赤石避難小屋で小屋の中を見学して
旦那ちゃんの所に戻ろうと思っていたら
旦那ちゃんがヒョコヒョコと降りてきた・・・・
あ・・・・
ザックを持って来てる
ということは、ここ(避難小屋)泊りか
百間洞山の家までがんばるのかの2択になった(赤石小屋に降りるのはなさそうだ)
『りんご、食べる?』と聞くと
『食べた~い・・・』と目がキラリンとなった
さっき荒川小屋で食べたスイカで調子がよくなったのを体が思い出したようだ
リンゴ(¥400)を買ったらすごく雰囲気のあるステキな避難小屋の主人が
『洗う?切ろうか?』と言ってくれて
『齧っていくからいいですよ~』というと
『じゃ、ちょっと待って、洗って来てあげる』と・・・
『どこまで?』と聞かれたので
思わずとっさに私は旦那ちゃんの状態を忘れ
『百間までです』と言ってしまっていた・・・旦那ちゃんごみんちゃい
『百間までね。もう遅いからこれ食べてがんばってよ』と言ってくれた
忠告も入ってはいるのですが(この時14時半位)
すごく優しい言い方をしてくれました
旦那ちゃん、このリンゴを嬉しそうにカジカジしながら
『(百間まで)がんばるぞー!』とすでに元気になってきた様子
今は気持ちだけでも
それでも私もうれしくなってきた
リンゴはとってもおいしいみたいで
ここからはこんな岩稜帯をひたすらに歩き
りんごカジカジパワーで
今までとは見違えるように
サクサクと降りてきます
途中で赤石避難小屋を振り返ったところ
もう、戻れませんよ・・・・
もう、百間まで降りるしかありませんよ~旦那ちゃん!
旦那ちゃん、その調子い~~~~~~~~
りんごパワーすごいぞ~
時々立ち止まって
大きな南アルプスにため息・・・・
なんだか私のザックが
ずう~~~っと斜めっていますが(笑)
赤石岳の前位で旦那ちゃんのザックからテント一式をもらい
自分のザックの上蓋の上にとりつけたあたりから
付け方のバランスが悪かったのか、ずーっとこんな感じだったそうです(^^ゞ
自分ではそんなに斜めってるようには感じなかったけど
こうして写真でみると、相当ですね・・・
旦那ちゃんにはあとで聞くと
『なんとなく斜めだったけどね~・・・』くらいの印象だったみたい
まあ、この時はそれどころではないよね(笑)
暫く歩くと
まるで雲ノ平みたいな場所にでました
旦那ちゃんと私は同時に『雲ノ平だ』と言いました
南アルプスのあの激しい上り下りの中にある
なんとも天国のような場所でした
静かな平和ななんとも言えない雰囲気が漂い
そこら中、いい気がサワサワと流れているのが
感じられました
いいね~
いいね~
と何度も口からでます
それでもいつまでも平和な空気が続くわけでなく
まだまだ道は続きます・・・・・
『みえたよお~~~~~~~~』
やったあ~~~~(ノ^^)八(^^ )ノ
(見えてからが長い、というのはもうこの辺りでは慣れっこですが・・・)
更に下って・・・
本日の宿、『百間洞山の家』にとうちゃあ~~~~~~~こo(^^o)(o^^)o
旦那ちゃん!やった~~~
ふと小屋に入る前に目に入ったのが
『わあ~これは昨年ビールだねー』
と、言ったのは 旦那ちゃん・・・・
なぬ
の、飲めんのかダイジョブなのか・・・・・
でもこれはこのまま流れにまかせようと『そだねーーー!絶対そうそう』と
調子に乗る( ´艸`)
旦那ちゃんはりんごと赤石避難小屋のあのご主人の優しさで
徐々に元気がもどり
なんとかかんとかここまで来ることができ
夕食の時には
とうちゃこした時に見つけた『昨年ビール』まで楽しめるようになっていました
人って
いつ元気がなくなり
いつ
何がきっかけで
ふと
元気がもどるのか
わからないものですね
そうやって
日々、自分の言動も誰かに知らぬ間に影響を与えてるのだと思うと
やっぱり
いつでもさりげなく
あたたかい言葉を口にできる自分でいたいなあ~
と
横で
『おいひ~ね~』とハフハフ、カレーを食べる旦那ちゃんを見て思いました
ほんとうにここまで来れてよかったね
※①でも書いてますが東海フォレストの送迎バスを利用するのに
少なくとも1泊は山小屋を利用するのが条件なので私達は今回
この百間洞山の家で一泊することにしましたよ~
これが正解だったな~!と思ったのは、こちらのテン場は小屋から
随分上にあるので、水の補給やトイレがめちゃ大変そうだったのです
そしてこの日は一番歩く行程だったので設営撤収がないのが助かりました!