テーブル回転 | 酒嚢飯袋~水商売経営者の徒然日記

テーブル回転

当然の事だが、水商売未経験でこの世界に入ったコンパニオンは、まったく指名が無い状態でこの商売を始める事になる。


つまりは持ち番(自分の指名テーブル)が無い状態なので、まずはヘルプ専属(他のコンパニオンの指名テーブルのお手伝い)で仕事を覚える事になる。


よっぽど器量が良い女の子ならば別だが、最初はなかなか指名を取る事は難しいかもしれない。

それでもある程度の日数がたつと、意外とポンポンと指名を取れたりする事もある。

指名が取れ始めると新人だった女の子も徐々にコンパニオンとしての自覚が出始める。

ここまでは結構誰でも行けるレベルである。


しかし、コンパニオンとしてお金を稼ぐためには、最低でも1日に3名以上の指名客を呼べる位までにならなければいけない。


3名の指名客・・・それぞれが時間差で1人づつ来てくれればそのテーブルを離れる事なく細やかな接客が出来るのだが、実際はある一定の時間に集中して来店する事が多い。


つまり1人で同時に3名のお客様を相手しなければいけない。


こうなった時にその日の客単価や次回来店時にまた指名をもらえるかどうかが決まる。

もちろん、ヘルプに入ってくれるコンパニオンはいるが、お目当てのコンパニオンがテーブルについていなければお客様はワンセットで帰ってしまったりするし、接客がおろそかになれば次回来店時に指名がもらえなかったりする。


ここでコンパニオンに必要とされる技術がテーブル回転である。


お客様の機嫌を損ねる事なく、絶妙なタイミングで各テーブルを回りながら細やかな接客をする。

これが上手いかどうかで、このままスタレていってしまうのか、勢いに乗って一気に売れっ子コンパニオンに成れるかが決まる。


コンパニオンにとってテーブル回転は命である。




しかし、最近のコンパニオンはみなそのテーブル回転が下手なように思う。

日頃の機会教育のせいもあるだろうが、同時にホール管理(ヘルプを付け回ししている担当者)にも問題があるように思う。


どうも見ているとホール管理者のタイミングでコンパニオンを動かしてテーブル回転をさせていて、その分コンパニオンは自分でテーブル回転をする事を憶えないし、持ち番テーブルの時間管理もしていない。

当然お客様との微妙な間具合やかけ引きに歪みがでてしまう事になる。

結果、お客様がワンセットで帰ってしまったり、次回指名がもらえないという事になる。

これではいつまでたっても売れっ子にはなれないだろう。


店の箱の問題や繁盛しているかどうかによる総客数の違いもあるとは思うが、わたしが現場にいた頃はこのテーブル回転は全て持ち番コンパニオンが自分で勝手にやっていた。

新人コンパニオンならスタッフ側の指示でテーブル回転をさせることもあるが、基本的にはコンパニオンが自分でお客様との間具合やかけ引きを見ながらやるものだった。

当然相番のコンパニオンとの連携も彼女達同士が合図をしあってやっていたものだった。

売れっ子と呼ばれたコンパニオンは皆この辺が上手かった。


やっと稼いだ金でブランドの財布を買うのもいいが、その中身に1,000円しか入っていないようならばそれは身分不相応というもの。いろいろと夢を語るのもいいが、本当に日給20,000円以上稼ぎたいのならばまずはこのテーブル回転を憶える事から始めた方がいい。

もちろんスタッフもこの辺からコンパニオンさんに教えていった方がいい。


テーブル回転がうまく出来るようになった頃、おのずと結果はついてくるはずである。