その① 何しろ話が取りとめも無く長い人
     (怪人名;ナイアガラの水車マン)


何しろ周りの人に注目されていたいタイプで、
話題がいつも熱狂的、あるいは個人的な能力を
誇示したい為に会話を独占しようとします。

タイムキーピングの発想がない人が多い。

たとえば、挨拶で20分位経ったとしても、
5分位しか経っていないと思い込んでいます。

対策:急流の水車のようなもので割り込む
タイミングがありません。

川の水が流れている限り水車は止まりません。
ファシリテーターは水車に飛び込むしかありません。

飛び込んで、水車(車輪)を川の流れから引き離さなければ
止まりません。

この技は、いわば『ちゃぶ台返し』の様なものですから、
空気を壊さない高度な芸と言えましょう。

言わば高度なファシリテーション技術と言えます。

繰り返しになりますが、
飛び込むタイミングなんてくるわけがないのです。

なぜなら水車というものは、
川と車輪が接している限り永遠に回り続けているものなのです。

このような場合は、一気に奇声をあげる事をお勧めします。

“素晴らしい!”“おっしゃるとおりです!”“さすが ・・さん!”
 “感激した(旧首相小泉流)!”てな具合にです。

そうするとスピーカーは間違いなくギョッ!とするでしょう。

乾杯の挨拶のスピーチの場合、
その息が止まった瞬間、2-3秒の休止をとって、
“さあ、乾杯をお願いします!”と大声を発するのです。

あくまでも明るく、
決してスピーカーを非難しているような態度を見せては
いけません。

何しろ誉め殺すのです。

しかし、
そうした奇声の発し方には技術がいります。

あまり馬鹿げた声を発すれば場を白けさせて
しまいます。

映画ジュラシックパークの恐竜や始祖鳥の様な
奇声はやりすぎです。

やりすぎでもなく、
程よい演技のためにはいくつかの、
ある程度品の良い発声のパターンを用意して
普段から練習しておく事が必要があります。

お笑い番組で発する“明石家さんま”の甲高い奇声
なども大いに取り入れたら良いでしょう。

私はこの方法で大概の場合を乗り切ってきました。