ダイヤモンドヘッド登頂記念証 | ふみプレイス

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旅日記で、ハワイの旅行記を綴っている。
その旅行記の行程で、ダイヤモンドヘッドに登頂したエピソードを載せたら、かつて「登頂証明書」なるものが発行されたらしいという事が話題になった。
2013年の12月に 個人で登頂した時点では、そのような書状の存在は確認できなかったので、私も興味を持って調べてみたのだ。
こういうときには、ブログでの情報がとても役に立つ。 単に、こちらから一方的に文献などを探るだけでなく、ブログを通して知り合った仲間に尋ねてみたり、関連した情報を載せている ブログ作成者の掲載ページにアクセスして質問してみたり、少しばかり工夫して調べてみたのである。
もちろん、そういった質問をして情報をいただく場合には、ある程度の自己紹介をして、質問する目的なども説明した上でのアクセスを心がけた。
私は、ただの‘旅行好きオヤジ’で、単純に自分が抱いた疑問について調べてみようと思っただけであって、何かを批判しようとか、世の中に真実を訴えようなどといった 大それた考えは無い。
そんな、一個人の興味探索であるにも関わらず、私がアクセスした方々には、とても寛容に接していただき、貴重な情報を得ることができた。
ここでは、情報をいただいて お世話になった方々に感謝しつつ、私が調べた限りの事について、個人的な考察を交えながら まとめてみる事にする。
 
 
イメージ 1
オアフ島のダイヤモンドヘッドと言えば、ハワイを象徴するような 有名なである。
上の写真は、私の旅日記でも まだ未公開の、洋上から撮影した ダイヤモンドヘッドの雄姿である。
その昔に、この島を訪れた多くの船乗りたちが、様々な思いで眺めたであろう この岬は、いつしか 「ダイヤモンドヘッド」と 名付けられる事になったのだ。
 
 
 
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ワイキキにおけるダイヤモンドヘッドは、ホノルル動物園と、広大なカピオラニ公園を 麓に携えながら、夕陽を浴びて輝いていた。
その独特な景観は 多くの人を魅了して、その頂上まで上ってみたいという気持ちに させられるのだ。
 
 
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その頂上は、さほど標高が高い山という訳ではないのだが、見事に美しい太平洋と、圧倒的なインパクトを見せつける ワイキキビーチの景観が印象的で、天気の良い日に上ったならば、心に深く感動を覚える思い出になる事は 間違いないだろう。
 
まさに、雄大な 360度のパノラマである。
 
これほどまでに美しい思い出ならば、写真やパンフレットなどで 記念に残しておきたい と思うのが 一般的なところであろう。
しかしながら、もしもここで 「登頂証明書」などという代物を紹介されたら どうするだろう?
ましてやそれが、公的発行証(?)であるかのような 雰囲気を持っていたら…?
 
はてさて、どのように受け取るかは、個人の判断に ゆだねられる事になってくるのである。
 
 
 
 
 
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これが、私の元に寄せられた、最初の「登頂証明書」と言われるものであった。
情報提供者は、私のブログ仲間の Ms.‘Pさん。
ご本人は、現地オプションツアーでダイヤモンドヘッドに登った時に貰ったものだという事で、公的な書状かどうかは分からなかったらしい。書状の文面も、詳しく訳せないままに、「もしかしたら証明書?」という感じで 受け取っていたのであろう。 書状の作りも、何か重々しい…。
今回の話では、快く写真掲載を了承していただいたので、ある程度の和訳をして、すでに その内容を お伝えしてあり、「記念品」として とっておく事にしたようである。
 
結論から申し上げると、最下段の行にある 「www. hawaii vip tour. com」という標記で、ツアー会社の発行物であるという事が分かる。
メインタイトルの 「HAWAII DAIAMONNDO HEAD STEATE MONUMENT」という標記は、この種の書状のほとんどに見られるものであるが、もともと この岬を総称して「DAIAMONNDO HEAD STEATE MONUMENT」と呼んでいる場所なので、それ自体に 公的意味は無い。
 
ただ、この会社の書状の場合は、その下のサブタイトルが 「HIKING CERTIFICATION」(ハイキング サティフィケィション)ハイキング証明書(?) となっているところが、ちょいと微妙な表現では ある。
 
この場合は、発行元が株式会社である事を標記しているので、その会社が「参加した客がハイキングした事の証明」として、独自に発行しているのであれば、法的な違反などには問えないだろう。
 
文面の内容は、ダイヤモンドヘッドの最高点の標高、クレーターレベルの高さ、上るまでの距離と階段の数、登頂に要する時間や その形態、頂上からの眺望…など等で、特に何を証明するといったものではない。これは、よくある観光パンフレットに記載されているような内容なのだが、数種類あるこういった書状の文面が、等しく同じコピーである事に驚かされた。
 
 
 
 
 
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これはまた、別の方から入手した 登頂記念状である。
画像が不鮮明で申し訳ないが、この場合は最初から、「ツアー会社から貰った記念状」と理解して 受け取っているとの事であった。
受け取る側が その設定を理解しているし、また、書状の周囲にも はっきりと会社名が記載されているので 問題は無いのだが、メインタイトルの末尾に 「U,S,A」 などと記入されていれば、英文の読めない観光客にとっては、紛らわしくも感じるところかも知れない。
おまけに、書状にハワイ州の島の図柄 が入っているという点も、何やら大げさな証書のような雰囲気を作り出しているのが厄介だ。
 
 
 
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こちらはまた、ちょっと簡素な作りで、カラーコピーで量産しているように見えるが、何と、不思議な ‘サイン入り’である。
登頂したご本人の名前を、英語文字にして記載した所もあるが、どうもよく分からないのは、発行者(?)であるかのような‘サイン’も 入っているという点である。
文面が不鮮明で、判別が難しいが、とにかくこれまでに、ハワイ州アメリカ合衆国などの公的機関で、ダイヤモンドヘッド登頂証明書といった類いのものを発行した事実は無いのである。
ハワイ州の公式ホームページからも、そのような発行物の記載は、私は 確認できない。
 
 
 
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はてさて、今回の件でご協力いただいた方の中では、この書状が最も鮮明なものであった。
この方は、「Ts' Four warlds」という、ご自身のブログを開いている‘Tanjima’さんという方で、私が写真掲載の お願いをしたところ、わざわざ鮮明な画像の写真を メール添付で届けてくださったのである。
もちろん、その内容も理解しておられるようで、「記念品」として考えている との事であった。
ただ、その受け取り方の形態は、かねてから噂の、頂上前の らせん階段の所に設置したデスクで‘販売’されている、‘登頂証明書’だというのである。
また、そのような‘販売方法’の他にも、「パークショアホテルのツアーデスク限定(?)で、公認登頂証明書が発行された」というものや、ニューオータニホテルでも発行された」という話があり、それらの書状と ほぼ同じ物が、この写真の書状のようである。
書面に記載されている期日は、2005年。 文章内容も、今回掲載した全ての書状が、ほぼ同一の コピーである事が分かる。
この書状の場合は、何やら もっともらしい‘スタンプシール’が 張られているのだが、はたして その発行元は…。
「Diamond Head Presevation Society」(ダイヤモンドヘッド パーサァヴレイション ソサェティ)ダイヤモンドヘッド保存共同団体(?)
いやはや、何とも奇妙なネーミングであるが、これはけっして‘公的機関’ではないし、ましてや‘協会’(Association)といった、大規模な組織でもない事を意味している。
おそらくは、その時に集まった人たちで、勝手に起ち上げた‘任意グループ’なのであろう。そうでなければ、このような‘証明書’の発行が、数年で消えて無くなる訳がない。
もしもこれが、公的機関を名乗った書状であるならば、それはもはや‘詐欺’以外の何ものでもない。
その点が、ギリギリの曖昧行為となっていたのであろうが、いずれにしても 受け取った料金が、どこの収入になったものかは、まったく不明のままである。おそらくは、持ち逃げだろうねぇ。
 
 
 
 
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とにかく 今回の登頂では、公式な登頂ゲートでも、「登頂証明書」なるものの存在は確認されなかった。
登頂道への入場料金は、ジャスト 1ドル
ゲートでは、気の良さそうな係員のおばさんが、明るい笑顔で見送ってくれたし、無料のパンフレットを貰って、記念スタンプを自分で押せば、それが「登頂記念状」にもなるだろう。
噂によると、らせん階段の所で 「登頂証明書(?)」販売していた 係員(?)は、‘制服’を着ていた などという話もあるのだが、何の制服なのか?は、まったくの不明である。
公式ゲートの係員だって、写真の通りの‘アロハシャツ’なんだから、ハワイの場合は ポリスマンでもない限り、‘制服’の方が 完全に怪しい…。
 
ダイヤモンドヘッドのエリアは、ハワイ州の公立公園になっている。したがって、そのエリア内では金銭を受け取るような営業行為や、無許可の募金活動などはできないはずである。らせん階段の所で「登頂証明書?」が発行された時期もあったようだが、それが有料だったとすると、違反行為で摘発されたのではないだろうか?
しかし、そういう摘発を避けるためには、お金を受け取る場所をエリア外にすればいいのである。「頂上にあるプレートのマークを紙に写して来れば、登頂証明書(?)を販売する」…? どう考えても おかしいだろう。
その販売デスクが設置されたのは、一般のホテルの一角であるらしいが、おそらくは、怪しい業者に期間有料でデスクを設置させただけで、そのホテルはおそらく 「登頂証明書(?)」とは、無関係であろう。
こういう「営業行為」は、長く続くはずがない。   
これはあくまで、私の推測であるが…。
 
 
 
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今回のハワイ旅行では、ダイヤモンドヘッド登頂が、トップクラスに 素敵な思い出となった。
 ラッキーな事に、天気も最高の快晴だったし、地区ポイントで降っていた ハワイアンシャワーの様子や、その後の綺麗な レインボーまでも、眺める事ができた。
そしてまた、いろんな意味で、興味深い話題にも触れることができた事は、私にとっての 新しい知識として、貴重な体験となった。
今回の、私の ふとした疑問点に、快く意見を交換してくださったり、写真掲載のご了承など、貴重な情報を提供してくださった方々に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
 
 
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それでは 今回の お終いに、絶景なる ダイヤモンドヘッド頂上からの オーシャンビュー を お届けします。
そうです!  この風景こそが、心の‘登頂記念証’なのですよ。
 
 
 
 
「ダイヤモンドヘッド登頂記」総集編です。よろしかったら お楽しみください。<(_ _)>