18.06.22 甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根ピストン | ふむふむのブログ

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旅と山、参加したスポーツイベントなどについてだらだらと綴ります。
2013年から区切り打ちで始めた歩き遍路に関しては必ず綴るようにしています。
備忘録として、だらだら長く書いてしまうことが多いですが、お読みいただけると嬉しいです!

梅雨の晴れ間が期待できそうな公休日。

富士登山競走のトレーニングを兼ねた登山に出よう。

富士登山競走の練習は富士登山をすることが一番。

あれだけ登り続けるコースは当然どこを探しても無いだろう。

ただ、富士山は最近すっかり「見る山」となってしまっている。

昔は毎年もしくは隔年で登っていたんだけど。

 

今回富士山トレーニングをしちゃうと、富士登山競走までの期間、天気のいい休日は全て富士山になってしまいそうな気がする。

しかも自分は高所順応が得意ではない。

いきなり3776mを下から走って登るには不安がある。

ま、途中で下山してもいいだろうが。

 

色々悩んで、甲斐駒ケ岳黒戸尾根登山に決定。

ここ数年は、夏山の足慣らし一発目でよくこの山に登る。

 

日本三大急登として有名だ。

片道約9kmで、標高差は2200m。

一部登道に下りがあるが、ほぼほぼ登りなので富士登山競走の足慣らしにも調度いいだろう。

標高は2967mなので、まず3000mの高所に心肺を慣れさせよう。

自分は2000mを超えると走れなくなる。

2400mくらいから息切れが激しくなる。

2500mを超えると頭痛が出る(ことが多い)。

そんな身体なので、いきなり富士山で無くていい。

 

しかも黒戸尾根は古くから修験者が登ってきたルート。

長いし、キツイけど道も景色も楽しめる。

 

前夜は当科が事務局の研修会があり帰宅が遅れる。

寝てしまうと起きれなそうなので、準備をしてそのまま出発する。

途中睡魔に襲われ、サービスエリアで20分仮眠。

 

2時に尾白川渓谷の駐車場に到着。

満天の星空。

天の川も見える。

平日なので車は数台。

大きなテントが2張。

どこかの山岳部が前泊しているのかな。

荷物を車に放り込んできたので、準備に時間がかかります・・・。

 

登山届を書いて、2時50分登山開始。

すぐにある、竹宇駒ヶ岳神社に安全登山祈願。

恐らく日の出が4時半頃。

前回の登山では樹林帯で夜明けを迎えてしまった。

何とか4時半までに稜線(刃渡り)まで出たい。

 

自分の足だと結構ギリギリだろう。

刃渡りまではノンレストで行く。

 

最初の九十九折の登りは萎える。

そういうルートほど暗いうちに登ってしまいたい。

先が見えないからその方が気分的に楽。

ヘッデンとハンドランプで登ります。

 

3時57分、横手駒ヶ岳神社からのルートと合流。

横手駒ヶ岳神社からの方が、少しルートは長くなります。

 

苔むした樹林帯の道を登ります。

少しずつ空が明るくなってきた。

 

間に合うかな・・・。

 

稜線が見えてきた。

陽も登りそう。

 

刃渡りまで出て急いでザックからカメラを取り出す。

ギリギリセーフ。

何とかご来光を拝めました。

 

明るくなり、ここからは景色も楽しめるのでカメラは首からぶら下げ、ハンドランプはザックに戻します。

 

カメラぶら下げている時点で、トレーニング感があまりありませんが(笑)。

今日の装備は、500mペットボトル4本、ファーストエイドキッド、エマージェンシーシート、ツェルト、レインウエア上下(雨確率0ですが)、地図、コンパス、昼食、ジェルやら飴やらとカメラ。

登山ウエアに登山ハット。

靴だけトレランシューズ。

単独走はリスクを考慮しどうしても荷物は多くなる。

まぁ重量を背負くともトレーニングにはなる。

因みに、7合目の小屋で水も飲料も買えるが、登山下山に十分な量を持って上がる。

 

岩場が増えてきます。

祠も沢山。

修験の山ですね。

 

少し下り5合目。

ここからは岩とハシゴと鎖と。

楽しくなってきます。

長い垂直ハシゴ。

写真撮りまくってて、トレーニングにならない(笑)。

でもまぁ息が切れているし、写真撮って息が整うのでよしとします(という合理化)。

イワカガミ満開でそこかしこに咲き乱れています。

長い水平はしご

写真撮りすぎでスローペース。

息すら切れなくなった、こりゃまずいな・・。

 

七丈小屋。

トイレも飲みものも大丈夫なのでそのまま進みます。

8合目御来迎(鳥居跡)

イワヒバリは逃げません。

二本の銅剣。

黒戸尾根のシンボル。

This is 黒戸尾根

富士山、鳳凰三山、そして銅剣。

大好きな景色です。

さ、あと少し。

登山道に雪は無くなっていますが、眼下には雪渓。

 

つららも。

7時57分、山頂着。

早い時間なので山頂は誰もいません。

まずはお参り。

そして貸切の山頂で360度の大パノラマを満喫。

富士山と鳳凰三山。

北岳

仙丈ケ岳

北アルプス

すぐ近くの駒ヶ岳神社本宮と摩利支天。

高所順応もしたいのでのんびり食事をし、山頂周辺をふらふら歩きます。

 

下山します。

 

ちょこちょこと写真を撮りながら。

 

また同じ景色を懲りずに。

 

ハシゴは下りの方が怖いですね。

樹林帯に戻ってきました。

写真撮りまくってた割には足にダメージが。

日の出までを飛ばしすぎたかな。

膝が笑います。

竹宇駒ヶ岳神社まで戻ってきました。

 

無事下山のお礼参り。

下界は暑い・・・。

駐車場に戻る。

12時56分。

約10時間の山行でした。

距離は18.9km、累積標高は2588mでした。

 

結局足も疲れたし、山頂周辺でだらだらしたして高所慣らしもできたし、富士登山競走準備、そして夏山準備としては有意義でした。

とにかく、やはりこの景色が好きです。