那須三山 2022.10 ③ | ふみの山散歩

ふみの山散歩

丹沢をベースにウロウロしてます〜^^

 

 

 

(つづき)

 

 

 

ようやく楽しみにしていた三斗小屋温泉の『大黒屋』さんに着きました

 

これこれ^^。

シーツたなびくこの光景は、事前にHPで見ていたのです。

 

 

 

 

山小屋なんかで布団を干している風景は何度か目にしますが

この「シーツが干されている」のを見たことがなく

個人的にはとても印象的で嬉しい光景でした

 

 

 

 

大峠からこちらに来るといわゆる裏口に着きますので

表に回ります。

 

 

 

これが大黒屋さんの表玄関。おそらく右上の黒い看板が、初代からのもの。

一度建て替えられてますが、中はほぼ昔のままを保っているようでした

 

 

人のお家もそうですが

心を込めて住まわれているお家というのは

中に入らなくてもいい「気」が溢れ出ていますよね

ここもそんな感じでしたよ

 

 

 

お邪魔します、とガラガラと引き戸を引くと

お疲れ様でしたと温和な笑顔で迎えてくれます

 

宿の受付はこの炬燵で^^。

こちらも「旅行支援」を使えました。ありがたいことです。

(こちらは支援は宿代のみで頂けるクーポン券は宿では利用不可)

 

 

 

 

お酒もありますチューグッド!

 

 

有料ですがコーヒーも入れてくれますよ。

(土日祝はスイーツも♪)

 

この奥がお台所になっていて、夕食の仕込みのいい出汁の香りがしていました。

たまらない。

 

 

 

廊下はピカピカで落ち着いた色合い。

扉のガラスも昔のままのものなのか雰囲気のあるものでした

 

 

そしてランプの灯り。

 

お部屋の明かりはさすがに今は電気でしたが、

隅々まで照らす、今どきの照明ではなく

控えめな明かりでした。

それがなんだかよかった。

 

 

 

中と外。昼と夜。

自然の中と建物の中と。

そんな隠と陽を感じられる

 

 

 

 

案内されたお部屋です^^↓

 

なんて素敵。角部屋です。

 

 

 

障子をソロリと開けると

 

ホワ〜ン・・・

と、部屋の中に自然の光が差し込み、いい感じ。

 

 

 

部屋の窓からは紅葉が見られました

 

目がハート

 

 

 

 

見学料を払って訪れる文化遺産みたい、と2人で喜びました

いにしえの旅人たちも同じ風景を楽しんでいたのかと容易に想像できるほどに

建物の内も外も、そのままの雰囲気が保たれていました

 

 

 

ガタガタと滑らせる木の雨戸がついており、網戸なんてありません

夜は冷えるのでこの雨戸を閉めてくださいねと。

 

 

 

雨戸を閉めてもこの障子が夜中じゅう風でガタガタと揺れていました

でも不思議に気にならずぐっすり眠れたのです

建物の全てがこんな感じなので

脳も体もこの建物に順応していたのかな

 

 

 

 

紅葉が見える窓とは別の、もう一つの窓からは

渡り廊下を隔てたこの宿の新館が見えます

 

当時はこちらと同じような感じだったのでしょうが

外観を残してあちらの内側の部屋は

(こちら側から眺めた感じでは)

真新しい明るいお部屋に改装されていました

 

 

 

清潔で快適そうではありましたが

私達は心底「ああ、こちら側でよかったえーん!」と思います

もっとも、新館があるのを知ってはいたので

事前予約の際に「旧館の方でお願いします」と伝えていたのですがおやすみ

 

 

 

新館への渡り廊下

 

 

荷物を解いて早速お風呂へお邪魔します

このお宿には岩風呂と檜風呂の2種類のお風呂があって

時間交代制です

 

 

到着した時は女性は岩風呂。

男性が檜風呂でした

 

 

結果から言うと岩風呂はぬるすぎて入れたものではなかったです笑

 

 

でもそんな事は知らないので服を脱いでガラッと開けると

中に五右衛門風呂を少し大きくしたような、

(女性の)大人が4人でいっぱいになるくらいの岩風呂があります。

お一人が先に入られていて、そのお風呂しかないのでお邪魔しますと横に。

すると実際は冷たくはないけど、温かくもない。人肌くらい?

要するに、全く温まりません。笑

「あれ・・・温かくないですねにやり」と言うと

「そうなんです、だから出られないんですよ😅」と。

次に入ってこられた二人組の方も「あら?うーん」と😂。

もう4人でキュウキュウで入って、出ると寒いので出られずに

ずっと膝を突き合わせてお喋りしていました。

この時間が本当に私には新鮮で楽しく、今でも「楽しかったなー」と。

皆さん私よりも年上の方でお一人は那須にお住まいの方でした。

 

 

 

 

 

 

一方まめさんは檜風呂から帰ってきて

「お風呂、人がいっぱいだったから(→この日は満室でした)

熱い方にしか入れずに大変だったよー」と。

 

檜風呂は真ん中で区切られていて奥の方は熱く、入り口側の方が

ちょうどいい温度で気持ちが良いのです。

私が岩風呂で寒い寒いと言っている時まめさんは熱い熱いと言っていたのですね🤣。

 

 

私は岩風呂はもちろん2度と入らず、私から話を聞いたまめさんも

一度も入らずでした 😅

しかし檜風呂の方は最高です。

私は夜に寝る前と朝も、いそいそと入りに行きました。

普段は温泉に行っても大体一度きり。多くて2回しか入らないのに。

毎回同じタイミングで会ったおばさんに

「アンタも相当、温泉が好きなのねえ〜ウシシ」と言われましたが

私に限ってはこんな事は初めてです。

 

お湯がよかったのもありますが宿もほどよく冷えてますので(笑)

温泉の気持ちよさに素直に体が反応したのかもしれません

 

 

 

ちなみに各部屋に冷暖房はありませんが

冷える朝方は廊下にストーブを焚いて置いてくれていましたお願い

 

 

 

 

お風呂に入って温もった体で(私は温もらなかったけど笑)

部屋に帰り、夕飯前のいつもの至福のひととき照れ

 

 

 

 

 

 

お部屋は電気をつけていないので暗く感じるかもですが

この時本人たちはそんなふうに感じていませんでした

 

 

 

 

障子を開けていて、

目の前がこんなだったからですおねがい

 

 

 

美しい

 

 

 

 

なんだろう、コレ。

日本て素晴らしい。

日本建築って、深いな〜・・・なんて、

何もわかっていないくせに感じたりしましたおやすみ

 

 

 

 

 

 

 

珍しく2人の自撮りをしました

最近そういえば2人で写真を撮ることがなかった、と

後でこれをみて気づくんですが・・・。

 

 

(アニメ・ポニョ・・・にやり?)

 

 

もうそろそろ互いの余命のことも考えて(笑)、

これからはちょくちょく撮るようにしようよ、

と言い合ったのでした w

たんばが亡くなって、そういうことも思うようになりました

 

 

 

夕飯です^^

 

 

 

お米は地元産のコシヒカリ。それを山の清水で炊かれるのです。

お味噌汁も出汁が本当に美味しくて。

おかずも全て手作りで家庭料理的なのだけど、

どれも丁寧に支度して頂けたことを感じます

 

 

 

 

そして朝食も同じくとても美味しく頂きました

 

 

 

どちらの食事も各部屋にお膳で運ばれてきます

このスタイルもきっと、大昔からずっと一緒なのだろうな。

その形のまま提供して下さってることに感謝です

 

 

余談ですが

運んできてくださるお兄さんの足は裸足でしたポーン

かなりの衝撃で「寒くないんですか!」ときいたら

「慣れます」と。

慣れるもんでしょうか・・・自分のひ弱さにガックシぼけー

 

 

 

ご飯も2人に一つでお櫃に入れて提供されます。

美味しかったなあ。思い出すとまた食べたいです

 

 

 

おはようございます 笑

お膳はお行儀良く食べられていいですね😂

 

 

 

考えてみれば昔の日本の家屋や生活は

所作が自然に美しくなるようにできている

やはり日本は素晴らしいなあ

 

 

 

ゆっくり朝食をとった後

身支度を整えて出発です

 

 

 

 

宿のご主人(まだお若い方でした)にとても気持ちよく過ごさせて頂いたことを

お礼して名残惜しく扉を開け外に出ました

 

 

宿の正面には山からの清水がジャンジャンと出ていて

ああこの水で豊かに生活できるんだなあと妙に有り難く。

 

 

 

 

この日は「姥ヶ平」経由で駐車場まで戻ります

 

 

振り返っての「大黒屋」さん。

 

 

裏手に出て出発する時、

窓の開けられたお勝手が見えたので

ああ、美味しかったよなあ〜・・・と眺めていたら(←)、

女将さんが気がついて、話しかけて下さいました

 

 

おはようございます、気をつけてお帰りくださいね^^

ありがとうございます、ご飯、とっても美味しかったです、

ご馳走様でした。いってきます。

 

 

 

ステキな朝でした

 

 

 

 

 

大黒屋の先に「煙草屋旅館」があります

 

 

 

こちらも当時の雰囲気のままのステキな宿。

お風呂で話した、毎年大黒屋に泊まりに来ると仰ってた方が

こちらはどちらかと言うと「旅館」と言うより「山小屋」的な雰囲気だと

言ってました

大部屋で皆で寝て、大広間で食事をとるスタイルなのだとか。

お風呂は露天風呂があるので露天風呂好きはこちらがいいかもです^^

 

 

 

脇に温泉が流れていて温泉卵を作れる網カゴが置かれていましたよ^^

 

 

 

 

さあ 出発。

私は朝風呂に入ったので手拭いをザックの後ろにつけて乾かせています😅

(時間交代なのでまめさんは入れずに残念そうでした)

 

 

 

 

つづく

 

 

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