があるのはとても良い事です。

私は、このお母さんにどんな悩みがあるのかを聞いてみました。

するとお母さんはこのように話してくれました。

「最近、『学校に行きたくない!』と言うようになりました。」
「1、2年生の時はそんなことはなかったのですが・・・・。」
「3年生になって徐々に欠席も増えてきたんです。」


2.勉強が苦手で授業についていけないの?

私はお子さんが「学校に行きたくない!」と言う理由について聞いてみました。

すると、お母さんはこうおっしゃいます。

「授業中に問題を解くことが多くありますよね!」
「算数であれば計算問題を解く。」
「国語では漢字の問題をやるなどです。」

『授業についていけずに、問題が解けない事が登校しぶりの原因なのかな?』

こう思ってお母さんに聞いてみると、お母さんはこうおっしゃいました。

「そうではないんです。」
「勉強は得意ではないのですが、理解できないというわけではないんです!」
「ただ、先生の授業のやり方が・・・・・。」


3.「まだ、できてないの?」(問題ができた子から先生のところへ!)

担任の先生の授業の基本はこのようなものだそうです。

① 担任の先生が課題を提示する。
② 「何故そうなるのか?」「主人公はどう思ったか?」などを考える。
③ 班で自分の考えを発表し合う。
④ 班で正解を導き出し、班の代表が発表する。
⑤ 問題演習を行う。
⑥ 問題が出来た子供から先生のところに行って○付けをしてもらう。
⑦ 1、2番目に全問正解した子は先生と一緒に○付け担当となる。

この中で、この子が最も困っているのが⑥だと言うのです。

これについてお母さんはこう言います。

「息子は他の子より少し理解が遅い感じはします。」
「問題を解くのも少し遅いのは確かです。」
「そのため、問題を解き終わるのがいつもビリから2~3番だそうです。」
「また、周りの子にこのように言われたりする事もあるそうです。」

『まだ終わってないの?』
『遅くない?』


4.自分の考えがまとまっていなくても話し合い開始!?

お母さんは、このようにもおっしゃいました。

「班で自分の考えを発表するのも苦手なようです。」
「先生は授業でタイマーをよく使います。」

『それでは、3分で自分の考えをまとめて下さい。』
『次は班での話し合いです。時間は5分です!』など

「タイマーで時間が決まっているので、息子は慌ててしまうようです。」
「結局、自分の考えがまとまらないまま、話し合いになってしまうようです。」

また、班での話し合いでは、周りの子供にこのように言われることもあるそうです。

『○○くん、早く言ってよ!』
『まだ、まとまってないの!』


5.「できた順に先生のところにいく」形式は、よくある形式ではある

「問題が終わった子から先生のところにいって○をつけてもらう。」

この形式は学校ではよく行われる形式です。

また、「早く終わった子が先生と一緒に○付けをする。」という形式もよくある形式です。

これをやっている先生たちは、このように言います。

「子どもたちが少しでも早く終わらせようとがんばってくれます。」
「これにより子どもたちのモチベーションが上がります。」
「早くできた子が先生役をやることで、その子の自信につながります。」


6.クラスの状態をみて授業形式を選択!

実際、私もこの形式を行ったことはあります。

ただ、全てのクラスで画一的に行っていたわけではありません。

同じ学校の同じ学年でも、この形式を行ったクラスもあれば、行わなかったクラスもあります。

簡単に言うと、「いいクラス」では、この形式を取り入れていましたが、「悪いクラス」では、この形式は取り入れていませんでした。

「いいクラス」でこの形式を取り入れると、上記の先生方のおっしゃっているようにモチベーションが上がります。

また、早く終わった生徒に○付けを頼むことで、私自身が苦手な子供の支援を行うことができるというメリットも生まれます。

もちろん、「遅い子」=「ダメ」「バカ」などの言葉は出てきません。

しかし、「悪いクラス」の授業でこの形式を行うと・・・・・。


7.タイマーを使って考える時間を区切るメリットは?

授業にタイマーを使う先生も増えています。

時間を決めることで子どもたちの集中を促したり、音が鳴ることで気持ちの切り替えができるなどのメリットがあります。

若い先生たちの研修では、講師からタイマーを使用することが勧められているようです。

しかし、このお子さんのように「その時間では考えをまとめられない」子供がいることもあるでしょう。

私自身はタイマーは使用していませんでしたが、考える時間や話し合いの時間を生徒たちに事前に伝えていました。

ただ、その時間で「自分の意見をまとめることができない子」もいることは重々承知しています。

「時間だけど、もう少し時間がほしい人はいる?」
「そうだよね!もうちょっとほしいよね!」
「それじゃあ、後2分待つから、なんとかがんばってまとめてね!」

私はそれぞれのクラスの実態に合わせて、微妙に時間を変えていました。


8.学校に相談をして授業形式の変更を!

・問題演習でいつもビリのほうになってしまう。
・友達に「まだ、終わっていないの?」とバカにされる。
・先生の提示した時間通りに「自分の考え」をまとめられない。
・友達に「早くして!」と文句を言われる。

「登校しぶり」の出てきたこのお子さんは、完全に自信をなくしてしまっていると思われました。

そして、その原因をつくっているのは、担任の授業システムの可能性が高いと思われます。

私はお母さんにこのようにお伝えさせていただきました。

「全てを担任の先生、もしくは主任、管理職の誰かに伝えて下さい。」
「そして、授業システムを少し変えてもらって下さい。」
「お子さんが自信を取り戻せるように支援をしてもらって下さい。」


9.「不登校の原因はお子さんの発達障害じゃないですか?」

数日後。

お母さんは勇気を出して、担任の先生に「登校しぶり」や「その原因」について相談をしました。

しかし、担任から返ってきた言葉はこのようなものだったそうです。

「授業システムは問題ないと思います。」
「これは、教育界のスタンダードで最先端です。」
「文部科学省も『言語活動』や『アクティブラーニング』を推奨しています。」
「登校しぶりが見られるのは、お子さんが(発達障害を)持っているからじゃないですか?」

このブログは、筆者の経験を元に作成しています。ただし、個人情報や学校が特定ができないように事例を変えて作成しております。掲載している情報により生じたいかなる損害に関しても、筆者が責任を負うことはできません。