こんにちは。武田塾講師の高田です。
最近、毎日受験相談をさせてもらっていますが、とにかく本気でやってきたけど勉強方法を間違えてしまっている、という生徒さんがすごく多いです。中には、自転車に付箋を貼って、自転車通学中も英単語を覚えている、という生徒までいました。
残り5ヶ月。徹底的にいろんなものを犠牲にしていきましょう。
今日は前回の質問の続きです。
<<質問>>
神戸大学文系志望です!関西学院大学などを滑り止めに考えていますが、滑り止めになるでしょうか?全統模試ではマーク、記述ともに神戸大学はC判定です。
前回は「センター試験利用入試」で軽く見ている受験生は厳しい、という話をしました。
前回の記事>>神戸大・大阪市立大志望にとって関関同立はセンター利用入試で合格できるか?
今日も関西の国公立大学を志望する受験生の併願失敗パターンについてお話しします。
失敗パターン②:関関同立を1回の一般受験で合格できると思っている。
私立入試と国公立の入試、最大の違いは受験回数です。センター試験・二次試験ともに一発勝負の入試に対して、関関同立は何回でも受験できます。20万人の受験生が挑み4万にしか合格しない関関同立入試において、その専門の対策をしている受験生を差し置いて合格するのは簡単なことではありません。
国公立と併願で関関同立を考えている受験生はとにかく「数学」勝負です。なぜ数学勝負なのか、なぜ何回も受験した方が良いのかについて説明しますね。
受験生の皆さんが意外と知らないのが「得点調整」です。ここで文系数学の威力が発揮します。関関同立をはじめ私大の入試では、日本史、世界史、(政経、地理)、文系数学の受験者が公平になるように得点調整が行われます。
センター試験では平均点の差が20点以上開いた場合のみ、と限定されていますが、私大の入試の場合、どんな差でも公平になるように得点調整が行われます。
この得点調整は「数学の点数が上がり、日本史・世界史の点数が下がる」ことはほぼ決まっています。つまり数学は自分がとった点数よりも点数が上がります。
関関同立の数学の傾向は、立命館大学が少し特殊です。同志社の数学はやや難易度が高め。それでも国公立の数学の対策をきちんとした受験生にとっては全く問題ないレベルといえるでしょう。関西大学・関西学院の数学はやや易しく感じると思います。
そこへ更に点数がアップするとなると、日本史・世界史選択の関関同立志望の受験生に対してリードすることができるでしょう。
ただし数学はミスが出やすい科目です。問題の当たり外れも大きいです。1回の受験で、計算ミスをしてしまったり、自分の解けない問題が出題されてしまった時は点数は望めません。反対に、全問正解できるような出題の受験もあるでしょう。3回受験して1回満点近い点数が取れれば、ほぼ合格は決まったようなものです。
1回で確実に合格する自信がない方はできれば複数回の受験を検討してほしいです。
関西学院大学の<独自方式>の受験も、文系数学ができる受験生にとっては狙い目になるでしょう。今回は以上です!
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