ある団地の一室で、クローゼットの中に閉じ込められていた少女(姫嶋ひめか)が、母親・祖父江初子(ともさかりえ)が部屋中に灯油を撒いているのを目撃します。初子は「あなたは“貞子”の生まれ変わりで、生きてはいけない」と告げ、灯油に火を付けます。炎が広がる中、少女はクローゼットの扉を壊して脱出し、火の中で謎の長い髪の女と一緒にいる初子を見ます。

その後、精神科カウンセラーの秋川茉優(池田エライザ)は、団地の火災を生き延びたものの記憶を失った少女のカウンセリングを依頼されます。少女は人形を握りしめたまま無言で、警察の捜査でも謎が多いとされています。

茉優の弟・和真(清水尋也)は学校を辞めて動画配信を始めていましたが、再生回数や登録者数が伸び悩んでいました。和真は石田祐介(塚本高史)のアドバイスを受けながら動画をアップしていましたが、茉優は和真が学校を辞めたことに不満を持ちつつも、彼の動画投稿活動を続けさせることにします。

一方、茉優がカウンセリングを担当する少女は、自らの過去を語り始めます。少女は、母・初子が焼死体として発見されたことを知らされると、クローゼットの中に閉じ込められていたことや、大量のお札が貼られていたことを明かしました。

その頃、和真は石田から心霊ネタの動画が効果的だとアドバイスを受け、団地の火災現場に潜入して心霊動画を撮影しますが、それ以降行方不明になります。

茉優は、弟・和真が失踪する数日前に心霊動画をアップロードしていたことを知ります。和真は警察から注意を受けて動画を削除されましたが、石田の忠告を無視してさらに過激な動画を撮ろうとしていました。

茉優が和真の動画を観ると、クローゼットにお札が貼られており、ノイズが入った後に異様な光景が映し出されていました。茉優は警察に捜索願を出して和真の行方を捜し始めます。

ある夜、病院から帰宅途中の茉優は倉橋と遭遇し、倉橋が「貞子」と呟くのを聞きます。倉橋は中学生時代に「貞子」に呪い殺され精神を病んだことを打ち明けました。その時、ロビーのテレビに古井戸が映り、髪の長い女が現実世界に姿を現します。倉橋は「貞子だ!」と叫び気を失い、茉優も貞子に掴まれて気絶してしまいます。

茉優は和真の動画に貞子らしき人物が映っていたことから、石田に相談しました。石田と倉橋の話をまとめると、かつて「呪いのビデオ」という都市伝説があり、それを見た者は1週間後に貞子に呪い殺されるとされ、実際に不可解な死亡事件が多発していました。茉優は貞子が這い上がってきた古井戸が伊豆大島にあることを突き止め、石田と共に向かいました。

現地で地元警察に和真の捜索を依頼しましたが、手がかりは得られず、夜になって茉優は古井戸に到達しました。誤って井戸の底に転落した茉優は、怯えている和真を発見しました。石田も井戸に入り和真を助けようとしたところ、貞子が現れ、茉優を水中に引きずり込もうとしました。和真は茉優を救おうとしましたが、自身は貞子に引きずり込まれていきました。茉優と石田は必死で和真を助けようとしましたが、和真は力尽きて水中へ沈んでしまいました。

数日後、和真を失った茉優は精神的に崩壊し、総合病院の病室に入院していました。しかし、カーテンの向こうに貞子が現れ、茉優は恐怖に悲鳴を上げました。

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