どのくらいの水と栄養を摂るべきでしょうか?
昨日何キロカロリーのエネルギーと何リットルの水分を摂取したでしょうか?

この質問に正確に答えられる人はほとんどいないですよね。
私たち人間は、絶えず栄養と水分を摂らなければ生きていけないにもかかわらず、
その必要量は知らない。


何らかの計算式によって飲み食いする量を決めているわけではないんです。
「今日は吸い部があと200ミリリットル、エネルギーがあと300キロカロリー足りないから牛乳一杯、、パンを一つ摂取してから寝よう」
と考える人はいないはずです。(よっぽどの神経質な人ならあり得るかも(笑))
健康な人はのどが渇けば水を飲み、食欲があるときに食事を摂るだけで事足りるのです。


この体の求めに応じて飲み食いするだけで必要量の栄養と水分が満たされる、
というしくみ
は、一見当たり前のようで、実は極めて貴重なことなのです。

思い病気のために口から飲食できなくなる人は大勢います。

 


意識のない人、気管にチューブを入れて人工呼吸器に繋がれている人、
食道や胃、大腸などの消化管に病気がある人など、さまざまです。
こうした人たちが生きていくためには、何らかの形で水と栄養を体に注入される必要があります。
そうしなければ、脱水や、栄養障害で命を失うからです。

そこで医療機関では、まさに先ほど書いたようなカロリーと水分量の計算が日々行われています。
特に本人に意識がないときは、どのくらいの水と栄養を摂取するべきかを
本人以外の誰かが計算し、それに基づいて投与されなくてはなりません。
体格や臓器の機能、病状を勘案し尿量を測定しつつ、適切な分量の水と栄養分を算出するわけです。

ではどのように体に注入すればいいかというと、大きく二つに分けられます。
直接血管内に栄養剤(輸液製剤)を注入する方法と、
胃や十二指腸などの消化管に栄養剤を注入する方法です。


血管内に栄養剤を注入する方法はいわゆる「点滴」です。
だが、腕から行う普通の点滴では、一日に必要な量の栄養分をすべて投与できないので、
一定の濃度を超える液体を手足の末梢血管から投与すると、静脈が傷つき、炎症を起こしてしまうからです。


そこで良く行われるのが、「中心静脈栄養」と呼ばれる手法で、
首や、鎖骨の下、上腕(肘より上)などからカテーテル(医療用の細い管)を挿入し、
その先の先端を心臓付近の太い静脈に置きます。
これを使うことで、高カロリーの製剤を投与でき、
健康な人が食生活を行うのと同じ量の水分と栄養分を、すべて点滴によって投与できるようになります。
 

健康な身体でいる事、はとてもありがたいなと思いますね!

免疫力を上げて病気にならないためにも栄養と水分をしっかり摂取していかないとですね!

続きは次回にしますね。