GWなので、忙しくて今まで書けなかったブログ記事を書こうかと思います。

 

 今から1ヶ月ほど前の話ですが、「#春から〇〇大」というハッシュタグについての話です。もう大学の新歓シーズンは終わってしまいましたが、大学入学を控えた学生がSNSで交友関係を広げようと使われるものだそうです。

 ところが、このハッシュタグを悪用して、宗教勧誘などの被害に遭う学生が増えており、各大学が注意喚起をしています。

 

 

 「#春から○○大」のハッシュタグは数年前から使われていますが、私はどうしても腑に落ちないところがありました。SNSに自分の進学予定・在学中の大学名を出して怖くないのでしょうか?大学名も立派な「個人情報」だと思うのですが、私が考え過ぎなのでしょうか?思えば私が大学生だった頃(2009年~2013年)でも、mixiなどのSNSに通っている大学名と所属の学部学科を書いている友人が多く、「大丈夫なのかな?」と思ったことがあったからです。

 

 SNSやスマホが普及した今では周知されていますが、SNS上で大学名を晒すことによるリスクとして考えられるのが、「モザイクアプローチ」による個人特定です。「〇〇大学の学生」という情報だけでは個人特定に至らなくても、他の情報と組み合わせることで個人が特定されてしまう可能性があるのです。内容によっては生活圏や行動パターンなども絞り込めてしまい、ストーカーなどの犯罪被害に遭ってしまう可能性も出てきます。

 

 NHKのSNSトラブルを題材にした番組に出演したことがあるインフルエンサー・みとゆなさんの話も掲載されていたので、併せてご覧下さい。

 

 

 思えば私も中学生の頃、みとゆなさんと同じく、母から「インターネットに住所や電話番号などの個人情報は絶対に載せちゃダメ」と言われたことがあります。私が中学生だった2003年~2006年頃だと、インターネットは存在しているものの、PCからの利用がメインであり、文字や画像を載せるのにひと手間かかる時代でした。実際、私は中学生のときに自分のホームページを持っていたことがありましたが、HTMLタグを覚えて作った記憶があります。

 

 ところが、SNSとスマートフォンが普及した今では、誰もが手軽に情報を発信できる時代になりました。文字だけでなく、その場で撮った写真や動画をすぐにSNS等にアップできるというのはスゴいことですよね。しかし、写真や動画から得られる情報量は遥かに多く、写真や動画に写り込んだもの(マンホールや電柱など)から撮影場所を特定されたり、他の情報と組み合わせること(モザイクアプローチ)で個人特定に繋がったりすることもあり得るのです。これで犯罪被害に遭ってしまったら取り返しがつきません。

 

 インターネットに載っていた情報が原因とは考えにくいですが、私自身も、過去に不審者に声を掛けられ、怖い思いをしたことがあります。そのため、私(当ブログ管理人)と分かる個人情報(本名、顔写真、出身校、勤務先、現住所など)の無断掲載は固くお断りしております。

 犯罪の多い世の中ですので、改めて、守って頂くようお願いします。