ゆうべのバラ色ダンディ

楽しかったですね







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サリオちゃんの胸に驚き顔をする









さて、アメフト問題で日大フェニックスの恐怖政治が取り沙汰たれていますが、

このニュースを見ていると自分の研修医時代を思い出します。






医学部教授の絶対的権利のもとでは
「白いものでも黒と言われれば黒」
は当たり前の認識でした。



すべての医局人事権を教授が握っていた時代ですから、その力は圧倒的なもので。





テレビでよく見る教授回診やカンファレンスで下っ端の医師がターゲットにされ、医局員全員の目の前で理不尽な質問を延々と繰り返される、いわゆる「ハマる」状態は日常的に行われていました。
私もターゲットにされた時はあります。


反論は許されず、何を答えても認めてもらえません。
もとから正解のない不毛な質問をしているので、答えなどはなからないのです。





ただひたすら時間が経つまで堪え、教授の気が済んだ時が解放される時です。



仲間や先輩の誰もが助け舟は出せません。
黙ってやり過ごすしかないのが絶対権力への唯一の対処なのです。









役に立たない、教授の思い通りに動かない人間は遠方に飛ばされて、一生涯に渡り医師人生を大きく左右されました。





「来年から君の大学の後輩は採用しないよ」
と脅されたこともあります。後輩達の研修の機会を立ち消えさせてしまっては申し訳ないという思いもありましたから、反抗はできません。







「勝手な事をしたらこの世界で生きて行けると思うな」
大学病院を辞めると決めた時には教授から直接こう言われました。


今考えたらパワハラどころか脅迫ですw








普段テレビや診療での私は、楽しく過ごすのをモットーとしているので、昔のこうした経験を感じさせる言動はほとんどないでしょう。



でも、古い体質、巨大な組織、伝統のある世界ほど、こうした問題は漫然と続いているものです。





アメフト界も医学界も、政界も一般社会も
おそらく同じです。









医学界では2004年、研修医制度が改正になり教授の絶対王制が崩れました。
良い点も悪い点もあるのですが、少なくとも以前のような恐怖政治よりはましになっているようです。






どこの世界でも誰かが声をあげるしかないのです。
内側から変えていくしかないのです。





アメフトだけの他人事、ではないよ…と。




思うわけです。