キリマンジャロ・サファリのツアートラックから降りて、そのままアフリカゾーンを歩きます。
実は、アフリカに住んでいる動物でありながら、サファリパークという環境で放し飼いにする訳にはいかないというのがゴリラでありまして、ゴリラだけは別枠のエリアで飼育されているのです。
その措置は、ゴリラは知能が高くて行動範囲も広いという理由によるものらしいです。
つまりは、ちょっとした水路や段差や人工フェンスくらいなら平気で乗り越えてしまう能力があるという事ですよ。
私たちは、その賢くて逞しいゴリラを見に行く事にしました。
アニマルキングダムのパークは広い上に、道が入り組んでいて難解です。
パークマップを見ながら歩いていても、いつの間にか迷っていたりするのです。
道に迷って、同じ所をぐるぐる周ったりするので、その対策として、ギフトショップや露店の特徴を覚えておくように心掛けました。
商品は買わなくても、その露店の状態や景観を覚えておく事によって、その場所の位置関係を把握する事が出来るのです。
販売商品を記憶しておくのも良いでしょう。
しかしながら、売り子さんを記憶しても、直ぐに交代するので無駄だと思います。
路上に掲示されているパークマップを見て、現在地を確認します。
アニマルキングダムのパークは、本当に山の中を歩いているような状況になるのです。
その山の中に、ゴリラの森の入口がありました。
このゴリラ・フォールズ・エリアも、入場に際して別枠料金の設定などはありません。
人類もゴリラも、二足歩行から知能の発達が高まったと言われております。
しっかりと踏みしめて歩く大地に、四つ足動物の足跡が残っていました。
鹿科の動物の足跡だと思われます。
順路は一本道ですが、その途中には様々な観察ポイントが設定されています。
この辺りは、バードウォッチングのポイントらしいです。
日本では見られない、珍しい種類の野鳥が飛び交っています。
その一種に、テレビ番組で見た記憶がありました。
出入り口が巣の底になっている、丸い形の巣を作る鳥です。
名前は忘れましたが、黄色の羽が綺麗な鳥でした。
こういった野鳥が、檻の中で飼われているのではなく、自然のままに放し飼いされているというのが素晴らしいですねぇ。
私も放し飼いにされているのかな?
それとも、見えないリードで繋がれているのか?
どっちにしても、野生の証明はできません。
何やら、面白そうな物が展示されています。
わお!
キリンの頭蓋骨ですか?
こちらは水牛の角付き頭骨。
ちょっと怖いけど、アート作品に見えなくもないですねぇ。
いろいろと興味深い物が沢山あって、ついつい歩みが止まりがちになってしまいますが、それでもようやくゴリラとの対面場所へ辿り着きました。
その入口には、ゴリラの頭蓋骨標本が…。
ゴリラとの対面は、ガラス壁越しとなっていました。
ゴリラは賢く、運動能力も優れています。
人間を見ても、別に興味もないような顔つきでした。
ゴリラの観察ポイントは、ガラスフェンスで仕切られていましたが、ゴリラは檻の中で飼われているという状態ではありませんでした。
実は、自然のままのゴリラの森を眺められるポイントもあるのです。
そっちの方へ行ってみましょう。
ゴリラの森なのか、人間の森なのか、分からなくなってきました。
ルートマップを確認します。
要するに、アフリカゾーンだけでも相当に広いという事ですよ。
今日の一日を、アフリカゾーンだけで終わらせる訳にはいきません。
アニマルキングダムのチケットは、他のゾーンへ行っても料金は同じなのですから、とにかくどんどん歩いて、見て周りましょう!
なんと、橋を渡るのですね!
橋の下は、深い谷底でした。
ひょっとすると、それも動物たちの行動制限のために設けられた区画割りなのかもしれません。
しばらく歩いて行くと、川を隔てた向こう側に草地の丘が見えてきました。
天然ではないものの、自然の大地が徹底したリアリズムで造成されています。
手前に流れる川は、ゴリラの森と人間界の仕切りの役割りを担っているのでしょう。
倒木の陰に、寝ているゴリラの姿が見てとれます。
おっと! 歩き回っているゴリラも居ました。
一応は、こちらの人間界との間には境界線のフェンスが設置されておりますが、ゴリラもサファリの中で自由に暮らしているのですねぇ。
アニマルキングダムのサファリパークが動物園と異なる店は、その徹底したナチュラルパーク造りにあると思います。
ほとんどの動物が、檻の中には入っていないのですよ。
ゴリラの森には、その他の草食系動物も共存していました。
奥の草原に、シマウマが見えますね。
谷底では、プレーリードッグが遊んでいます。
何だか、ライオンキングの物語の世界みたいですねぇ。
その他にも、何種類かの猿も住んでいるようです。
ゴリラとのご対面は、双方が興味を持って、チラッと見つめ合う事になりました。
キリマンジャロ・サファリツアーを体験し、ゴリラも森を観察し、次には何処へ行きましょう?
アフリカゾーンは、まだまだ広い…。