忘れられない重たい事件 | ハート・カウンセラーkokkoの幸せの探し方

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これは、私の中ではあまり焦点を当てたい話ではないのですが、

お兄ちゃんの出産のときを思い出すと、

どうしても必ず一緒に思い出す出来事だし、

少なからず私の育児に影響を与えた事件なので・・・


数日悩みましたが、書こうと思います。



13年前初めて我が子を抱いた時、この子の周囲がキラキラ光っている気がしました。

あの当時、天使の「て」の字も考えたことのなかった私ですが、

思わず「天使が我が家に祝福に来てくれた」と思ったくらいです。


そして以前にも書きましたが、

「地球の未来をしょって立つ子を神様から預かった」と思いました(親ばか)


この子の親として、責任を持って育てなくては・・・と、心に誓いました。


もしも私に魔法が使えるのなら、


この子の未来が明るいものでありますように。

この子が傷ついたり、悲しんだりしませんように。


この子を守る魔法をかけたい。そう思いました。


この子の生きていく世の中が明るい良いものでありますように。

産まれたての我が子を抱きながら、真剣にそう願いました。



さて・・・あの年、1997年5月24日に起きた恐ろしい事件。

神戸の連続児童殺傷事件。


事件の恐ろしい報道が本格的に始まったのは、たしか27日あたりだった記憶があります。


産院は完全個室で、お兄ちゃんが産まれて最初の数日は身内や友達が

連日お見舞いに来てくれたのと、あとはほとんど寝ていたので、

テレビは見ていませんでした。


お見舞いラッシュが過ぎ、ちょっとテレビでも見ようかなとつけたら。


どの番組も朝から夜までず~っとこの報道オンリー。


泣きたくなりました。


この時、犯人が少年だとはまだわかりませんでしたが、

私はなんてとんでもない時代にのほほんと子どもを産んでしまったのだろうと、

震えながら後悔しました。


もっともっと若いときに観た、あるお芝居のセリフに

「私は子どもは産まないの。こんな恐ろしい時代に、子どもを産んで育てる勇気はないの」

そんな言葉がありました。


あのセリフを聞いた時、「そうだ。私も子どもは欲しくない。とても守れる自信なんてない」

そう心に誓ったのに・・・。

のん気に自分の幸せだけを考えて、のん気に自分さえ寂しくなければいいなんて考えて、

こんな時代に子どもを産んでしまった。


そう思いました。


今なら、


「こんな時代でも、愛のある子育てができます。

愛を持って子どもを育てている人たちも、ちゃんといます」


そう広く伝えるために子どもを持つことができた。


そう感謝できますが。


あの時はただ、産まれたばかりの息子を抱きながら震えることしかできませんでした。



みんなお願い。しっかり子どもを育てて。愛をちゃんと子どもに伝えて。

お願い。一人一人が、愛を持って生きて。


あの日から、いつもただそれだけを強く願う私がいます。