備忘録~報徳思想と安居院 庄七 | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

備忘録~報徳思想と安居院 庄七

 

11月1日に本市で開催された全国報徳サミット秦野市大会でいただいた小冊子(A5判 P46 発行/二宮尊徳の会)の紹介を忘れていました。

 

折角ですからアップします。

 

秦野市出身で後に静岡県での報徳運動の牽引力になった人、安居院庄七(あぐい しょうしち)の足跡を辿ったものです。

 

私の報徳の関心は、もっぱら二宮金次郎さんばかりでなく、むしろこの方の「乱杭の歌」からと言っても過言ではありません。

 

乱杭の 長し短し 人こころ 七に三たし五に五たすの十

 

「乱杭の思想」ともいわれています。

 

今流に申し上げれば強欲な新自由主義ではなく、ともに支え合う精神です。

 

安居院庄七の“まちづくり”はもとより、現在の静岡県掛川市の大日本報徳社や信用金庫の草創の下支えの一人とも言われています。

 

“まちづくり“や信用金庫の草創に興味が惹かれます。

 

一方、19世紀の中頃のヨーロッパの産業革命期の社会経済の展開では、イギリスは「ロッチデール公正先駆者組合」(ロッチデールの原則)の創設。ドイツはシュルツェ・デーリチュによる「市街地信用組合」の設立がありました。

 

前述しましたように、多少のタイムラグがありますが、このような潮流が日本の封建制の鎖国期にも台頭しています。

 

「乱杭の思想」と「ロッチデールの原則」等を単純に比較することはできませんが、歴史の妙というか、法則性、あるいは必然性みたいなものが感じられます。

 

いずれにしても社会経済体制や鎖国という特殊性を飛び越えた歴史の面白さ、不思議さを感じます。

 

☆今、改めて考える信用金庫の源流

https://www.scbri.jp/publication/.assets/geppo_2016-8z-6.pdf