お兄ちゃん先日、習い事の美術教室から帰宅してポツリと
「なんか中学生で続けるの俺だけみたい」と。
お兄ちゃんは4歳の誕生日のすぐあとから習い始めたので、
もうすぐ丸9年になります。
彼のすごいところは、継続する力でしょうか。
私なんて、「あ、この道で自分は人より上に立てない」と思った瞬間に
嫌になって辞めてしまう子どもだったので(努力せずに上に立ちたがる困ったチャン)
ピアノも習字もそろばんも英会話も、なにもかもすべて続いたためしがない
それがお兄ちゃんは、ほんとに私の子ですか?と聞きたくなるくらいちゃんと習い事に通っています。
彼が習っているのは、この美術教室のほかに空手(これは5歳から習っています)、
あとは先月なんだかんだの上無事に卒部できたアメフト。
アメフトは5年から始めて、たくさんもめたりトラぶったりいろいろありましたが、
とにかく一区切りがつく卒部までがんばりました。
空手もやはり間で行きたくないとか辞めたいとか言っていた割には、
ときどきサボりながらも続いています。
そして、美術教室はたったの一度も辞めたいと言ったこともなく、
5年生の自然教室のトラブルの直後に一度行かれなかっただけで、
この9年間ほとんど休むことなく通っています
あの子が3歳のとき私が下した判断が正しかったのかなと、最近しみじみ思います。
幼稚園の一角を借りての美術教室です(教室の母体は『芸術による教育を考える会』と言います)。
今から9年前の春、年少でお兄ちゃんを幼稚園に入れた時、
オーロラちゃんはまだ生後半年でした。
幼稚園からもらってきたお手紙の中に、美術教室の案内のパンフレットがありました。
案内を読んで私が一番気に入ったところは、
→美術を手段として子どもたちの心を育み、生きた知能を育むことを目的としているところ。
それはつまり、困難にぶち当ってもなんとかする力を身につける。生きる底力のある子に育てる。
そういったことが書かれていたことでした。
ただ「絵」が上手になるためだけのお稽古ではないところが、
お兄ちゃんに合っていると思ったのです。
だいぶ前にも書きましたが、お兄ちゃんはとにかく繊細で傷つきやすく、
扱いがとても難しいところが沢山あり・・・
あの子が小さいときには、育児ノイローゼ寸前にまでなるほど育てるのに苦労しました
(今でも大変です←浮かれて言うことではないけど、最近はこの大変を楽しめるようになりつつあります)
とにかくこの子がやたらと抱えているストレスを上手に発散して、生きる力を身につけて欲しい。
そう考えて、習わせました。
あれから9年。ほとんど休むことなく通っているお兄ちゃんを見て、習わせてよかったなと、
しみじみ思います。
5年生の自然教室の事件の後も、お兄ちゃんの心の回復にとても力になったのが、
この美術教室でした。
先日、お稽古で配られた「おえかき通信」にこんなことが書いてありました。
【絵には自分の心が溶け込んでいます。 辛い心、悲しい心、怒りの心・・・が溶け込む。
だから絵を描くと、心がすっきりするのです。
自分の心が溶け込んだ絵を眺めていると、新しいエネルギーと勇気が湧いてきます。吹っ切れるのです。
絵には魔法の力があるのです。
~略~
辛いとき、苦しいときには夢中で絵を描いてください。きっと困難が乗り切れます】
ずっとずっと習い続けて欲しいなと、思っています。
ここのお稽古のすごいところは実はもうひとつあって、10年在籍するとお月謝がなくなるんです!!
お兄ちゃん、後少しで10年だ~