*** デビュー ***
私の最初の本格CC仕事。
この業務は有名企業系列の子会社でCC請負を専門とする会社のものだった。
という事は研修のきっちりやっていて(当時としては)新人自身が”よし行ける”となるまでは着台(本番デビュー)を待ってくれていた。
本来せっかちな私は早々に
「出てダメだったらまたやり直します」
と言って2日(いや1日だったか?)のロールプレイングの後に着台した。
それはそれは緊張したが、既述の通りかけてくる人の予想はついているので結構すんなりと馴れて行ったように思う。
ちなみにその後に入る新しいCCでも研修後の着台は同期(同時に入った新人OP)の中では比較的早くデビューする事になる。
考えたって覚えないし(笑)
普通、初仕事というものは覚えているものだが、本来の記憶力のなさに加えて、数多く”本番デビュー”を重ねてきたのでこの時の記憶は皆無
定かではないが、ドキドキの割にはあっという間に終わったという記憶だけはあるので、何かの締め切り日はいつか?という質問に答えたのがそうかも知れない。
この業務は、機器を使った操作方法の案内が多いのでマニュアルや実機を手に取って一緒に操作しながらの電話なので一回覚えてしまえばなんてことはない。
困るのは自分より相手(かけてきた人)側の方が知識を持っていて
「それはわかっているんだよ」とか
「私はそういう質問をしたのではない」
とか言われる事で、こうなるともうOPはお手上げ。
業務知識や会社の歴史なんて聞かれてもこっちは操作案内のCCです。
まあ、その質問には専門の部署があるのでそっちに電話を回せばそれで良いのだが、パニック状態になったOPには無理。
それでCC自体に苦手意識を持ってしまう人も多いのだが、私はむしろそっちの方が得意だったのも幸いした。
こうしてOPデビューがすんなりいったものだからその後もCCやOPに悪い印象がなく、この仕事が長く続いたのかもしれない。
そんなこんなで「OPも悪くないな」と思った私は結局、”つなぎ”であるはずのこの業務を長く続ける事になる。
何年いたか忘れてしまったが、後半は”教育係”となり新人教育をするようになる。
本格的な(と言ったら失礼か?)CCだとリーダー的な役割ですな。