膵臓の大きさ 長さ約15cm、重さ約90g
思ってたより大きいなというイメージでした
膵臓は消化に必要な膵液を分泌したり、ブドウ糖の代謝に必要なインスリンを分泌したりと、体になくてはならないものを分泌し続けていますよね!
この大事な臓器を学んでいこうと思います。
膵臓は胃の後方にある細長い形の臓器で、触るとブヨブヨしています。
十二指腸側の部分を膵頭部、反対側を膵尾部、真ん中部分を膵体部と呼びます。
膵臓の役割は、消化液である膵液と、ホルモンの一種であるインスリンを分泌することです。
インスリンとランゲルハンス島
膵臓のところどころには、特別な細胞の集合体がまるで島のように点在しています。
これがランゲルハンス島で、発見者のドイツ人学者の名前が由来です。
ランゲルハンス島は、インスリンとグルカゴンという2種類のホルモンを分泌しています。
インスリンは食事をして血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇すると分泌され、ブドウ糖がすみやかに体内の細胞に取り込まれるように働きかけます。
そしてブドウ糖が細胞に取り込まれると、血糖値が下がります。
また、血糖値が下がり過ぎた場合は、グルカゴンが分泌され、肝臓に働きかけてブドウ糖を作らせ、血液中に放出させます。
このようにインスリンとグルカゴンは、体のエネルギー源となるブドウ糖が効果的に供給されたり、使われたりするために活躍するホルモンです。
膵液の分泌
膵液には炭水化物を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、キモトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなど、さまざまな消化酵素が含まれています。
膵液は導管から膵管に流れ込みますが、膵管の先は十二指腸に開口していて、膵液はここを通って十二指腸に送り込まれます。
膵液の分泌量は一日800~1500㎖と多く、また、消化力も強力なので、もし胃液が十分に出ない場合でも、それをフォローするだけの力があります。
膵液の消化酵素のおかげで三大栄養素が消化!
口から入った食物が胃を通って十二指腸に送られてくると、十二指腸の粘膜でバンクレオザイミンとセクレチンというホルモンが血液中に放出されます。
その信号が膵臓を刺激して膵液が分泌され、十二指腸に送り込まれます。
膵液にはさまざまな消化酵素が含まれており、たんぱく質、炭水化物、脂肪の三大栄養素を分解する役割を果たします。
代表的な消化酵素としては、たんぱく質を分解するトリプシンやキモトリプシン、エラスターゼなどです。
炭水化物を分解するのはアミラーゼ、脂肪を分解するのはリパーゼ、エステラーゼ、さらに核酸を分解するのはリボヌクレアーゼ、デオキシリボヌクレアーゼなどです。
これらの酵素は酸性では働かないため、膵液には胃酸で酸性になった食物を中性にするための重炭酸塩も含まれています。
膵液の一日の分泌量は胃液(一日2ℓ)ほどではないですが、毎日たくさん作られているのですね!
しばらく口から入った食物がどのように体の中で変化していくのかを学びました。
消化器系の様々な器官があって、人間は毎日元気に活動することができるのですね。
今日はインスリンのことまで詳しくできなかったので、明日は膵臓の病気やインスリンを中心に学んでいこうと思います。