こんにちは。
宇都宮市でピアノ教室を開講している東京芸大卒ピアニスト齋藤文香です。
ピアノは右手と左手それぞれ違う動きをしながら弾きますが、どうしても左手が思うように弾けない…と悩んでいらっしゃる方、結構多いのではないでしょうか。
今回は、そのような方に向けて左手の為の練習法をご紹介します。
そもそも、なぜ右手と左手に弾きやすさの違いがあるかというと、普段使う頻度が右手の方が圧倒的に多いからというのが一番の理由です。
(*右利きの場合)
物を掴んだり、お箸を使ったり、鉛筆を握ったり、ボールを弾ませたり…
様々な動作を右手で行うので、左手よりも筋肉は発達しているし、脳はほとんど左脳を使っている状態です。
しかし、ピアノを弾く時は左手が右手と同じくらいの運動量を求められるので、特に意識して左手の為の練習をしなくてはなりません。
私がそんな時に実践しているのは、教本「ハノン」を使った練習です。
ハノン左手の為の練習法①
左手だけフォルテでゆっくりメトロノーム練習
…左手だけで動きをしっかり意識しながら弾けるくらいのゆっくりしたテンポでメトロノームをかけます。力を入れずに、腕の重さを自然に鍵盤に乗せながらよく響く柔らかいフォルテで弾きましょう。
ハノン左手の為の練習法②
左手だけリズム練習
…両手のリズム練習とは別に、左手だけのリズム練習を行いましょう。タッカ練習から始めて、慣れてきたら反復練習やアクセント練習、スタッカート練習など。
リズム練習が分からないという方は、ハノンの4,5ページ(全音版)にリズム変奏の例が載っていますので、参考にしながら色々弾いてみてください。
ハノン左手の為の練習法③
左手フォルテ、右手ピアノで弾く練習
…これが私の中で一番オススメの練習法です。
左手を力まずに腕の重みをしっかりかけたフォルテ、右手を柔らかいピアノで弾きます。(無理に速く弾く必要はありません。正確に弾けるテンポで!)
右手メロディー➕左手伴奏のバランスの曲を練習されることが多い方は、この練習結構苦戦するかもしれません。
メロディーが左手にある時にきちんと聴ける耳を養う為の練習になります。
以上の3つが、私が実践する基本的な左手の為の練習法です。
これらの練習法は、もちろんハノン以外の曲にも応用して使うことが可能です。
とにかく、まずは自分の意識を左手に向けることがとても重要です。
左手の弾きにくさでお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね!
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