引き続きブログを書きます






僕が前に紹介したこの本


大沢文也の『一生青春』blog-1367482631200.jpg

無罪

~裁判員裁判、372日間の闘争...その日~


『この国の司法はかたよっていて間違っている』




2週間前くらいに読み終わったのですが、もう凄く衝撃的でした



吉野さんが思っている事が物凄く伝わった






足立区には4つの警察署があります



竹ノ塚警察署

西新井警察署

千住警察署

綾瀬警察署




恥ずかしながら10代の頃の僕は、この全ての警察署にお世話になりました





その中でも僕が1番嫌いで1番行きたくない警察署は綾瀬警察署でした





この『無罪』を読んでいる時に、吉野さんが綾瀬警察署の留置所にいた時の話を読んでいると、もう昔の事を思い出し腹が立ってきます






分かる.....

物凄く分かる....



僕の10代の頃の綾瀬警察署の印象は、とりあえず人を見下している



地元、竹ノ塚警察署の人達は、凄く厳しいしすぐに手を出してくる事もあるけど、その中でも『優しさ』とゆう物は大きかった。



でも綾瀬警察署の人達は、もう『お前がやったんだろ!』を連呼。話すら聞いてくれなかった



この本を読んだ時に吉野さんの気持ちが物凄く分かった。





中学生の頃に家の近くに置いてあるある単車(ゼファー)が盗まれた。




携帯の電話が鳴る。

携帯の画面には『綾瀬警察署』と表示されている



何かしたっけ?と思って電話に出ると



『おう大沢!お前今すぐ綾瀬警察署に来い!』



ワケ分からんままに綾瀬警察署に行くと、


『お前ん家の近くで単車が盗まれて、被害届が出てるんだけどお前知らねぇか?』との事。



いやいや、俺は何も知らない!



当時の俺はXJR400Rを乗っていた。

だから単車ドロボーなんてしない




知りませんよ~とダラける俺に


綾瀬警察署の少年課は、まだ中学生の俺に向かって『お前が1枚噛んでんだろ!』と、怒鳴り散らす




いやいや本当に知らねえし





綾瀬警察署ではこうゆう事が多かった





『無罪』を読んでいる時に、綾瀬警察署内での話を読んでると、本当に物凄く腹が立って仕方なかった




何でこんなに一刀両断してくるんんだ?



少しくらい話を聞いてくれても好いんじゃないか?



『無罪』を読んでいると、警察のイヤラシさが凄く伝わる





世の中には何もしてないのに、有罪になって捕まった人なんて数えきれないほどいる




その中には吉野さんのように全面的に戦う男もいるんだ!!


格好良かった。




証人もいない圧倒的不利な状況で、起訴されれば99.6%有罪になる裁判。



そんな中、吉野さんは逃げずに戦った!



仮釈放の時に吉野さんは綾瀬警察に行って、綾瀬警察の人達にこう言った


『無罪になったら刑事さんたちの、いい加減でかたよった調査を書籍にして出版しようと思ってるんで!』



そしたら刑事の人たちは

『おう、楽しみにしているよ』と答えた


刑事の人たちは吉野さんが無罪になるわけがないといわんばかりに、冷やかしたような顔をしていたらしい




吉野さんが99.6%不利な状況に勝った時、この人たちの心境はどうだったんだろうか?







僕が生まれて初めて全部ちゃんと読んだ本がこの本『無罪』で本当に良かった。




『この国の司法はかたよっていて間違っている』この言葉が僕の中にはずっと響いている







皆さん是非とも『無罪』を読んでみてください