*** 終焉 ***

 

「こりゃダメだ」ガーン

とY社を見限った私。

 

決断は正解で、Y社は1年もしない内に下降線をたどって行く。

そして私が辞めてから2年か3年してから大量に社員が辞めて終焉を迎える。

原因は減給という名の人員整理。

給料が半分になったという事だ。

そりゃあ誰もいなくなっちゃうよねぇ。タラー

もちろん、当時の社長は2代目だった。

 

私が辞める時、システム管理をする人間が必要なので、これまた名の知れた会社のシステム部にいた人を入社させ、私がきちんと引き継ぎしたのだが、彼は半年も経たない内に辞めた。

そう言えば引き継ぎしている時に

「僕は総務部長に騙されて入ったんですよ」むかつき

と言っていたので大丈夫か?と思っていた。

その後任に今度は何故か二人セットでシステム管理する人間を入れた。

LANサーバーが”乗っ取られ”た事があったらしく、前任者が引き継ぎなしで辞めてしまった(相当怒っていたのだなグラサン)との事で私が呼ばれてあれこれ説明をしたのだが、

「あなた達、本当にわかっているはてなマーク

一般的なシステム知識がないのだ。


彼らは総務部長が面接して入社させたので、まあ、そんなモンだろう(笑)

岸田さんだって任命責任を問われるんたからアンタも考えなさいって所だニヤリ

呼ばれた時に戻ってこないかと打診されたので

「肩書は要らないが部長クラスの給料を出すなら戻りますよ」爆笑


沈む船に乗り込む人間はいない。


私の最終日に初代に呼ばれた。

「ウチは出戻りオッケーだから」

という言葉は息子を教育した労いだと思っていたが、もしかしたらこうなる事を予想していたのかも知れない。

片や一代で会社を創ったカリスマ。

此方反骨精神の塊…

かなり誤解していたが、やはり初代はそれなりの器であったと今になって思う。

彼が現役続行なら出戻りもしたが、代替わりした今となってはもう時遅し、だ。