南アルプス縦走 2017年 ② | ふみの山散歩

ふみの山散歩

丹沢をベースにウロウロしてます〜^^

 

 

①のつづきです

 

 

2日目の朝。

 

 

 

 

千枚小屋を朝4時20分位に出発(小屋では4時半から朝食のようでした)

 

 

 

 

まだ真っ暗。

 

ヘッデンで照らす足元に気をつけながら登り上げます

 

 

 

ヘッデンつけても見えにくいなあ・・・と思っていたら

 

視界一面にミストがかかっていて暗闇の上にガスガスです

 

 

 

暫くして空がだんだん白んできた頃

 

今度は風もひどく、雨も落ちてきましたので

 

千枚岳の頂標を確認できた手前の

 

ハイマツの影でレインを上下着込みました

 

 

 

 

 

そしてハイマツから出てすぐ、『千枚岳』の頂標前で。

 

 

 

今日は天気予報では「曇り時々晴れ」の予報でしたが

 

朝からコレ。

 

「大丈夫かいな」

 

とツッコミたくなるような空模様でした( ̄∇ ̄+)

 

 

 

 

だけど一昨年にものすごく素晴らしいお天気の中を十分に歩けているので

 

どこか心に余裕があります  

 

登山道に花々が現れても

 

必死にカメラを向けることもありません(笑)

 

 

 

 

 

相変わらず私はまだカメラをしまってますが

 

登山道の両脇やここそこにお花が。

 

 

 

そういうのは、私よりもまめの方がしっかり撮っていたりします。笑

 

モクモクと歩き(風かなり強いです)

 

 

 

モクモクと「丸山」通過・・・(この標識も私は通過のみ。まめが撮っていた。笑)

 

 

度々風によろめきながら

 

 

さらにモクモクと登り、

 

 

 

ちょっとした岩場も通過したりしていたら

 

 

あら、着いた 笑

 

 

 

悪沢岳(=東岳)、ウエーイ ( ̄▽ ̄)音譜  荒川三山の最初の頂。

 

しかしこの天気どないなってんねん、

 

と心で更にツッコミながら歩いていると

 

 

 

時折サーと ガスがはけて

 

 

 

ねえ、あっちの空見て見て〜!

 

と指差した空が

 

 

 

こんな風だったり。

 

きっとこれから良くなるんだわね と勝手に解釈 ( ̄∀ ̄)

 

 

 

後で知ったことですが

 

この時にブロ友のかねやんが北岳方面でピカーと晴れた中コーシー飲んで

 

優雅に寛いでいましたパンチ! 

 

 

 

 

だんだん周りの緑が鮮やかに見えてきて

 

この山塊の大きさも見えてきてた

 

その大きな山塊の中に咲く

 

 

霧に濡れた小さな花(=ようやく写真を撮る気になる私)

 

 

 

 

だけど一気にお天気が回復するでもなく

 

相変わらずのどんよりと風の中、更に黙々と歩き続ける・・・

 

 

 

こんな時はアレじゃないの?

 

アレが出てもええんでないの、ん?ん(・ε・)?と

 

またしても一人(心の中で)つっこんだその時・・・・・

 

 

 

 

でた(ノ´▽`)ノ!(いた?)

 

ご家族でワラワラといらっしゃいました( ̄▽ ̄)ライチョー君(さん?)。

 

まめは気がつかなかったそう。

 

 

 

先に中岳避難小屋に着いたので

 

 

 

 

軒先の下で電源入れてスマホ見たら かねやんからline。

 

出発の時は同じような驚きの白さだったのに

 

青空の下でのイヤホイ!の写真。

 

ちっ!なんじゃ、アイツ(=失礼)、ラッキーやの〜う・・・(・ε・)

 

と思いつつニヤニヤしていると

 

旦那ちゃんとうちゃこ。

 

 

 

まめは、一昨年この中岳避難小屋前でバタンキューで倒れこんでしまい、

 

そのあともヘロヘロ状態の山行でしたが

 

今年は大丈夫みたい!よかったー(お天気は残念だけどね 笑)

 

 

そして一緒にここからすぐの『中岳』へ向かいます

 

 

↑「一緒に」と言ったけど とっとと先に行く奴・・・( ̄∀ ̄)

 

 

まめは マイペースに登ってきます

 

その後ろに

 

さっき登頂した東岳(=悪沢岳)。

 

 

 

そして撮ってもらう

 

 

農家のおばちゃん・・・・顔に縦線

 

 

 

よし!晴れてきた〜

 

シカーシ 今回はお天気がイマイチなので

 

 

 

『荒川三山』の最後の一つ、『前岳』は 

 

はしょりました(本当はこの標識の奥)

 

 

 

一昨年に往復したのですがここからすぐの所にあって、

 

個人的には「別に・・・」なところだったので( ´艸`)ww

 

 

 

ささ、荒川小屋に一旦降ります

 

ダダ降りです ( ̄▽ ̄)

 

 

 

 

降る降る 降る・・・・・

 

 

 

 

こちらのカールはとっても美しいのですが

 

ちょうどこのタイミングで晴れてきてラッキーでした

 

そしてここの見所はお花畑

 

 

 

 

 

なかなか進みません

 

 

 

降る 降る 降る・・・・・(^~^)DASH!

 

 

 

大好きなマツムシソウ

 

 

まめ目線のワタシ↓  大きな山塊に転げ落ちてるかのよう 笑

 

 

 

ようやく下に荒川小屋が確認できましたが

 

 

 

まだまだ降ります

 

 

 

 

そう言えば今回の山行で

 

いつもは遠くにしか見るとができなかったホシガラスが

 

何度も前をさーっと横切りました

 

 

荒川小屋に黙々と降って行く途中の細い登山道でも

 

なんと!すぐそこの木にとまりました

 

 

 

 

 

ハイマツを食べています

 

私の食い入るように見つめる熱視線かおメラメラ

 

 

 

ギョッとして   飛び立って行きました かお

 

 

 

 

 

 

荒川小屋です。

 

とってもキレイです!

 

 

到着した頃にはお天気も回復していましたので

 

こちらの外のベンチでレインを上下ともに脱ぎ

 

ゼリーを食べたあと、トイレを借りて再び出発

 

 

 

 

↑晴れていれば真正面に『小赤石岳』がドカーーーンな場所

 

 

 

 

『大聖寺平』まではとても歩きやすく

 

『小』なのにデカイ『小赤石岳』を

 

惚れ惚れと見上げながら歩ける道です

 

 

 

この「大聖寺平」からは地味ぃぃ〜〜〜に登り上げますよ

 

もう、黙々と黙々と・・・

 

小なのに(→しつこい)九十九折にケッコー、登らされます・・・

 

 

 

途中、青空に 助けられる

 

 

 

おお!ええやないのお〜!

 

 

 

でも なかなか 着かないやないのお〜笑い泣き

 

 

と  なるので気分転換に

 

 

キューピーの頭みたいな チングルマの穂・・・・( ̄▽ ̄)パチリ

 

 

 

 

富士山パチリカメラ

 

 

 

 

 

 

『小赤石の肩』にようやく到着・・・(=それでも『肩』・・・く〜!)

 

 

ここで まめを待ちながら富士山眺める・・・・

 

 

 

 

『肩』なので肩を回して ・・・・顔に縦線

 

 

んで、

 

 

『小赤石岳』にとうちゃこ

 

 

この手前から・・・

 

 

何だか風がやたらビュービューになってきましてね、奥さん( ̄ー ̄;

 

 

再びガスが私たちをベールで纏うようになってきましたわ・・・

 

 

 

 

 

 

ファンキーなチングルマの穂が好き(///∇//)

 

 

と思ったりしていたら時々ピャー   とガスが上空にはけたりして

 

 

 

小赤石岳の全貌がぱっかーんと見えたり(´∀`)

 

 

でもこの後は再びガスが濃くなり

 

それどころか

 

やばい感じの風速になってきて・・・笑

 

 

 

まめを待っている間、

 

赤石岳の山頂で他の男性とお話ししている時には

 

頂標裏に隠れていないとぶっ飛ばされるほどの風速になっていました

 

 

 

まめがとうちゃこしたのでその男性に一緒の写真を撮ってもらい

 

 

 

早々にすぐ先の赤石避難小屋へ向かいます

 

 

 

 

実は

 

この赤石避難小屋が私たちの一番再訪したかった、

 

今回の山行中の『ピーク』でした

 

 

 

一昨年はまめが最悪の健康状態でここに立ち寄りましたしょぼん

 

食欲もなく

 

もうこの山行を中止にするか

 

別行動でまめだけ下山するか

 

というそんな状態のとき。

 

まめはほとんど何も食べないままにこのどデカイ山塊をフラフラと歩き続けており

 

そんな中、こちらの避難小屋の軒先にリンゴが売っていました

 

「これ食べる?」と聞くと

 

まめが 「これなら食べれる・・・」

 

というので避難小屋のご主人に『これ、ください・・・』と。

 

 

そのご主人は『うん、今食べる?切ってきてあげようか?』

 

『いえ 大丈夫です、そのままいただきますので』

 

『そ?じゃ、洗ってきてあげるね』『どこまで行くの?』

 

『百間まで・・・』『そ。じゃ、これ食べて、元気出してね!気をつけてね!』

 

とにっこりと言ってくれたのです

 

 

時間も遅くなっていたのでまめはそのリンゴをシャリシャリと齧りながら

 

百間までの激下りをトコトコと降り

 

『なんか元気になってきたよ・・・』と

 

ずっとそのリンゴを大事にシャリシャリと頂きながら歩き

 

休み休みゆっくりと進み、

 

そうして無事にその日の宿泊先にたどり着けたのです

 

 

 

 

なので

 

私たちにとって

 

こちらで頂いたあの時のリンゴとあのご主人の優しい笑みは

 

ずーっと、忘れられないものでしたえーん

 

それからずっと

 

『いつか、再訪してお礼を言いたいね』と言っていたのです

 

 

 

もちろんこちらのご主人にしたら全く記憶がない、日常のひとコマです

 

それでも、どうしてもお礼が言いたくて

 

ここまで来たのはその為 と言っても過言ではありませんでした

 

 

 

 

最初、こちらのご主人が外にふらりと出てこられたので

 

「やっと会えた!」と心の中で感激しつつも

 

平静を装い(笑)、天候のことやなんでもないことを話していました

 

そして

 

小屋に入ってまめは欲しかったTシャツを買い

 

私もまた、絶対欲しいかおメラメラと思っていた上の写真の手ぬぐい

(=まさにワタシ仕様ニヤリのコトバ)を買いました

 

 

 

そして リンゴも買おうと思っていたのですが・・・

 

この時の気温があまりに寒くてどうしても食べる気になれず・・・(笑)

 

そこで、

 

こちらのご主人にようやく、『実は・・・』と

 

 

こちらに来た理由をお話ししましたうふ

 

そうしましたらご主人、『へえ〜・・・あそうだったのお(^~^)?』

 

『はい! なのであの時のリンゴは私たちにとって命の恩人なのです(´∀`)

ありがとうございました!』

 

とやっとちゃんと、お礼を言えました(〃∇〃)

 

そうしたらこのご主人

 

 

 

 

『これ、持ってきな。』

 

『え?』

 

『いいよ、あげるよ、ほら』

 

と、あの時と同じ赤い、まん丸のリンゴをひとつ、私たちにぽん、

 

とくれたのです

 

 

 

 

うう・・感激・・・・・・えーん

カッコいいです

 

 

 

 

 

ありがとうございます

 

また来ますね

 

 

とお礼を言って

名残惜しいけれどこちらを後にしました

 

 

ここからはまたひたすらに降ります

 

 

 

 

ガラガラとした小さい岩のカケラがたくさんの道をひたすらに

 

 

 

 

 

そして平和な緑の道に乗り

 

 

 

 

気持ちよく進みます

 

 

避難小屋のご主人のさっきの笑顔と

 

ザックに入ってるリンゴを想い

 

感謝の気持ちと嬉しさで

 

サクサクと進めます

 

 

 

 

 

今回は一昨年のような晴天ではないけれど

 

だからこそまめも

 

この長い行程を暑さにやられずにすんでいます

 

 

 

やがて大好きな場所に。

 

 

『百間平』です

 

 

この南アルプスは

 

だいたいにおいて男らしい印象の山が多いけれど

 

なんとも言えない癒しの空間をふと みせてくれることがあります

 

その「ふと」の加減がまた なんとも男らしいのですが。

 

 

 

 

ここでテント張りたいね と言ったそばから

 

 

 

『キャンプ禁止』の文字。笑

 

 

さあ、ひとときの平和な道をすぎ、ここからまた一気に激下り。

 

 

 

 

砂礫を含む滑りやすい道なのですが

 

調子にのってトントン降りていたら

 

ズルッとこけました・・・

 

こけた瞬間、バキッ・・・と・・・

 

バキ・・・?

 

やってもた・・・・チーン

 

 

 

 

今回が初で おろしてのカーボン製のポールが岩に引っかかり

 

右が一本、折れました・・・ガクリ

 

使用回数1回で折るとは・・・かお

 

(※念のために記載しておきますとこのポールは今回はたまたま岩に引っかかったので素材がカーボン製ゆえに折れてしまいましたが通常の使い方ではとてもいい使い勝手です。今、このポールの会社に修理が可能か問い合わせ中です)

 

 

ここからポールはしまって更に降り

 

ようやく先に今夜のお宿、『百間洞山の家』が見えてきました

 

 

見えてから更にありますが(=登山アルアル)

 

 

手前のテン場をすぎ、沢を渡り

 

 

 

とうちゃこです(15時ちょっと前)

 

 

 

 

この日の行動時間は全ての休憩込みで10時間半でした

 

 

東海フォレストのバスの規定で

 

山行中にどこかの山小屋に一泊しないといけないので

 

私たちは一昨年同様、こちらで一泊させていただくことにしました

 

 

 

 

また写真を撮り忘れていますが

 

この日の夕食はトムヤムラーメンで、

 

最後にそのお汁にアルファ米の米を半分入れて食べました

 

そして小屋の食堂は小屋泊の方の夕食が終わったら20時までは解放されるので

 

そこでまったり2次会しました

 

 

 

こちらの小屋の空間も素敵で、

 

小さな小屋なのでお二人でまわしています。

 

男性二人なのですが対応も親切で

 

小屋は清潔に保たれていて、快適です

 

この日の宿泊者は約10人位だったかと。

 

珍しく私たち以外呑む人がいないのか、誰も来ないので

 

小屋番のメンズ達と少しお話しして、

 

明日に備えて私たちも早々に眠りにつきました

 

あのリンゴ、いつ食べようか  と考えながら・・・

 

 

 

つづく

 

 

赤いサコッシュ→https://minne.com/items/10553137