す夏休み。
祖父母の家へ遊びに行く。
昼食後は暑さのために昼寝の時間だ。
早起きな祖父母とは違い、8時間みっちり寝る子供の私に昼寝ができるはずはない。
が、盆地の夏は侮れず、夕方まで外出は禁止されている。
母屋の居間に寝転がり、庭をはさんだ今は農機具の物置となっている古家をぼーっと眺める。
田舎故、庭の広さはかなりのものだが、鶏小屋があったり、果物の木が植えてあったりで風景としては飽きない。
鶏も昼寝中なのか小屋はひっそりしている。
その前にひまわりが植えてある。
10本くらいある中、1本だけ私の顔の高さ大きく成長した花が満開であった。
が、鳥が来てさかんに突いている。
何でそんなことをするのか全くわからなかった私は昼寝から覚めた祖父に聞くと
「種を食べているんだ」
ひまわりの花は夏を象徴すると人気の花だが、私は大きく開いた美しく黄色い花びらとは対照的にその中にある黒い無数の何かが不気味で見るたびに鳥肌が立つくらいであった。
鳥たちにとっては大切な栄養源。それを盛んに啄ばみ、最後にはきれいさっぱりなくなるとほっとする思いだった。
以来、
鳥たちがひまわりの大きな花に留まる度にもっと食べろと応援していた。
今はそのひまわりの種がたまにビールのつまみになる。