熊本地震から3週間経った5月5日、熊本県の人気マスコットキャラクター「くまモン」が活動を再開した。一連の地震が起こった4月14日以来、活動を休止していたので、3週間ぶりの再開ということになる。

 

改めて、お帰りなさい、くまモン!NHKのニュースで「くまモン」が被災地の保育所を訪れている場面が放映されていたのだが、子どもだけでなくお年寄りも、みんな笑顔になっていた。「キャラクター」(ここでは地方自治体のマスコットキャラクター、いわゆる「ゆるキャラ」について述べることにする)というと、どうしても「子どものためのもの」と思ってしまうが、年代なんて関係ないと思った。熊本県のPRだけでなく、子どもから大人まで多くの人に癒しを与える。そして、みんなの心のよりどころになっている。「キャラクター」の持つ力は大きい、と改めて感じさせられたニュースだった。

 

 

「キャラクター」はもちろん、架空のもの(作り物)であるが、なぜここまで多くの人を引き付けるのだろう?

 

 

私が考えるその理由は、キャラクターに「魂」「思い」が吹き込まれていると思うから。

いわゆる「アミニズム」というもの。アミニズムとは「生物・無機物問わず全てのものに霊魂、もしくは霊が宿っている」という考え方である。「霊」というとちょっと大げさな気もするが…。

 

地方自治体のPRや産業振興を目的として作られた「ゆるキャラ」だが、最近では他のキャラとの「絆」や、人々に与える「癒し」の側面が大きくなっていると感じる。例えばキャラクターの誕生日会を開き、みんなで祝うなど。最近のできごととしては、今年(2016年)4月18日、大宮駅前にてキャラクター達が熊本地震の募金活動を行っていたことが記憶に新しい。

 

 

以下、「さのまる」と「たかたのゆめちゃん」の公式ツイッターから。

 

 

 

この日は平日だったので大宮には行っていないが、キャラクター達も結束して募金を行っていたんだなぁ…と思った。

 

 

そして感動したのが、埼玉県志木市の「カパル」のツイート。

以下公式アカウントより。

 

「気持ち」が伝わってきてこちらも心が温かくなった。

お互い、助け合いの気持ちだね。

 

話すことはできなくても、気持ちがこもっている。

それがキャラクター同士の「絆」であり、「癒し」なのかな。