ニュースになっています。
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水虫の薬でまさかベンゾジアゼピンが混入しているとは誰も予想しないです。
つぎ足し?それは何なんだ。
患者さんが命を落とすとは…
ジェネリックと言う選択肢がこの国に現れてから
ずっと不安でした。
多数の工場やメーカーが参入するほど、監視の目が行き届かなくなるからです。
「全く同じ成分ですよ」
と思わせた宣伝文句にも大きな問題があったと思う。
本当に全く同じものだと認識している人も少なくない。
私は患者さんに聞かれたときは必ず
「有効成分は同じ配合ですが、材料も工場もそれぞれ異なるところで作られています。だから厳密には効き目や副作用には違いがあると思います。
いいものもあれば、そうでない面もあるかもしれません」
と説明しています。
でも、金額が安いのは事実です。
お金を払う患者さんにとっては値段は重要ですから、ジェネリックを選ぶ自由はあります。
ただこの自由が問題です。
1つの薬に対してジェネリックは5つも10も存在することがあります。
そのどれを選ぶか?選択権は患者さんにはありません。
実は我々医者にもありません。
選択権を持っているのは薬局です。
どこのメーカーのジェネリックを採用するかは薬局の裁量にかかっています。
薬剤師さん達もそれぞれ情報を吟味しながらジェネリックの採用に踏み切っていることと思いますが、今回のような工場側の不正があると薬局側も大変困惑するでしょう。
どこのメーカーの薬を仕入れていたかで運命は大きく変わってしまったわけだから。
みんな被害者です。
ジェネリックと言うお財布に優しい自由。
聞こえはいいけれど、
医者も患者も選択権を持っていない
それが本当に自由なんだろうか?
我々医師はみんな
いつかこんな事故、事件が起きると不安に思っていました。
これ以上、不幸が続きませんように。