ひとり山トレ 24時間100km | ふむふむのブログ

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旅と山、参加したスポーツイベントなどについてだらだらと綴ります。
2013年から区切り打ちで始めた歩き遍路に関しては必ず綴るようにしています。
備忘録として、だらだら長く書いてしまうことが多いですが、お読みいただけると嬉しいです!

23日早朝から山に入ります。

 
今回は24時間で80km程度の行程を行き、少し仮眠してから更に2〜30km頑張ってみるプラン。
UTMF想定で、丸一日走り、少し休み、また走る。
そんなイメージで。
 
今日は春の嵐との予報。
昼くらいに一時的に強風と雨だそう。
そんな予報ゆえ、よく慣れた山へ。
 
沢井の寒山寺駐車場に車を停め、吉野街道を少しくだり、柚木愛宕神社から日の出山へ。
そこから御岳山、奥多摩三山とハセツネカップのコースを逆回りし、ぐるっと回ってまた日の出山へ。
そこから御岳山まで行き、参道を下り、駐車場に戻る。
それで大体80kmくらい。
車で少し休んで、適当にもう2〜30km
そんなプラン。
 
出発。
愛宕神社の長い階段を登り登山道へ。
登山道は、隣のお寺、即清寺の新山内四国八十八ヶ所のルートと合流します。
 
合流したところは五十五番。
そこから八十八番まで巡りながら登ります。
 
そして愛宕神社奥の院へ。
役行者らしき石仏さんに長旅の安全祈願。
愛宕神社なのできっと役行者さんでしょう。
 
パラパラという音。
いきなり雨。
降り出しが早いな。
撥水ウエアを着てフードを被る。
 
日の出山手前で雨は止む。
 
曇っていて日の出山からの眺望はイマイチ。
武蔵御嶽神社へ。
参拝。
 
また雨。
 
大岳山神社。
大岳山手前の岩が雨で滑る。
 
雨が止み、晴れてくる。
不思議な天気。
山頂は数名の登山者。
荒れる天気予報のためか、思ったより少ない。
 
上着を脱ぎTシャツになる。
大岳山を過ぎて、御前山を目指す。
 
ごおぉぉという、すんごい風の音。
木がわっさわっさ揺れる。
木々の中にいても、帽子が飛んでいっちゃいそうな強風。
 
当然、大量の花粉。
花粉メガネしているが、涙止まらず。
喉も痛いし、鼻水ダラダラ。
 
仕方なく抗コリン系の花粉症薬を服用。
これで喉が乾く。
水分摂取量を気をつけないと。
 
因みに今日は500mlペットボトル4本を装備。
水切れしたら下山するしかなくなる。
 
曇ってきて、風の轟音。
よく知った山でも怖さを感じるような天気。
 
凄い風ではあるが気温は高くTシャツでちょうどいいくらいだ。
 
大ダワから登り返し御前山。
山頂には3名。
雨はもう降らなそう。
風は強いが暑いくらいだ。
 
暑さと薬で喉が乾く。
水分摂取量が多くなる。
 
三頭山手前を都民の森駐車場に下れば自販機がある。
 
そこまでがんばろう。
 
都民の森に近づくとちょくちょくハイカーの姿を見かけるようになる。
 
鞘口峠から都民の森駐車場へ下る。
水分の残りは500ml。
500mlペットボトルを3本購入。
少し休憩。
羊羹、柿ピー、ドライマンゴー、チョコビスを食べる。
チョコビスは水分を持っていかれるので適さないな…。
 
出発。
 
三頭大滝経由で三頭山へ。
逆光。
山頂手前は残雪。
 
都民の森からのハイカーは、かなり悪戦苦闘。
ズルズルと滑り、キャーキャー、ギャーギャー言いながら恐る恐る登っている。
 
「滑りますよ」と丁寧に教えてくださり、道を譲ってくれる。
 
ありがとうございますとお礼を言って、登ります。
もちろん滑らず登ります(笑)。
 
三頭山。
アジア系のハイカーが3名。
 
この先からは全く人には会いません。
 
笹尾根を進みます。
少しずつ日が傾いてくる。
 
浅間峠で日没。
ヘッデンを点ける。
 
登りがだいぶキツくなってきた。
赤く大きな月が昇る。
月明かりが多少周囲を明るくしてくれる。
 
醍醐丸着。
このまま市道山方面(ハセツネカップのコース)へ行けば、24時間かからずに駐車場まで戻ってしまう。
 
24時間動くことで睡魔とも戦いたいので、予定を変更。
遠回りします。
 
和田峠へ下り、陣馬山から高尾山まで縦走。
そこから五日市までは車道を進み、そこから日の出山、御岳山は当初の予定通り。
 
だいたいそれで100kmくらいかな。
24時間以上かかってしまうかもしれないけど、行ってみよう。
 
和田峠へ下り陣馬山へ登り返す。
誰もいない山頂。
腰掛けて少し休憩。
夜景をのんびり眺め、食べ物を胃に入れる。
少し胃は嫌な感じがするがまだ食べ物を受け付けてくれる。
 
夜間もそんなに気温は下がらない。
Tシャツのままで大丈夫。
 
景信山、小仏峠、城山と縦走。
普段は賑やかな縦走路ですが、もちろんこんな時間には誰にも会いません。
タヌキには会いました。
 
城山。
夜景が綺麗です。
 
高尾山へ。
高尾山山頂も誰もいない。
スポーツドリンクは飲みたくなくなってしまった。
自販機でコーラを購入。
 
薬王院の境内にはミツマタの花。
誰もいない登山道を下ります。
高尾山口からは一般道で武蔵五日市まで走ります。
アスファルトの道。
足にこたえます。
 
日付けが変わる。
前は2名の若者が走っている。
その2人に声をかけられる。
「高尾山から降りてきましたよね?夜でも登れるのですか?」
と。
「はい、高尾山を降りてきました。夜でも登れますよ」
「どこから来たのですか?」
「説明難しいんですけど、青梅の方から日の出山、御岳山と登って、奥多摩の山を回って、陣馬山へ行き、そこから高尾山まで」
「どれくらいの距離ですか?」
GPSウォッチを見るとちょうど70kmになるところ。
「ちょうど70kmですね」
絶句する二人(笑)。
スタートしたのはいつですか?
「七時です」
「ずっと走ってきたんですか?」
「登りは歩くし、ちょくちょく休憩はしてますよ」
そんな感じに若者の色々な質問に答えて、話しながらしばらく走り、途中で別れる。
 
足にダメージが出ている中、人と話がら走れるとその間は辛さを紛らわすことができる。
短い時間だったが、いい時間だった。
 
自分は五日市方面へ向かい、若者たちは逆方面へ曲がる。
 
 
多少のアップダウンのある舗装路が続く。
かなり疲労してきて、走れなくなる。
歩き中心、たまに走り。
 
今熊山登山口バス停から再びハセツネコースに戻る。
 
もうひと頑張り。
 
金毘羅尾根から日の出山へ。
10kmちょっとの尾根道を登ります。
もう走れません。
 
ドライマンゴー以外の固形物は胃が受け付けなくなってきた。
ジェルを補給する。
 
注意力が散漫になり、つまづいたり、石を蹴飛ばしたり。
右足親指の爪に痛み。
加えて大腿前面と臀部の筋肉がかなり痛み出す。
 
少しずつ明るくなってきた。
御来光が見られるかな?
雲がかかっており御来光は見られなそう。
 
日の出山の山頂は巻き御岳山へ。
 
御岳山の参道の杉並木を下る。
急な下り坂。
急なのでダメージある足にはきつい。
走らず歩く。
 
24時間が経過した。
 
最後は踏ん張ってえっちらおっちら走り、駐車場へ。
 
24時間18分
ぴったり100km
累積標高5745m
 
足が棒。
大腿と臀部の筋肉がかなり痛む。
右足親指の爪も痛いまま。
右足にはマメが出来、それが潰れていた。
 
こりゃ、少し休んでまた走る余力は無い…。
 
これで終了にしよう。
 
汗と泥、そして花粉による鼻水と涙を拭い、着替えて帰宅。
 
仮眠後再スタートの練習は出来なかったが、24時間、距離100km、累積標高5745m動き続けたのでまぁ良しとしよう。
 
100マイルとなると、あと60kmかぁ。
走れる気がしない…。
 
あと1回くらいロングトレイルを走り、UTMFに備えよう。