肝臓にこんな能力があるとは驚きです!
肝臓は再生できる!
肝臓は一つしかないのに、生体肝移植が行われることがあります。
これは肝臓が驚異的な再生能力を持っているためです。
非常に重要な臓器である一方で、たとえ手術などで7割をとってしまっても、生命を維持することができ、時間はかかるものの、元の大きさくらいまで再生されるのです。
人間の体でこのような再生能力を持つ細胞は、皮膚や骨髄など、ごく限られた部分のみです。
ほかにも重要な臓器は多いのに、なぜ肝臓だけが再生するのかは謎です。
しかし、肝臓の細胞は、核が二つあるものが多かったり、染色体の数が多いなど、ほかの細胞と違った特徴を持っており、これが再生能力をのカギとなっているようです。
栄養素は肝臓で活用しやすい形に加工される!
肝臓の大きな仕事の一つに「代謝作用」があります。
これは小腸から吸収された栄養素を体に活用できるように合成したり、貯蔵、供給することをいいます。
肝臓は、取り込んだ栄養素を約500種類以上の物質に作り変え、血液中や各臓器へ送り込んでいるのです。
たとえば、炭水化物に含まれる糖質は、腸内でブドウ糖に分解され、肝臓や全身に運ばれますが、肝臓ではそれをグリコーゲンとして貯蔵し、必要に応じて血液中に送ります。
また、たんぱく質は腸内でアミノ酸となり、肝臓では再び人間の体に合ったたんぱく質に作り変えられ、体内に送り出されます。
腸内で脂肪酸となった脂質を肝臓ではコレステロールやリン脂質、中性脂肪などに合成して血液中に送り出します。
脂肪肝の肝臓は脂肪で黄色っぽい
健康な肝臓の細胞には、3~5%の脂肪が含まれていますが、その脂肪の割合が極端に増える病気を脂肪肝といいます。
軽い場合でも10~30%、一般的には30%以上になると脂肪肝とされます。
脂肪肝になると、肝臓の働きが悪くなり、時には肝硬変に進行することもあります。
原因は、ほとんどが栄養の取りすぎ、つまり食べすぎによる肥満や、お酒の飲みすぎなどです。
特にアルコールは意外とエネルギーが高く、大酒家は、アルコールで肝臓がやられていなくても、脂肪がたまって肝臓の機能が落ちることも少なくありません。
脂肪肝は自覚症状があまり出ないので、安易に考えがちですが、進行すると怖い病気です。
肝臓はもともと赤みを帯びた臓器ですが、脂肪肝の肝臓は黄色っぽくなり、特に超音波検査では輝くように見えるのが特徴です。
お酒の強い人と弱い人の違いはどこ
アルコールは腸で吸収された後、肝臓に運ばれ、アセトアルデヒドという物質に分解されます。
このアセトアルデヒドは体に有害なもので、さらにALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)という酵素によって、からだに害のない酢酸に分解されます。
お酒に強い、弱いというのは、生まれつきこのALDHという酵素をどれだけ持っているかによって決まります。
中には全くこの酵素を持っていない人もいて、その人は下戸(げこ)になります。
欧米人に比べると、日本人はこの酵素の少ない人が多いため、お酒に弱い人が多く、すぐに赤くなるという人が約半数といわれています。
私もお酒は強いほうではないので、ほどほどで飲んでいますが、学生時代には(大学生のお話ですよ💦)体育会系の部活のせいで浴びるほど飲まされた時期がありました!
ちょうど一気飲みが流行っていた時代だったので、そんなに強くない私には苦痛でしかなかったなあ・・。
最近はお酒の強要もしにくい世の中になったのでお酒を飲みたくない人にはいい時代になりましたね。(別の問題は置いといて・・)
今ではお酒も食べ物も無理せずおいしく食べる生活を続けられて幸せです!
今夜は飲もうかな、肝臓にあまり負担をかけない程度に(笑)