*** 偶然は重なる ***
過去の現場に代打で何回か来ていたS女史の目に偶然留まったがゆえに再度同じ駅に通勤するようになった私。
今回の現場はこの会社にとっては新規で、いわゆるコンペ勝ち案件。
前にも述べたと思うが(述べてない?)、自治体の仕事はご存じのように毎年度、業者入札によって決まる。
CCも同じで、この業務は女王様のCCよりもっと前からあったもので、前年度までは他社が受託していたものを入札コンペで勝ち取ったものだ。
なので、営業担当も前回と同じなら課長も部長も前回の現場と同じ管轄だったらしい。
人選から始まり~とCCが構築されるまでは既述の如く。
で、この会社にとっては新規物件。
OPの募集については半分は前社から移籍してもらい、残りは新規。
SVは前回述べたようにT氏。
”本社好き”の彼が現場に固定されたのは、間違いなく前回の事件で電話は結構かけてきたくせに一回も”修羅場”に足を踏み入れなかったペナルティだ。
ある意味、降格。
「もう一度やり直せ」
という再教育の意味も含んでいるのだろう。
これで私もこの会社(なんだかT氏の上司なんだか人事部なんだか)を少し見直した。
当然と言えば当然の事なのだが(笑)
で、今回もリーダーは二人。
一人は前社からの移籍組から一人なってもらい、もう一人は私だ。
この仕事は決まるものだとは思っていなかったのか、はたまた人材が集まらなかったのか既に業務はスタートしているのにリーダーの私が遅れて入る形になった。
やはり移籍組はお互い距離があるので、どうしても自社のリーダーを入れておきたかった会社はそれまでのつなぎのリーダーを自社から送っていた。
それが、まだ残っている女王様の現場のリーダーだ。
彼はまだ女王様と一緒に仕事していて、この現場のリーダーが決まるまで兼務でやってくれと言われて来ていたのだ。
偶然は重なるものである。
現場の初日。
確か時間外かこの現場の休日だったか…
SVであるT氏から業務内容とハウスルール(その現場特有の決まり事)等のレクチャーを受ける私。
まあ、彼もこの業務は初めてだし具体的には移籍スタッフからでないと仕事内容はつかめないので、小一時間で終わる。
じゃあ、明日からよろしくという事で帰ろうとすると
「最後にぶっちゃけなんだけど…」
「はい?」
「俺にわだかまり、ない?」
ほう、少しは反省しているようだ。
「別にないですよ」
「本当に?」
「私は”初めに仕事ありき”なので」
「そう。なら良いけど。」
反省しているなら今度はしっかり仕事してね。
期待しているよ、私も会社も。
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