すてたもんじゃ…ないね
何事にも“縁”というか“タイミング”といったものがあるらしく、
それが上手くいかない事はよくあることだ。
わたしは蕎麦が大好きだが、
どうも行き付けの※1良庵に行くタイミングが無い。
年を越してもう随分になるにもかかわらずまだ一回しか行っていない。
そんな訳でその日は出勤時間に合わせて家を出て、
久しぶりに良庵に行ってみた。
うちの奴と二人連れ添って歩いていくと、
おなじみの店・・・
うっすらと暗くなる街並みにその明かりが見えた。
店の中にはどうやら子供連れが一組いるだけのようだった・・・・
(内心、うるさくなければいいが・・・)
久しぶりの良庵は、御夫婦が暖かく迎え入れてくれた。
注文はいつものように※2常温のお酒二本。
※3かき揚げと京揚げ・出汁巻きを頼んだ。
程なく持ってこられた酒を飲みながら、
出てくる蕎麦前を楽しんだ。
ふと目をやると、
先程の子連れはどうやら若い奥さんが二人でそれぞれの子供と一緒に蕎麦を食べているようだった。
子供は年の頃にして2歳手前ぐらいだろうか?
若いお母さんが
「ほらスパゲティーですよ」
といって食べさせているのが聞こえた。
なるほど!確かにこの子達にはそういった方がいいのかな??
などと考えているうちに、
このご時世ならば“ソバゲティー”なるものがあってもいいんじゃないか、
と思った。
メタボだのダイエットだの低インシュリンだのいうならば・・・・
そんな妄想をうちの奴と酒のツマミにしながら楽しんだ。
そんなことをしていると、先程の子供達が、
「美味しいね!」
「美味しいね!」
と二人で言い合っている。
子供特有の・・・
一生懸命に言い合っている。
・・・一生懸命に言い合っている。
不思議なもので声の大きさやトーンの高さはやや耳障りなのだが、
言っている内容がいいのか、
あまり不快感は感じなかった。
まだこんなに小さい子達が、
お蕎麦を美味しそうに食べているのはちょっと・・・
なんか・・
嬉しくもあった。
その後その若奥さん達が会計をしている時、
一人の子が入り口のドアーを開けようとすると、
店の奥さんが
「一人で出たら危ないよ」
と声を掛けていた。
それを受けてその子のお母さんが
「開けたりしたら、他のお客様が寒くなっちゃうでしょ」
と言っていた。
・・・・・ん~なんて出来たお母さんだ!!!!
微笑ましくもあり、嬉しくもあるそんな感じだった。
いろいろと理不尽な事が多い世の中になったが、
そんな日本もまだまだ・・・
すてたもんじゃないなあ~
うまい蕎麦前をご馳走様でした。
※1良庵・・・前からこのブログを読んでいる人は知っていると思うが、
この店の味とコストパフォーマンスはピカ一である。
お蕎麦に興味のある人は是非こちらをどうぞ
http://ameblo.jp/fumio/theme2-10001390979.html#main
「キター」をどうぞ。
※2常温のお酒・・・わたしは和食の時は清酒か焼酎しか飲まない。
コッテリ系だと焼酎だが、蕎麦や会席ではやはり清酒に限る。
どんなにいい清酒でもわたしはいつも常温と決めている。
燗は燗で寒い時には重宝するが、基本は常温である。
冷たく冷やしている酒はあまり好まない・・・
どれも味が同じになってしまう。
逆に言うと、多少難のある酒も冷やせば飲めるということ。
家ではなんだかんだいって“一の蔵”の本醸造が定番となった。
他にもいろいろ飲んだが、今はこれに落ち着いている。
吟醸や純米といった類はわたしにはちょっと甘過ぎるのかもしれない。
まあ、それも好みだし・・・
いつ味覚が変わるか分からないので、偉そうなことは言わない。
ちなみに熱燗で飲む時はダイエーあたりで売っている紙パックの辛口が異常なまでに旨い!
※3かき揚げ・・・蕎麦屋でかき揚げというと、
大体皆が想像するもので相場が決まっているのだが、
ここはちょっと違う!
海老とイカ、それにちくわを一口大に切ったものをそれぞれ別々に揚げてご一緒盛で出てくる。
それを粗塩で頂くわけだ!!!!
これはもう最高!!!
天汁なんてものは全く必要なし!!!
是非お試しあれ。
他の天婦羅などの揚げ物も、素材を楽しむならば塩がお勧め。