流産・死産は、からだの痛みを伴う悲しみだから、からだを使った活動で癒す | 流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産経験のある公認心理師、アートワーク・セラピストの名田文子です。
流産の経験は、理解してもらいにくいものです。
今も心の傷が痛むのに、誰にも話せない。
そんなあなたに寄り添いたいと思います。

 

緊急事態解除したところなのに

早くもコロナ禍が再燃しそうな今日このごろ

いかがお過ごしでしょうか。

開放感、安堵感、安心しきれない気持ち・・・

いろいろな思いがあります。

これからも難しい生活が続いていきますね・・・

 

 

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さて、今日は

「からだの痛み」と「こころの痛み」について書きます。

 

 

流産・死産・新生児死・不妊等の

「妊娠ロス」

 

 

赤ちゃんを失うということは、

妊娠してからのお別れであっても

妊娠することができない、という形であっても

必ず、自らのからだを通じて痛烈に感じる悲しみです。

 

 

大切な人との別れは、人生で必ず起こるものですが

 

 

その中でも、「妊娠ロス」は、

心の痛みが、からだと直結している点が

大きな特徴です。

 

 

特に女性は、

比喩でなく現実に、

からだが 血を流し、痛みを受けます。

 

 

もちろん、男性にとっても、

赤ちゃんを失った衝撃・悲しみは大きい。

ただ、

女性の感じる痛みの方が

身体的な生々しさの度合いが強いということは、言えると思います。

 

 

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「妊娠ロス」のサポートを行うアートセラピストの本

「Grief Unseen」 を、

少しずつ読み進めています。

 

 

その中に、この「身体的な悲しみ」に関する記述がありました。

著者は、

「妊娠ロスを経験した人には

身体の動きを使うセラピーがいい」 と言います。

 

 

なぜなら、

からだが、その悲しみを覚えているから。

 

 

言葉だけでのカウンセリングやセラピーでは

悲しみ・痛みに

表層的にしか、触れることができないのだ、と言うのです。

 

 

 

絵を描いたり、粘土で形づくったりする、アート。

動きで心を表出する「ムーブメント」や、ダンス。

 

 

 

身体を動かすことによって、

凍り付いていた心がほぐれ、語り出す・・・。

 

 

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私は、アートセラピストです。

アートセラピーは、

日本では、まだあまり知られていません。

 

 

なかなか活動の場が広まっていかないことに

意気消沈することもあるのですが

 

 

でも、

「Grief Unseen」を読んで、

そうだよね、アート、やっぱり、いいよね!

と、また頑張ろうというエネルギーが湧いてきました。

 

 

ぜひ、アートに触れる機会を持ってみてください。

そして、機会が合えば、

ぜひお会いして、一緒にアートをしてみたいです。

お待ちしています。

 

 

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次回は、「Grief Unseen」の内容を

もう少し紹介しようと思います。

 

 

最後までお読みいただいて、

ありがとうございました。

筆が遅いので、一週間に1回の投稿が限度ですが、

土曜日には、昼頃までにアップするつもりです。

どうぞまたご訪問ください。

 

 

お元気でお過ごしくださいね。