空木岳 ② 2019 | ふみの山散歩

ふみの山散歩

丹沢をベースにウロウロしてます〜^^

 

 

 

こんばんは〜(~‾▿‾)

 

 

 

 

①のつづきです

 

 

 

久々の小屋泊(木曽殿山荘)。

 

 

 

最近はとても寝つきがいいのですが

それでも時々人様の気配に

目を覚ましたりしながら

3時頃起床

 

 

 

テントの時みたいに

起きてまず食事をしてから(自炊)

出発しようと思っていましたが

 

 

寝ぼけまなこで

ふと

 

 

そうだ

小屋でガスを使うには

音も気になるし

 

 

とりあえず食べずに出発して

駒峰ヒュッテで朝ごはんにするのは

どうかな

 

 

 

と思いつき

(→※駒峰ヒュッテは空木岳山頂直下の避難小屋。

空木岳まではCTで1時間半)

 

 

 

同じく寝ぼけまなこのまめさんに

相談すると

 

 

 

そりゃいいね

と。

 

 

 

なので

他の方がまだスヤスヤされてる中

お手洗いだけ済ませて

そそーっと小屋を出て

そのまま出発しました(4時過ぎ)

 

 

 

ヘッデン点けて

まだ暗闇の中

山荘を出ました

 

 

 

星が昨日の夜よりも

もっともっと、

空一面にキラキラと光り輝いていて

空の全部が星みたいでした

 

 

 

 

まずは昨日見上げていた、

小屋を出てすぐに始まる

登りから。

 

 

 

きつそうに見えるけど

登山道がとてもしっかり整備されているので

歩きやすく、

助かります^^

 

 

 

途中で

だんだん空が藍色になり

見えたこの影絵のような風景↓

 

左に波のように押し寄せる雲海

 

 

 

 

すてきだ〜(*´ω`*)

 

 

 

 

ヘッデンが照らす足元は

ゴロゴロの岩だけど

横を見るとこの光景

 

 

 

日の出は

この世が誕生する

神聖な儀式のように

ゆっくりと近づいてくる

 

 

 

朝一番の空気は

宇宙から届いたばかり

 

 

 

空に

山に

濾過されたばかりの

新鮮な出来立ての空気

 

 

 

目から

肌から

 

 

鼻から

耳から

 

 

 

その空気を

感じ取りながら

 

 

 

一つ一つの

毛穴から

 

 

一つ一つの

細胞から

 

 

 

朝の空気を

全身に取り込む幸せ

 

 

 

 

雲が

光が

 

 

静かに運んでくれるこんな朝の儀式が

山の上ではいつも

今日も

繰り広げられているのだ

 

 

 

たとえば

 

 

 

 

いつものベッドで

目ざまし時計で起きる朝だって

 

 

 

ここでは

 

 

 

あの山でも

そして

あの山でも

 

 

 

 

 

 

誰に見られるという

意識もなく

滔々と

こんな神聖なドラマが

毎日

毎朝

 

 

 

繰り広げられているのだなあ

 

 

 

 

目覚めた時に毎朝

 

 

 

 

こんな光景を思い出せれば

どんな気持ちの朝になるだろう

 

 

 

などと思いながら

歩く道

 

 

 

木曽殿山荘から

空木岳への道は

大体が登りだけれど

 

 

途中にまたアスレチック道があり

朝からワクワクするような

楽しい道でした

 

 

 

前には誰もいない状況だったので

その先に

次々に現れる道の面白さを

ひとりじめできて

とっても楽しかった♪

(※特別にすごい道!とかではないです)

 

 

 

写真はないので

皆さんが行かれた時の

それぞれのお楽しみ、

ということに♪

 

 

 

空木岳山頂について

まめさんを待つ間

 

 

 

すでに山頂直下の

駒峰ヒュッテから登ってきていた

登山者とお話ししたり

 

 

これから始まる

今日という幕開けの舞台を待つ

観客の気分で

 

 

ワクワク

ソワソワと

空を眺める

 

 

 

すでに周りの空は

光を含んでいて

じわりじわりと

色づいてきていた

 

 

 

 

 

 

紅葉の時期の

「山が秋色に染まる」

という表現があるなら

 

 

 

 

 

 

今の空はまさに

「朝色に染まる山」

の時間だった

 

 

 

そして

いよいよ

 

 

 

宇宙が

光を産み落とす時がきた

 

 

 

 

偶然

私が腰をかけたこの場所の

真正面から陽が昇った

 

 

 

計算して座った場所ではなく

まさかの

真正面から力強く生まれる朝陽

 

 

 

 

その透明でオレンジ色の光で

思わず神聖な

禊をすることになった瞬間

 

 

 

毛穴から

細胞にその光のエネルギーが

吸収され

 

 

 

一瞬身体が熱くなった

 

 

 

 

 

一瞬の力強い光の

産みの時間が過ぎると

 

 

 

あたりは

やわらい光に包まれる

 

 

 

 

全体を見回すと

そこに

 

 

穂高連峰が。

 

 

 

あの中の色々な頂きでも

きっと同じように

素晴らしい朝を迎えている人たちが

いるのだろう

 

 

 

 

そして

 

 

その瞬間がきた

 

 

 

 

 

玉のような光は

 

 

 

さっきまで

どこかの国の

夕日だった光

 

 

 

 

同じ光が

名前を変えて

 

 

 

地球に平等に

 

 

 

 

希望と癒し

 

 

 

 

を与えてくれる

 

 

 

休むことなく

その光が

 

 

 

朝の光となり

夕刻の癒しとなる

 

 

 

 

 

朝陽が昇る真正面とは

反対の方向に

 

 

 

その光を受けて輝く

御嶽山

 

 

 

 

 

この空木岳山頂は

360度の絶景と雲海が見えた

 

 

 

 

 

 

 

光を帯びた御嶽山が

雲海に浮いている光景は

 

 

 

 

それはそれは神々しくて。

 

 

 

 

 

 

 

↑これは

御嶽山の影なのだろうか?

手前には滝雲。

(←追記:この影はどうも、空木山の影だそうです)

 

 

 

 

世界の著名な芸術家たちが

どんなにその道に長けた

天才でも

 

 

 

 

やはり

自然にはかなわない・・・

んですよね

 

 

 

ご本人達が一番

わかっていることだろうけども。

 

 

 

 

 

まるで波打ち際にいるみたいに

雲海がすぐそこまであった

 

 

 

 

 

 

 

↑これから進む駒峰ヒュッテ方面。

 

 

 

 

さあ

 

 

 

そろそろ

今日を生きよう

 

 

 

朝ごはん、

食べに行こうよ

 

 

 

 

 

 

これから進む左側に浮かぶ

御嶽山と

歩いてきた縦走路

 

 

 

 

 

駒峰ヒュッテのテラスで

朝ごはんにしました

 

 

この日は土曜日だったので

すでに管理人さんがいらっしゃいました

(→昨日はいらっしゃらなかったそうです)

 

 

 

中を少し覗かせて頂いたら

ちょうど昨日泊まられた方達の

朝の自炊の時間で

 

 

ガスバーナーの火の暖かさと

生き物が自然に放つ体温とで

小屋の中はとても温かく

快適でした

 

 

 

ですが

私達は外で頂きました^^

 

 

 

 

お茶漬けとお味噌汁と

甘いパンとコーヒー。

 

 

 

雲海の浮かぶ

御嶽山がきれいでした

 

 

 

絶景テラス

 

 

 

 

最高の眺めの中で

かなりゆったりとした

朝の時間を過ごしました

(食べてる時は日陰でちょっと寒かったけど)

 

 

お腹も

光の充電も済ませたので

準備万端

 

 

 

さあ

行こうか

 

 

 

 

この日も

すばらしく

空が美しかった

 

 

 

 

 

 

進む先に雲海。

本当に海みたい

 

 

船を浮かべて

漕ぎ出せそう

 

 

 

 

 

 

 

ここから先の道も

本当に素晴らしかった

 

 

 

昨日に引き続き

奇岩がたくさんあって

そのどれもが

やはり

 

 

 

 

生きてるみたいだった

 

 

 

かば(みたい)

 

 

 

 

 

 

穏やかな道の先に

広がる雲の大海原

 

 

 

 

 

振り返って

 

 

きのこの巨岩に

包まれるまめさん(笑)

 

 

 

 

この日の光が完全に登り

 

 

 

 

宇宙と地球の交信は

終わったみたい

 

 

 

 

 

まだ曖昧な時間を

引きずっているわたしは

 

 

 

 

深い深い海の底にいた生き物と

戯れ続ける

 

 

 

 

 

 

そして

ここから進む道が

素晴らしすぎて

 

 

 

なかなか進めない(笑)

 

 

 

なにこれ

すごいね

 

 

 

もはや言語能力ゼロ

 

 

 

 

 

向こうに

ウミガメ・・・

陸亀かな

 

 

 

 

 

鯨の調教師

(=えせ。=やってみたかっただけ)

 

 

 

 

 

 

 

どんどん現れる

不思議な岩達は

 

 

 

当たり前だけど

みんな近づけば

あんぐり口を開けて

見上げるようなデカさ

 

 

 

 

その都度感動し

 

 

 

 

 

その都度戯れて

感激する

 

 

 

 

この山で

なにが起こったんだろう

 

 

 

 

 

 

思わずそう感じてしまう

不思議な石たち

 

 

 

 

海と宇宙と

地球を感じられる縦走路

 

 

 

 

 

ちっぽけな自分を

感じる場所

 

 

 

 

 

とても大きいのに

角がなくて

痛くない

 

 

 

乗せてくれて

ありがとう

 

 

 

このヒトの麓に

空間があって

 

 

 

思わずそこにピタ

と入りこんだら

 

 

その岩の隙間の上に

空があった

 

 

 

自分の周りは柔らかく囲われて

だけど窮屈でなく

むしろ安心感があったのは

そのせいだった

 

 

 

しばらくずっと

そこから空を見ていたかった

 

 

 

 

 

だけどもちろん

そんなわけには行かず

 

 

 

暫く歩くと

やがて樹林帯に入り

 

 

 

天空の縦走路は

終わった

 

 

 

 

だけど

 

 

 

まだまだアスレチックは

健在で

 

 

 

 

 

ところどころ

飽きさせない道

 

 

 

 

 

ただ

 

 

こちら側から登って来られる方達は

皆、それぞれにきつそうでした

(この時間帯は気温も高かったせいもあります)

 

 

 

 

ぐんぐん下っていくと

やがて「池山小屋」の水場に。

 

 

 

 

この水場で

喉を潤そうと近寄り

 

 

 

 

水をコップに汲もうとしたら

 

 

 

そこから

真っ逆さまに森の中に

落ちていきそうな錯覚に陥った






 

 

 

 

キレイ・・・

 

 

 

 

 

そして立派な

 

 

サルオガセ。

霧を食べて生きてる

 

 

 

 

 

 

美しい道

 

 

 

そして

 

 

 

 

池山小屋入り口を通過

 

 

そして「タカウチ場」。

ここから20分で「林道終点」

 

 

 

さらにそこからCT2時間で

私達が駐車している「菅ノ台バスセンター」

なのですが・・・

 

 

 

大体の方はたぶん

ここでタクシーを呼びます(。•̀ᴗ-)✧

 

 

 

最後まで自分の足で歩くのが山だ!

と思われる方も多いかもですが、

私達はタクシーを利用しまして。

 

 

その結果

料金は¥2880だったのですが

 

 

『これ、超〜価値ある¥2880やん!』と

二人でガッテン!

 

 

歩くとたぶん、

疲労困憊で

素晴らしい今までの山の思い出が霞みそう・・・

と感じた道でした(=あくまで個人的感想)

 

 

 

 

↑ここが『林道終点』。

 

 

先ほどのタカウチバで電話しておきましたので

ちょうどタクシーが来てくれたところでした♪

 

 

手書きのこういうの↑ステキですね

 

 

 

タクシーの運転手さんと

色々お話しをして送って頂き

駒ヶ根といえばの

『ソースかつ丼』の美味しいお店を

色々と聞いたりしました

 

 

 

 

『こまくさの湯』でお風呂に

入ったあと♨

 

 

 

タクシーの運転手さんによると

やはり『ガロ』さんや『明治亭』さんは

人気みたいなので

初めはそちらに向かったのですが

案の定週末というのもあり長蛇の列

 

 

 

なので『ソースかつ丼の発祥』の店

と言われるこちらへ↓

 

 

 

 

こちらでも少し待ちましたが

他の有名店ほどではなかったです

 

 

 

風呂上がり

下山後

といえばのビール

 

 

 

で乾杯して

 

 

態度と一緒で奥がワタシ・・・

 

 

 

その代わり

気がちっちゃいので

ワタシのソースかつ丼はこれで↓

 

 

 

 

まめさんのはコレ↓

 

 

 

 

 

お互いにこれで

満足なのでした(たぶん)

 

 

 

以前明治亭さんに行ったことがあるのですが

たとえばそちらがトンカツソース的だとすると

この「きらく」さんはもう少しあっさりとした、

言ってみればウスターソース感のある味でしたよ

 

 

当たり前ですが

それぞれのお店によって

味が全然違ってきますので

お好みのお店を見つけるのも

楽しいかと♪

 

 

 

 

 

 

中央アルプスは

『中央』なのに(笑)

 

 

 

今まで木曽駒ケ岳

しか訪れたことのない私達夫婦。

ぼんやりとしたイメージしか

抱けないでいました(◔‿◔)

 

 

 

だけど今回、この『空木岳』を

訪れたことによりものすごくステキな印象が

確立され

 

 

今後もますます

この界隈の他の山にも登ってみたい気になりました

 

 

 

 

 

いつも

読んで頂き

本当にありがとうございます

 

 

 

 

北から順に、

そろそろ秋山の季節に

なりましたね

 

 

 

 

皆さんの秋山が

ステキな時間になりますように

いつも思います

 

 

 

そして

私も大好きな秋を

楽しめるといいな( ´◡‿ゝ◡`)