柴又100k 2018 | ふむふむのブログ

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旅と山、参加したスポーツイベントなどについてだらだらと綴ります。
2013年から区切り打ちで始めた歩き遍路に関しては必ず綴るようにしています。
備忘録として、だらだら長く書いてしまうことが多いですが、お読みいただけると嬉しいです!

柴又100k当日。

 

3時20分に目覚める。

朝食を摂り、身支度をする。

ゼッケンとICチップをつけ、テーピングを貼る。

股と脇にワセリンを塗る。

 

出発。

日暮里駅から柴又駅へ向かいます。

5時29分、柴又駅着。

 

晴天。

早朝にもかかわらず、半袖短パンでちょうどいい。

これは暑くなるな。

 

帝釈天で安全祈願。

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柴又公園へ。

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トイレを済ませ、ストレッチをしていると、トイレ並び中のとさえさんを発見。

一年ぶりの再会。

トイレ並びで中であろうが相変わらず爽やかでした。

 

手荷物とドロップバッグを預ける。

 

自分はBブロックで6時40分スタート。

6時30分のAブロックスタート選手のタイミングに合わせてスタート地点へ。

 

全く寒くない。

走り始めればすぐに暑くなるだろう。

予報通り、これは暑さとの戦いになる。

 

熱中症、脱水、足攣りのリスクが高まる。

 

キャップ、サングラス、ハーフタイツ、ゲイター。

手ぬぐいを首に巻く。

アームカバーは普段つけない事が多いので、悩んだけどやめた。

ランパンには電解質を含んだジェルと塩熱サプリ、常備薬。

 

右膝と左右の腸脛靭帯にキネシオテープ。

 

暑いとはいえ、去年とほぼ同じスタイル。

 

今年の作戦は、1km5分30秒で行けるところまで行く。

そしてサブ10。

 

スタート1分前にスターターによる挨拶。

そして間も無くスタートとなる。

このシステムはいいね。

スターターは挨拶を程度に30秒にまとめないといけない(笑)。

 

8秒でスタートポイントを過ぎる。

ウェーブ制かつウルトラとなると、スタートのガツガツ感も無くペース作りが出来る。

 

Bブロックはサブ10ランナーが多いようで、出だしからいいペースで流れる。

速い人達は4分台で進む。

当然そこに付ける走力はないので、マイペースを作る。

それでも最初の1kmは5分13秒で入った。

 

プランより速くなるのは、まぁいつも通りだが…。

 

今年は、距離的には多く走っているがスローだし、意図的な弱点克服というような練習はしてこなかった。

昨年の方が目的を持って練習していた。

そんな感じなので、コンディションはなんとも言えない。

 

キロ5分10秒前後で進む。

 

無理してる感は無く走れているのでこのままいこう。

 

暑いので最初の給水から取る。

 

キジが鳴いている。

河原とキジ。

落ち着く光景。

 

さえさんの背中はどんどん小さくなる。

 

25分45秒で5kmを通過。

抑えたつもりでこのペースだったので、これ以上は無理に落とさず、楽に走れる速さで行く。

 

車が出入りするときは係の人がロープを張り、一時ランナーを止める。

前方の車を見ながら、止まらないでいいようペースに微調整する。

 

少し先で河川敷から車が出ようとしており、係の人がロープを張る。

少しペースを落とせばちょうど車が出るかなぁなんて思ったが、車は道を塞ぐように止まる。

警備員さん2名いるのにその状況を放置。

選手は足踏みしながら待つ。

しばらくしてようやく誘導を始める。

鋭角に曲がらないと出られない道なので、車は何度が切り返してようやく出て行く。

 

その間40秒。

 

コースが選手専用でないのは十分に理解している。

それでも、ちゃんと誘導してくれれば5秒ロスで済んだのになんて思ってしまう、心の小さな自分…。

自分の後ろにも足止めされた選手が多数。

張られたロープが解かれると、仕切り直しのスタートのように、皆さん勢いよく走り出す。

 

その勢いに乗ろうとしたが、もう一度冷静に。

 

まだまだ長い。

慌てなくてもこれからまだ充分貯金はできる。

 

道は折り返しながら河川敷へ下る。

 

10km

52分19秒(26分34秒)

まだ楽に走れている。

 

自分は汗っかきでは無いが、早くも汗ばんでいる。

エイドでは手ぬぐいを水で濡らし、首に巻くとともに、濡れた手ぬぐいで顔やら腕やらを拭き、体温上昇を防ぐ。

 

Bブロックの速い選手の集団はだいぶ前に行ってしまい、既に選手はまばら。

 

鉄橋をくぐると河川敷からの土手への登り。

次第にAブロックの選手に追いつき始める。

やはり、目標があると走りやすい。

 

常磐道の下をくぐる。

 

塩熱サプリを口に放り込む。

 

15km

1時間17分55秒(25分36秒)

まだいい意味で「ぼーっと」走れている。

 

18kmを過ぎたあたりで最初のマグオンを摂取。

どんどん暑くなるはずなので、先手先手を打つ。

 

20km

1時間43分55秒(26分00秒)

 

川沿いなので日陰は全く無し。

暑いながらも、いい感じで走れているので、1km1kmのラップはあまり気にせず走る。

 

25km。

2時間10分03秒(26分08秒)

 河川敷に降り野田線の鉄橋下をくぐりる。

28.1kmエイドでアミノバイタルを貰い、補給。

 

30km手前で16号をくぐる。

ミストをかけてくれる人達が居る。

毎年お見かけし、毎年助かっております。

しばらくスースー涼しく走れます。

 

30km。

2時間36分12秒(26分06秒)

35km手前で河川敷に下り非舗装路となる。

非舗装路はだいぶ少なくなったが今年も2か所(往復で4カ所)ある。

河川敷へのアップダウンと非舗装路は平坦コースの柴又の難所と言える。

自分は普段のジョギングコースに非舗装路やアップダウンがある。

トレランもやる。

なので、これくらい大丈夫。

と自己暗示します(笑)。

 

このあたりから微妙に登っている感じが出てくる。

 

昨年は更にすんごい向かい風で、なかなか進んでいる感じが無い位であった。

今年はそこまでの風は無い。

ただ昨年よりかなり暑い。

 

エイドでは首と腕に水をかけ、体温上昇を防ぐ。

 

35km

3時間03分16秒(27分04秒)

 

少し息が切れ始める。

この距離で息が切れてくると後半バテるかもしれない。

息が切れると、呼吸のために上半身の呼吸補助筋使っちゃうし、力みも出てくる。

それにより筋肉が疲労すれば更に酸素が必要になる。

そんな悪循環に陥る。

終盤ならまぁ仕方ないけど、序盤にそれは避けたい。

呼吸が落ち着くペースに落とす。

ほんの少し落としただけで呼吸は落ち着く。

 

コースは川から外れる。

38.8km地点、エコ・スポいずみのエイドへ。

既に胃は固形物を受け付けたがらない。

しかし、ここのおにぎりは1つが小さく食べやすいので口に入れる。

水を撒いてくれているので掛けてもらう。

沿道の皆さまとハイタッチをして先を行く。

水をかぶって、ウエアは重くなったが、それでも涼しいメリットの方が大きい。

 

40km

3時間30分24秒(27分08秒)

「これがフルマラソンだったらなぁ」

が、ウルトラあるある(笑)。

筋肉には多少の張りが出てくる。

 

2回目の非舗装路。

路面と足の接地位置を確認しながら進む。

接地する足場の状況がわかっていれば石突き上げのダメージは少なくて済む。

 

45km

3時間57分59秒(27分35秒)

 

再び川から外れる。

距離調整でこの辺りをぐるぐる走る。

だいぶきつくなってきたけど、49.1km地点の五霞町ひばりの里のエイドまでは我慢しよう。

そこにドロップバッグを預けてある。

 

49.1kmの五霞町ひばりの里着。

 

さえさんを発見。

声をかてくださる。

ドロップバッグを取り、OS1を補給。

 

まだあまり尿意は無かったが、とりあえずトイレへ行っておく。

並びながらストレッチ。

 

胃は食べ物を受け付けようとしないが、ミニトマトとスイカは美味しく頂けた。

 さえさんが出発される。

 

ドロップバックのベスパとジェルを補給。

後半分のジェルと塩熱サプリをポケットに詰め込む。

 

手ぬぐいと帽子に水を含ませ、ドロップバッグを預け出発。

 

今回は座り休憩無しでの出発。

 

49.1km地点だから、まだ前半かぁ…なんて思いながら(笑)。

ドロップバックポイントはなんとなく後半のイメージなので、あと半分以上あるのかと思うと気が遠くなる。

 

50km

4時間32分23秒(34分24秒)

ようやく半分。

後半バテなければサブテン行けそうだ。

 

しばらくは五霞町の田畑の中を走る。

たまにある民家。

そこにある樹木。

おそらくそのその樹木が作る木陰と、河原の橋の下がこのコースのごくごくわずかな日蔭である。

1秒にも満たない木陰が愛おしい。

 

無花果を栽培している畑があり、低い位置で木を横へ横へと長く伸ばしていた。

初めて見る光景「面白いないぁ」なんてあえて独り言をいい暑さと辛さを紛らわす。

 

ひばりの里の近く、空高くからひばりの鳴き声が聞こえる。

 

55km

5時間00分49秒(28分26秒)

 

45kmを5時間で行けばいい。

今までのペースを考えれば何とかなるかな。

そのためにも、攣りと熱中症は絶対に起こさないようにしないと。

 

エイドでは頭から水をかぶる。

水の入った紙コップを一つ余計に頂き、口を折りたたみ、持って走る。

ちびちび給水しつつ、必要に応じて、首や腕にかける。

空の紙コップは次のエイドで捨てる。

 

河原に戻ります。

さ、あとは戻るだけ。

 

わずかな下りが嬉しい。

 

3つ目の非舗装路を通過する。

 

60km

5時間30分06秒(29分17秒)

わずかな下り、単調な川原道。

体感的には走ることなは支障がない程度の軽い向かい風

何も考えず走る。

少し身体が楽になり鼻歌交じりに走れる。

勿論これがずっと続くのものでは無いことは分かっている。

 

鼻歌交じりは快適ランは、左大腿直筋のビクッという感覚とともに一気に消え失せる。

大腿直筋攣りそうだ・・・。

積極的に水分と電解質を摂取してきたつもりだったが。

ゆっくりロング走しかしてこなかったからこのペース速すぎたかな?

左腓腹筋が攣りやすいため、腓腹筋の使い方は気にしていた。

それで大殿筋と腹筋がキツくなれば正解だが、大腿直筋が攣りそうというのはあまりいい事とは言えないな。

上手くモーメントを分割出来ていない。

 

さ、ここからが勝負だ。

 

右腸脛靭帯の痛みは無い。

右の「支え」を意識して走る。

右でしっかり支えられれば左足の接地が安定し殿筋で推進力が得られる。

そうすれば腓腹筋と大腿直筋への負担は少なくて済む。

ただ、右足でしっかり支えられないと右の腸脛靭帯に痛みが出てくるはずだ。

しばらくは姿勢に注意しながら走る。

 

最後の非舗装路。

 

65km

5時間58分10秒(28分04秒)

いいペースを保てているが、攣りそうな感じは続く。

 

非舗装路を登りでさえさんに追いつく。

少し会話をし先を行く。

 

と思ったら、さえさん追いついてきてくれて「次のエイドまでご一緒しましょう」と。

しんどい所で知った人と並走できるのは本当に有難い。

話しながら走ると自然に余計な筋肉の緊張が落ち、楽に走れる。

 

次のエイドまで行き、別れる。

 

気づくと攣りそうな感じが無くなっていた。

「楽に走る」ことの重要さを改めて感じた。

 

さえさんに感謝しつつ

「これならまだ5分台ペースを保てるかもしれない。」

と思う。

 

70km

6時間27分13分(29分03秒)

ひばりの里を出たあたりから、70kmまで1km6分で行けるといいなと思っていた。

何ととそこまでは来れた。

サブテンの可能性はだいぶ高まった。

恐らく昨年のタイムよりも早い。

終盤バテるだろうが、PBも十分射程内だ。

 

耐えよう。

 

60kmの選手と合流し、コース上に選手が増える。

避けなくてはならない反面、前を走る人ら目標にしやすいので頑張れる。

すれ違う選手の方が「ブログ見ました!」と声をかけてくれた。

これまた嬉しい。

 

アミノバイタルエイドでアミノバイタルゼリーを補給。

 

ジェルはまだ3本ポケットに入っている。

エネルギー的にも十分持つはず。

 

 毎年お見かけする沿道のカエルさんより「あとはカエルだけ」

と声援をいただく(笑)。

この方、スタート時はスタート地点にいらっしゃったような…。

 

何箇所かでちびっ子から氷を頂いた。

いただいた氷は手ぬぐいに包み首に巻く。

首元の冷たさがしばらく持つので凄く助かりました。

 

75km
6時間56分00秒(28分47秒)

よく耐えている。

 

右足の甲の紐がキツく感じる。
足が浮腫んできたのかな。
自分はあまり浮腫まないのだが。

そして両側親指の爪が痛む。
久々に五本指ソックスにしたのがマズかったようだ。

自分はもともと爪が薄く弱い。
ふやけたり、浮腫んだり、小さな圧迫、外傷を受けるとすぐ爪は変色し剥がれてしまう。

五本指ソックスによる指への圧迫と浮腫が合わさり、爪に圧がかかり続けたのだろう。

我慢するしか無い。

80km
7時間26分14秒(30分14秒)

1km6分を超える区間が増えてきた。
もちろん想定内。

7分までは絶対に落とさないという気持ちで行く。

 

1km毎の表示が、そして次のエイドまでが遠く感じる。

85km
7時間57分02秒(30分48秒)


スカイツリーが見えてきた。
帰ってきたなぁという感じになる。

一瞬、お腹がゴロゴロし「やば」と思ったがすぐに治ってくれた。

 

90km。
8時間29分02秒(32分00秒)

 

後半は全く尿意がなかった。

普段は尿意に耐え、2回行きたい所1回にしているのだが。

そしてようやく尿意が出てきたのでトイレへ。

しかし、あまり排泄されず。

尿が出ないのは、身体にはよろしくないのだが…。

かなり飲んでいるつもりだが、脱水してるのかな。


まだまだ暑い。
頭が少しぼーっとする。
熱中症にならないようにしないと。

エイドでは頭、首、腕に水をかける。

95km
9時間1分31秒(32分29秒)

 

もう完全に1km6分台ペースだか、足が止まる心配はなさそう。

行けるところまで頑張ってみよう。

PBも間違いない。

ようやくようやくあと3km。
足攣りそう感は完全に無くなったので、少しだけペースを上げてみる。
大きく上げると膝が持たなそう。

柴又公園が見えてくる。

沢山の方々が「おかえり〜」「ラスト!」と声をかけてくれる。


そしてゴール!
9時間33分00秒(31分29秒)

椅子に腰掛けICチップを外してもらう。
膝と腸脛靭帯に貼ったキネシオテープは剥がれることなくしっかり着いていることに気づく。

「やっぱプロだわー」

と自画自賛(笑)。

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手荷物を受け取り上着を着替えた所で、ゴールに向かうさえさんの姿。

声をかける。
ゴール前だというのに、私のタイムを気にしてくれてPBである事を確認されると「おめでとうございます」と。


さえさんは、今年は色々と荷物を背負って走りながらもしっかりサブ10。
さすがです。


ゴール地点で少し話をして分かれる。

自分は下衣を着替える。
靴下を脱ぐと予想通り、両側親指の爪は紫になっていた。
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さ、帰ろう。

 

東京の東から西まで帰らないといけないので、杖代わりの登山用ポールを持ってきていた。
しかし、ポールを使うほどのダメージでは無いのでそのまま帰宅。

まだ参拝者の沢山いる帝釈天にお礼参り。

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この時間に帰れるなら納経帳を持って来ればよかった。

職場にお土産の草団子を買い帰宅しました。

2014年に次ぐ暑さでしたが、あの暑さの経験があった分、今年は出来る限りで体を冷やすよう心がけた。
ロング走もトレランも当時よりは経験値が上がっている。
走力も上がっている。
それらから、色々な起こりうる事が予測できるようになり、早めにもしくは未然に対処できるようになっている。

今年は暑いという予報だったのでPBは恐らく無理と考えていた。
サブ10をなんとかくらいに思っていた。
このハードなコンディションでPBが出せたことは素直に嬉しい。

エイドさん、ボラさん、沿道で励ましてくださった皆様、お互いプッシュし合った沢山のランナーの皆様、そしてブログを通して知り合ったり声をかけてくださったランナーの皆様、こういった暖かな人達が居てくださった環境が、ハードな天候にも優ったのだと思います。
お陰様で、また少し強くなれました。
ありがとうございます。
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年は嫌でも積み重なっていきますが、まだもう少し、己の限界に挑戦していきたいと思います。