今日は医師としての記事を書きます

長文になるかもしれん、すみません。





じつはあたくし、今年の9月に試験を受けました。
日本内科学会の総合内科専門医 という試験です。






内科には呼吸器や循環器、腎、内分泌、血液などなど10科目以上があるのですが、
その全てから出題される広範囲な知識を求める試験です。





内科医がみんな持っている資格ではありません。
内科医の1/5 くらいが受ける感じです。
受けなくても仕事はできます。

普段の内科義務をしながら試験勉強をするのはなかなかハードなものですしね。。。




あたくしも14年前に父が死に、開業医の存続に追われて受けずにいました。



まあ、これを言い訳にして努力とキャリアアップを怠っていたのですけどね…。





しかし、今後は専門医制度改革もあり
患者さんたちにも専門医資格が望まれるような傾向もあるため

今年は一大奮起で受験を決めたわけです







さて、受験を決めたのは3月。
諸先輩がたの受験体験記ブログなどを参考に勉強を始めました。



バカでなきゃ受かる試験だ、などと陰口を叩く輩もいますが、
過去問のクオリティと合格率60%という数字から、生温いものではないとわかります。





詳しくは総合内科専門医の5チャンネルなどたくさんスレが立っていますから、ご興味ある変人さんはそちらもご覧ください




たしかにこの試験を突破した数人の友達からは
「とにかく難しい」
「毎日勉強しなくちゃダメだ」
と真顔でアドバイスされました。


マジでやらねばまずそうです









さてここからはあたくしが実際に使った参考書と感触を書いていきます


ほとんどのかたには関係ない内容になりますが、あたくし自身は去年の受験者のかたがたのブログがとても参考になったので、やはり書いておきます。






まずは、
あまりに年を取り過ぎて、医学のアップデートが必要だったため
簡単かつ詳しい参考書を端から端まで読みました。







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若い先生は国試の知識が残っているでしょうから、これはやらなくていいですよ。
あたくしにはすごく役に立ちましたけど










内科学会が出しているセルフトレーニング問題集

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内容は実際の試験に近いです。
でも同じ問題は一問も出ません、あしからず





これに加えて毎年セルフトレーニング問題が出ますので、これもやっておきましょう。
新しいガイドラインやトピックスをチェックもできますから有用です。







業者さんの出している参考書もなかなかまとまっています。
暗記ポイントをまとめてくれていたり、役立ちました。


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1.2とあり、2のほうが役立ったのですが、
あちこちにしまい込んで見つからなくなってしまいました。
すみません









内科学会誌も2〜3年分は目を通しましょう。


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他の先生たちに人気のyear note

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あたくしはあまり好きでなく、使わずじまい








これくらいの分量が平均的だと思います。
半年間、毎日必ず勉強しました。


診療の昼休み、帰宅後は疲れていても1時間でも必ず!

ミヤネ屋の控え室、
伊丹空港、MXの楽屋…


とにかくいつでも勉強しました。





休みの日は朝から晩までやりました。
大好きなバレエだけは気分転換に続けましたが、これが精神的にも肉体的にも良かったようです






内容はとにかく範囲が広く、難易度も高く
何度も何度も同じ問題を間違えたりして

夢にうなされる夜が続きました。






そして、




もうこれ以上できないよ

というくらいに追い込んだつもりで臨んだ当日!
9月10日のことでした。





実際の試験は理不尽なほどに難しく、
まるで達成感なく、肩を落としながら帰宅したのを覚えています…。






結果発表が、12月!
ダメだとはわかっていても
3カ月も待つのもきつかったです。







そして、今日。
結果が届きました。








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合格、しました。




すごく疲れました。



家族にも無理と負担を強いてきましたから、
本当に1回で終わって良かったです。







家族の理解とと自分の強靭な心身に感謝です。







試験に関して言いたいことはたくさんあるのですが、
まずは受からない事には何も言えないですからね。



受かってよかったです。






これからも内科医としての勉強には磨きをかけていこうと改めて思いました。