*** ハードディスクの不思議 ***

 

Y社での最初にして最後の女性部長(EK部長としておく)はY社が設立して早い段階で入社したと聞いている。あしあと

当然、社員も少ない中で彼女の仕事は主に和文タイプライターを使った請求書の作成だったらしい。

他に使用できる人間がいなかったので唯一の技術者だったわけだ。爆笑

 

そんな経緯で私が入った頃は営業管理の仕事をしていて、当然社員も仕事も増えているわけで請求書はもちろん、スケジュールや売上等、各種管理をしていた。

で、時代が和文タイプライターを許さなくなっているのでPCでいろいろやっていたのだが、やはり今一つうまくいかないというので私が呼ばれたわけ。ダッシュ

彼女が使っていたのはWindowsPCでも所謂一般的なミカン箱タイプで他の社員が使用している小型タイプ(これはマックに対抗して大きさを小さくしただけのモノである)ではなかった。

小型の方は3.5インチフロッピーディスク(FD)を使用していたが、EK部長のマシンは5インチFD。

3.5はMD(これももう無いか?)を少し薄くしたものなのでまだ見たことがある人もいるかも知れないが5の方はないだろうなぁ昇天

機能は同じだけどね。

これまた2つのスロットを持ち、小型タイプと同じ使い方をしていた。

当初は確かデータをうまく読まないとかソフトが立ち上がらない事があるとかで呼ばれたと記憶している。

でまあカチャカチャとやって何とか直していたのであるが、その際

「これは他の機械より高いのよー」

という発言でふと気付く。ハッ

このPC、ハードディスク内蔵してないか?

取り敢えず、相談を解決して自席に戻った後で調べてみる。

やはりハードディスク内蔵機の可能性大。

で、時間が空いた時にちょっと見てみますとOSで確認。

!!

大容量(当時は)のハードディスクが全く使われないままであった。爆笑

 

これは何に関してもそうだが、知っている、使い馴れている人には当たり前の事でも、初めて接する人にはどこがどうなって何でそのように動くのか全くわからないものだ。

ましてPCは一般にプログラマーと呼ばれる人のみが使うものだと認識している時代に、それをずぶの素人である自分が使うとなればまず”怖い”という意識が生じるのは仕方ない。

恐る恐るキーボードを叩いて覚悟を決めて、体を半身にしていつでも逃げられる格好で”Enter”キーを押す(笑)

なんて嘘みたいな話は普通の事だった。にっこり

目の前にあるのはただの金属製の箱。

フロッピーディスクの中にワープロソフトが入っているのは知っているからそれをジーコジーコ読ませれば起動して使えるようになるのは何となく理解できる。

が、フロッピーディスクを入れていない、読み込ませていないのに何でワープロが画面に出てくるのかがわからない。??

ソフト会社で教えてくれなかったり、全く理解できない説明で散々悩まされて来た私はその辺を丁寧に説明するのだった。

一回理解すればもう怖いモノはないからねぇグッ