夫が退院した瞬間から、入院前の日常に戻った。


三食作り、午前中に家事を済ませ、午後からは、お互い好きなTVを見ながら、ゴロゴロ。

チョコモナカジャンボタイムも復活し、おやつタイムと食事の時に、おしゃべりして入浴して就寝。


代わり映えのしない普通の日常。

その平凡な日常こそ、私にとって至福の時だと気づく。


離婚するか、卒婚して別居して1人暮らしになったら、24時間私の時間。

自由だ〜と、叫んで、やりたい事をやって楽しく暮らすハズだった。


思わぬ事で、1人になって見て。

1人って、つまらない。


夫の病院は、市の中心部にあるので、デパートもショッピングセンターも林立している。

でも、立ち寄ろうとも思わなかった。

雨の日は、一歩も外に出ず、髪もとかさず、顔も洗わず。

何をして過ごしたのかも、定かで無く。


夫に「貴方が居なかった2週間余り、何をしていたか全く覚えて無い。私の記憶の中から、ぽっかり抜けている。不思議よね。ひょっとして、貴方は入院して無かったのかもね」と言うと、

「よっぽど気が張ってたんじゃないか?よく1人で頑張った。ありがとう。お前がいなきゃ、生きていけないのが、よく分かった。これから、お互い体調に気を付けて、一日でも長く一緒に楽しく暮らそう」と。


最後迄、読んでくれた方。

夫婦共に、色々ご不満もあるでしょうが、1人はつまらない。

喧嘩だって、1人じゃ出来ないしw


1人で食べる高級料理より、2人で食べる家庭料理の方が美味しいよ。


1人で旅行するより、2人で旅行する方が楽しいよ。


うるさい大いびきだって、聞こえなきゃ、眠れやしないw


どうせ寿命が来たら、イヤでも

残った方は、1人になるんだからね。


夫婦でいる間は・・・

少し愛して

  なが〜く愛して

が、丁度良い。