一夜明け、予想通り馬場状態は重
まだレース直前までに降る可能性もあるので、そうなるとこれ以上馬場が良くなるとは思えず
逆に雨量次第では当初の想定通り、極悪馬場になる可能性もあるのでまだまだ予断は許せないかと
なので、単純な道悪巧者というだけでは当てはまらない結果になりそうです
もし良馬場であれば、おそらくドウデュースとジャスティンパレスの一騎打ちになったであろうというのが大方の見方
ただ両馬ともここまでの道悪は未経験だし、前者に至ってはフランスでの2戦(ニエル賞と凱旋門賞)が重馬場で大敗と決してプラスにはならない
おまけに前者は京都コースが初めてで、後者は1勝しているとはいえそれが1周半回ってくる春の天皇賞
距離適性で見ると前者に分があるように見えるものの・・・というのが第一印象
加えて宝塚記念と言えば、ここで悲願の・・・というのが多い
ということで、軸はそういう馬を狙いたい
そこにコース・距離実績に道悪適性を考慮すると、ここはプラダリアを中心にしたい
何といっても大きいのが道悪実績で、重馬場では2戦2勝
しかもその中には昨年の京都大賞典があり、同じ京都外回りの道悪で勝っているというのは他の12頭にはない大きなアドバンテージ
200m違うだけだけど、スタート位置がスタンド前と4コーナー引き込み線奥のポケットからの差だけなので・・・
さらに京都コースは今年の京都記念も含めると2戦2勝だし、距離に関してはこの馬より実績のある馬はいるけれどそこに関してはさほど気にはならない
そして何より、鞍上がグランプリ男・池添謙一とくれば・・・近年は勝っていないとはいえ、この10年だけで見れば2着2回3着2回で、しかもすべて人気薄の馬
今回13頭立てと頭数は少ないが、ちょっと人気の盲点になっているかなーという気がするので、こういう時ほど一発カマしてくれそう
相手は・・・このメンバーの中で単純な強さならということでドウデュースを
前走のドバイターフはスタートで後手を踏み、直線では前の馬が壁となって捌くことができずフラストレーションがたまる結果に
少なくとも馬の出来は良かっただけに、まともならという思いは強い
今回は初の京都コースに加えてかなりの馬場の悪化が予想されるだけに、ファンのみんなが思い描くまともな結果にはならないだろうと思う
だけどこの後は2年連続の凱旋門賞出走を控えているだけに、日本の総大将として無様な競馬はできないはず
なので、やはり勝ってフランスへ・・・と願いたいが、どうもこの馬は道悪は下手な感じを受けるし、何かにやられるとしたらプラダリアのようなタイプだろう
一発があるなら、紅一点ルージュエヴァイユか
ここまで馬場が悪くなるとちょっと辛い気もするが、それでも評価を高くしているのは血統面
祖母が凱旋門賞馬デインドリームで母の父がフランケルとバリバリのヨーロピアン血統なので、自身は唯一重馬場で走った愛知杯では12着と大敗しているけれどこなせる下地は間違いなくあるはず
昨年のエリザベス女王杯でも2着に来ているのを見ればこの条件の適性はあると思うし、しかもここで川田将雅が空いていたというのがこの馬の運の強さ
馬名の通り、ここで「覚醒」して母の馬名「ナッシングバットドリーム」・・・夢以外の何物でもない、GⅠ勝利を現実のものにできるか?
ジャスティンパレスはこの馬場さえ克服できれば十分にチャンスはある
昨年は阪神だったとはいえイクイノックスの3着に来ているし、リピーター勢の中では最先着
続く秋の天皇賞でもイクイノックスと2馬身半差の2着だし、そこまでの結果を残せる馬は?と言われるとそうはいないだろう
何より鞍上がこの馬で4戦4勝のルメールで、まさに鬼に金棒
ということから総合的に見れば大丈夫そうな感じはするが、相当な道悪の鬼でない限りはこの馬のいつもの位置取りだと取りこぼす可能性は高い
こういう馬場で間違いなく浮上してくるのがディープボンド
プラダリアが勝った、重馬場だった昨年の京都大賞典でも3着に来ているなど経験は豊富
おまけに良馬場でも馬場が重いと言われるフランスでも勝っている(21年フォア賞)し、むしろ馬場が悪くなるのは歓迎のクチ
良馬場で高速決着になると明らかに分が悪いが、その心配のいらない今回はチャンスはあるはず
これまでGⅠでの2着は4回・・・この馬こそ悲願の、という言葉が相応しいのは確か
ローシャムパークの前走はマクリがハマったのが全てで、今回改めて真価が問われる形になる
そういう意味では今の馬場状態はマイナスだが、血統面からみるとこなせそうな下地はありそう
ただ、唯一経験した重馬場では5着だったことから見るとこれ以上の馬場悪化は・・・
この馬場状態ということでかなり人気になっているのがブローザホーン
今回と全く同じ条件の烏丸S(3勝クラス)を5馬身差で圧勝しているからだけど、条件戦とGⅠでは全く別物だと考えた方がいい
烏丸Sの時は引っ張ってくれる馬がいたけれど、今回はそもそも逃げ馬が不在でどの馬が行くのかが誰も読めていないだけに、間違いなく超スローになるはずで、そうなると烏丸Sを勝った時のような展開にはならないだろう
それに今のこの馬には2200mは明らかに距離不足だし、人気過剰かなという気もする
もちろん、コース実績はあるので押さえるけれど、条件戦とは勝手が違うということだけは言っておきたい
◎プラダリア
○ドウデュース
▲ルージュエヴァイユ
△ジャスティンパレス
×ディープボンド
×ローシャムパーク
×ブローザホーン
馬券は、こういう馬場状態なのでできるだけ手広くいきたいですね
少しでも的中の可能性を上げるために・・・